2024.09.26リハビリ利用者様による講演会

こうのす共生病院のリハビリ科では、「おせっかいリハ」というものをの発足させました。

患者様や利用者様の思いを一緒にかなえる!!利用者様、スタッフの双方が輝ける取り組みができたら!!と活動しています。今回は、社会に貢献したいという思いをお持ちの利用者様に、リハビリを今まで受けてきての「当事者の思い」を講演会として、リハビリ科の新人スタッフにお話して頂きました。これからの仕事の向き合い方であったり、求められている事など色々なことを考えるきっかけになりました。

鴻愛会SocialGoodプロジェクト

当院では病院という役割を超え、地域の人々と深く繋がることで、地域全体の健康とウェルビーイング向上に寄与する取り組みを『鴻愛会SocialGoodプロジェクト』と名付けて行っています👍

下記リンクからも、取り組みについてご一読いただけます💓

2024.09.19院内こども食堂【ひなとま食堂】

鴻巣市や北本市で、こども食堂を運営されている、ひなとま食堂さんがお弁当の出張配布で来院されました🍱当院の公式LINEで出張配布のお知らせをご覧になった方から、ひなとま食堂さん宛てにお米が届きました。と、ひなとま食堂さんよりお話いただきました✨今後も、こども食堂と地域の方々の橋渡しができるような取り組みを続けていきたいと感じるエピソードでした🌼

今回の取り組みを通して、『こども食堂ってなに?』というお問合せをいただきました!こども食堂について多くの方に知っていただけるよう、ご紹介させていただきます🎵

こども食堂とは?

こども食堂とは、あたたかい食事を低額または無償で提供することで、孤食の解消や食育の促進、子どもと保護者への支援だけでなく、地域交流の場を目的とした側面もある活動です。子どもや保護者の相談場所になったり、誰かが一緒にいてくれる安心感を届けてくれる場でもあります。今回、当院でお弁当の出張配布をしてくださった、ひなとま食堂さんをはじめ、鴻巣市内では地域のNPO法人やボランティア団体等が『こどもが一人でも安心して来られる居場所』を提供しています。

皆様がお住まいの地域それぞれでも行われている活動です🌼子どもたちが自分らしく希望をもって成長できる地域づくり。その場を提供する、こども食堂。利用したい人、手伝いたい人、寄付したい人。様々な形で関わることができる取り組みですので、ぜひ興味をもって、こども食堂と関わっていただけたらと思います👍

ひなとま食堂さんインタビュー

ひなとま食堂を運営されている、代表の田中さんやボランティアの方々とお話せていただきました🤗

田中さん:元気村グループのイベントでご縁がありました。お弁当の配布は、においなどもあるので病院には声をかけづらかったんですが、地域貢献を一緒に目指すもの同士、こうのす共生病院さんには声をかけやすかったんです。

田中さん:小児科のある病院ともこども食堂を一緒にやってみたいです。こども食堂に限らず、高齢者の方も利用しやすい地域食堂なんかも一緒にやれたらいいですね!

最後に

今回のひなとま食堂のお弁当出張配布では、企業や歯科医院から提供のあったお菓子や自由帳の配布が行われました。じゃんけんをして、勝った人はもう一つお菓子を持って帰れるルールで子どもたちと、こども食堂の時間を楽しみました。顔見知りのお子さんとは、夏休みの予定を話したり、保護者同士の繋がりの場があったり・・・。これからも地域で活動されている方々と関わり、地域活動に参加していきたいと思いました。

ひなとま食堂さん、ありがとうございました💓

また、冬休みにお待ちしております⛄

2024.09.13特養への訪問診療

当院の訪問診療チームに同行し特別養護老人ホーム(以下:特養)での診察の様子を撮影させていただきました📸
今回、同行した施設は、しょうぶ翔裕園さん。当院と同グループ(元気村グループ)の特養です。

特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホームとは自宅での生活が難しい高齢者を対象とした施設です。運営するのは自治体や社会福祉法人となります。入居条件が設けられており、65歳以上で要介護3以上の認定を受けている方、または特定の疾病が認められ介護を必要としている40歳~64歳の方、などの条件があります。

しょうぶ翔裕園さんはユニット型と呼ばれるお部屋のつくりになっており、入居者さんごとのお部屋の他に、共用のリビングがありました。ユニット型の魅力は「入居者さんの孤独をさけられる事と、きめ細やかな介護サービスを提供できること。」と施設看護師さんより説明がありました。また、ユニット別にお花の名前が付けられており、その名前に合わせて、壁紙などのインテリアが異なりました。

施設での訪問診療

1回の訪問診療で複数名の患者さんに対して診察を行います。よって診察前の情報共有が重要となります。また、施設看護職員が行える医療行為の範囲には限りがあります。「ご自宅での生活に近い状態で過ごしてもらえるよう、血圧測定の回数やタイミングが過剰にならないようにしている。」と施設看護師さんよりお話しがありました。当院では、施設と密にコミュニケーションを行いながら、訪問診療に必要な情報収集と施設の特徴や想いに寄り添った訪問診療を提供しています。

診察の様子

施設へ到着すると早速、施設看護職員との打ち合わせが始まります。その中で事前に、施設からFAXしていただいた往診リストを元に追加の情報収集を行います。診察は医師、当院看護師、施設看護師さんの体制で、利用者さんのお部屋か、リビングで行われます。診察場所に移動する間も、利用者さんに関する情報を共有している様子がみられました。診察の最後にはACP(アドバンス・ケア・プランニング)という『人生会議』が行われました。この人生会議とは、利用者さんとそのご家族が医療・介護従事者と将来の変化に備えて、将来の医療や介護ケアを具体化していく話し合いの事を指します。どのような生き方を望むかは一人ひとり異なるものです。また、ライフステージとともに変わっていくこともあります。当院では訪問診療時に医師と看護師がこの人生会議関わっていきます。

最後に

今回、同行させて頂いた訪問診療チームの竹内医師は定期的に介護施設職員と医療者に向けた勉強会も開催しています。医療と介護のシームレス化を目指す当院訪問診療チームと、しょうぶ翔裕園さんの紹介でした。

2024.09.12【膝の痛み/再生医療】市民公開講座のお知らせ

市民公開講座のお知らせ🔔

当院 織田病院長による 市民公開講座が開催されます🎵

〇『膝の痛みと治療の最前線』
~再生医療で快適な生活を取り戻す~  
 織田 徹也 病院長

〇『座ってできる!膝痛予防体操』 
  リハビリテーション科 和田 直也

〇出会い(MEET)を重ねる(プラス+)、”ミータス”
~こうのす共生病院の取り組み~

日付📅2024年10月12日㈯
時間⏰15:00~16:30
場所📍フラワービル3階

https://forms.gle/mZxmHAoGrDk1XF1S8

上記URLまたは、チラシのQRコードよりお申込みいただけます。

お電話でのお申し込みは048-541-1131( 平日13:00~16:00の間で承ります☎)

締め切りは10月4日㈮まで❗

定員になり次第、 受付終了となります🙇‍♀️

お早めにお申し込みくださいませ💓

2024.09.059月イベント情報🎉【9/5更新】

2024年9月、こうのす共生病院はイベント満載です✨ 皆様のご来院、お待ちしております💓

お仕事説明会

📅日時:9/7㈯14:00~17:00

📍場所:こうのす共生病院 2F各会場 

医療職に興味のある中高生を対象に専門のスタッフが質問にお答えします✨

保護者のみの参加もOKです👍マルシェも同時開催予定です💓

こうのす共生病院夏祭り&地域交流イベント

こうのす共生病院で、初めての夏祭りを開催します!
おいしいフードや楽しいゲーム、パフォーマンスが盛りだくさん✨

📅 日時:9月1日(日)10:00〜14:00(販売開始 10:15〜)

📍 場所:こうのす共生病院 駐車場&リハビリ室

🚗 駐車場:職員駐車場(詳細は画像をご覧ください)

👥 特別企画:「MEET+(ミータス)」も開催!医療と介護をつなぐ活動を紹介します🤝 リハビリ室内で歩行検査、脂肪や筋肉量等が分かる体組成測定なども体験できますのでぜひお立ち寄りください!小さなお子様からお年寄りまで、皆様に楽しんでいただけるイベントです🌈この機会に病院を知っていただき、地域の皆さんと交流する場にしていただけたら嬉しいです😊

2024.08.27コミュニティナース研修

先日、第2回コミュニティナース研修が行われました💓 こうのす共生病院では、「コミュニティナース活動」を行っています。この活動は、病院の役割を超え、地域の人々と深くつながることで、地域全体の健康とウェルビーイング向上に寄与するものです🤝

私たちは医療従事者というアカウントを脱ぎ捨てて、より密に地域コミュニティと関わり地域の方々に貢献していきたいと考え活動しています。 コミュニティナース活動(以下:コミナス活動)は院内プロジェクトとして認められており、参加者は 29 名と当院のなかでも大規模なプロジェクトです💡

コミュニティナース研修

コミナスとして地域に溶け込む、そのノウハウを株式会社CNC様より研修していただきました💡コミナス活動はナース(看護師)に限らず、多職種が実践できる活動のため、当院では看護師をはじめリハビリのセラピストや栄養課、医事課、総務部まで部署問わず、コミナス活動に興味をもつ職員が研修へ参加しました。

研修内では、コミナス活動に興味がある➡なぜコミナス活動に興味があるのか?➡自分はコミナス活動を通して何がしたいのか。こうのす共生病院の職員である以前に、一人のヒトとして自分自身を振り返りながら、力を注ぎたいコミナス活動のアイディア(以下:マイプラン)を職員各々が考え、プレゼンテーションしました。

また、地域を知るためのフレームワークや情報交換も行い、実際にフィールドワークへ出ました。フィールドワークでは地域の方々と交流することができ、コミナス活動に求められる地域からのニーズを知る機会となりました。研修後には自然とマイプランに沿った各種チームが結成され、チームごとに今後のコミナス活動についての、打ち合わせが行われました。

コミナス活動チームの紹介

〇コミナス
コミナスチームは更に細かなチームに分かれています。脳トレ、地域食堂、畑、ラジオ・・・など。病院で脳トレ?食堂?畑?ラジオ?となる方もいらっしゃるかもしれませんが、それぞれがプランの達成に向けて活動しています(今後の活動報告をお楽しみに…🌟)

〇MEET+(ミータス)
なんでも交流会を開催しているチームです。MEET+は研修以前より院内外で活動しています👍
過去の活動内容は下記リンクボタンよりご確認いただけます!


〇おせっかいリハ ミーティング(会議)
日々の患者さんとのかかわりの中で、アクティブリスニング(傾聴姿勢)を実践し、患者さんの叶えたい想いを一緒に実現するチームです。着々と、患者さんごとの想いを引き出していますので活動報告をお待ちください🎵

〇スターマイン(こうのす花火大会の出店)
鴻巣市で毎年10月に開催されるこうのす花火大会に出店しています。出店メニューは職員が試作に試作を重ねて準備しています🎆今年の花火大会もお楽しみに✨

最後に

コミナス活動を通して、病気や怪我をした際に、普段お茶飲みしている仲間や友達が悩みを聞き、医療を行ってくれる。治療の提案も、性格や趣味、家庭環境、普段の生活を考慮しながら、最善の提案くれる。いざ入院が必要になったとしても、好きな料理や好きな音楽なども知っており、最大限の配慮をしてくれる。というような、患者さんと医療従事者の従来の関係値を上回る、ヒト対ヒトの医療が提供できるようコミナス活動を継続してまいります❤️‍🔥

2024.08.17BLSとは?

こんにちは🌞EMT/DA科の救急救命士(EMT)です!BLS(ビーエルエス)について解説します🚑
BLSは一次救命処置になります。呼吸と心臓が止まっている人に対して行う救命処置です。
救命処置をしないと、約10分で蘇生のチャンスはほぼ0%になるといわれています。(ドリンカーの生存曲線で調べてみてください!) BLSを学び、有事に際に実践することで一次救命処置から二次救命処置に繋げていきます。

POINT1

救助者自身・周囲の安全確認し、患者さんに近づき意識がなければ応援要請をしてAEDを持ってきてもらいましょう。また、一人だと大変なので多くの人を呼びましょう。(病院の外だったら直ぐに119番通報しましょう)

POINT2

意識、呼吸、脈が無いまたは判断に迷ったら、胸骨圧迫を開始しましょう!

POINT3

胸骨圧迫で大切なの・・・・

  • 深さは5cm以上6cm未満
  • テンポは100~120回/分(童謡うさぎとかめ・アンパンマンのマーチがちょうどいいテンポになります。)
  • 押した胸郭を元に戻す
  • 中断時間は10秒以内
  • 30回胸骨圧迫をしたら人工呼吸・換気を2回実施します。(人工呼吸は胸が軽く上がる程度をめやすとして行います)

今回は、当院と同法人の共生園(介護老人保健施設)でBLS研修を行いました!
高齢者が利用される介護施設だからこそ、知っておいてほしいBLS。これからも、研修活動に励みたいと思います✨

2024.08.11病院で働く救急救命士

はじめまして!EMT/DA(イーエムティー/ディエー)科です🚑
私たちはEMT(救急救命士)とDA(医師事務作業補助者)という2つの有資格者が混在した科となっています。高次医療機関と言われる大学病院や総合病院では、救急救命士や医師事務作業補助者が多く採用されていますが、当院のような200床未満の中小規模病院では、なかなか見かけない職種だと思います💡

今回は救急救命士ってどんな資格?をはじめ、より多くの方に救急救命士について知って頂きながら、中小規模病院で働く救急救命士の業務について説明させていただきます✨

救急救命士とは?

救急救命士として最も多く知られている業務と言えば、救急車の中で救命措置を行うことだと思います。もっと具体的に説明すると、病院への救急搬送途上や、医療機関に到着し外来での診療を終える、または患者さんが入院するまでの間に救急救命処置を行う場合もあります。重度傷病者の生命の危機を回避する!それが私たち救急救命士のミッションです。そして、救急救命士の資格は厚生労働省が認定する国家資格となります。

救急救命処置とは?

救急救命処置にはたくさんの種類がありますが、救急救命士ができる手技についてスポットライトを当てて説明します。

これらの手技は、特定行為と呼ばれています。特定行為とは、医師からの具体的な指示を受けて実施できる医療行為です。救急救命士が特定行為を現場で行うためには、それぞれの研修を国家資格試験とは別に受ける必要があります。昨今、医師の働き改革のためタスクシフトという言葉が話題になっていますが、私たち救急救命士だけでなく、看護師や放射線技師など様々な職種でもこの特定行為として行える手技の幅が広がりつつあります。

救急救命士が活躍している仕事

救急救命士=消防に属して救急車に乗っている。をイメージされる方が多いとは思いますが、私たち救急救命士は様々な業種で活躍しています💓ちなみに病院によっては救急車を保有している施設もあり、その場合は病院勤務の救急救命士が救急車に乗り搬送を行ったりしています。病院勤務の救急救命士は多様な働き方が求められることが多く、他院だと地域連携室に席を置く救急救命士もいるようです。

こうのす共生病院 救急救命士の仕事

  • 救急隊からの収容依頼の電話(HOTライン)対応
  • 初療室で救急搬送された患者さんの対応(血圧や体温などのバイタル測定の実施)
  • 院内トリアージの実施※
  • 院内急変患者さんの対応
  • 院内や関連施設での救命講習の実施
  • 近隣消防本部での勉強会参加
  • 近隣消防からの実習生受け入れ
  • 外来診療補助

※トリアージとは、患者さんの重症度緊急度を判断し、治療順位を決めること

先にお伝えした通り、当院では医師事務作業補助者と共に日々業務を取り組んでいます✊よって退院サマリー作成や電子カルテの代行オーダーなども学ぶことができます✨これは2つの有資格者が混在した科ならではの魅力だと思います。

これからも、わたしたち救急救命士の活動・取り組みについて発信していきたいと思います!こうのす共生病院のEMT(イーエムティ)ぜひ覚えてくださいね🎵

2024.08.01カンボジア研修でロコモ健診!!

はじめまして。こうのす共生病院の理学療法士として勤務している船戸と申します。この度、じゃんけん大会にて勝ち抜き、カンボジア研修に行かせていただくこととなりました。勉強になったことや様々な体験をすることができたため、報告させていただきます。

今回の研修はフォレストデンタルクリニックと鴻愛会のメンバーでカンボジアの病院見学や小中学校や孤児院などで歯科検診・耳鼻科検診・ロコモ健診を実施することが目的となっています。

カンボジアのリハビリセンターの見学

カンボジアのリハビリセンターを見学させていただきました。リハビリセンターには、フィジオセラピストがいました。この方々のお仕事は、生活するために装具を使用するか、車椅子を使用するかなどどんな装具が適しているのか判断しています。リハビリセンターの中に装具を作る場所があり、採寸した装具をその場で作れるとのことでした。ここでは国の支援のもと義足を無料で提供しています。以前は地雷が原因で義足が必要な方が多くいましたが、現在は糖尿病などで切断が必要となった患者さまが多いとのことです。リハビリセンターに当日の朝、義足を作成した患者さまがおり、その場で自転車を漕いでいたり、独歩、不整地歩行ができていて「スーパーおじいちゃんだ」と思いました。装具がすごいのか、おじいちゃんがすごいのか、義足は何日も練習するものだと思っていた自分はとても衝撃を受けました。

小中学校でロコモ健診

クロバイリエル小中学校・クヴィアン小中学校で合計460名のロコモ健診を実施しました。ロコモ健診では、運動歴・睡眠時間・ゲーム時間についての問診といくつかの動作ができるかどうかを実施しました。私は、子どもたちの前で動作のお手本をする仕事を主にしていました。事前準備として、カンボジアの言語の説明表やクメール語を少し覚えて説明できるようにしていましたが、英語でもある程度の年齢の子供達には伝わり、小さい子供達はアンコール共生病院の方の協力のもと、なんとかボディランゲージ等で伝えることができました。子供たちの年齢は、3歳~16歳と幅広く、年齢が低い子は裸足やサンダルの子が多く、年齢が高くなるにつれて靴の子が多い印象でした。ロコモ健診を実施して、日本の子供達はしゃがみこみができない子が多いですが、カンボジアの子供達はしゃがみこみは問題なく行えていました。しかし身体を前屈させたときに床に指がつかない子は意外にも多く50.7%もいました。また、問診結果から、携帯やゲームを持っていない子が多くいました。起床時間として朝5.6時に起きている子が多く、日本と比べて早起きな傾向がありました。携帯・ゲーム持っていない子やテレビが家にない子が意外と多く、小中学校での子供達の様子をみていると「サイ」という道具を使った遊びやゴム飛び、縄跳び、サッカーなどで遊んでいる子が多く、外でみんなと遊べるものが多いと感じました。ロコモ健診を実施して、皆上手に真似をしてくれたり、お礼をいってくれたり、カメラを向けるとポージングしてくれたり、皆明るい笑顔でとても元気をもらいました。

アンコール共生病院の見学

カンボジアでは日本のように症状が治るまで通院するという考え方ではなく、病院にきたので一度で治してほしい、治らないなら来ませんというような考えが一般的でした。カンボジアでは全員が医療を受けられるわけではないため、アンコール共生病院では、地域の方に対して無料検診を実施しており、一人でも多くの人が医療を受けられる環境づくりをしていました。

病院見学、ロコモ健診を実施して

州立病院、アンコール共生病院の見学をして、カンボジアの病院を退院したあとはそれっきりとなる方が多いと聞きました。カンボジアで理学療法士として関われることはなんだろうと考え、退院後の動作指導や注意点、継続してほしい運動を伝えることができると思いました。それよりも前に、一人でも多くの人が医療と関われるということが大事と思いました。ロコモ健診では、前屈ができない子どもたちに対して運動前、運動後のストレッチの重要性や怪我の予防のためのストレッチ指導をその場で分かりやすく説明できたらより良かったと思います。

最後に

日本の医療しか知らなかった私が、今回の研修で海外の医療を知ることができ、カンボジアでも日本でも自分だったら何ができるのかを深く考えるとても良い機会となりました。

2024.07.18【カンボジア研修】ジャンケン大会で最後の人枠に

初めまして私は、こうのす共生病院の病棟で看護師として勤務しています二瓶と申します。この度、カンボジア研修に参加させていただき現地で医科歯科連携を経験させていただいたのでここに報告させていただきます。また、現地での様子や感じたことをブログから共有させていただきます。

最後の人枠に入れるなんて・・

織田先生と行く!カンボジアでのロコモ検診お手伝いメンバー募集と連絡があり病棟の同期とジャンケン大会に参加させていただきました。参加していたのはリハビリ科や地域連携室、看護科などおおよそ25~30名が参加していました。織田先生とジャンケンを行いメンバーが絞られていく中、最後の人枠に入ることができました。海外研修は看護師となり初めての経験となるため緊張と楽しみの気持ちでいっぱいでした。今回はロコモ検診という目的がありましたが、はじめはどのように進めていくか想像することができず、一緒に行くメンバーと試行錯誤しながらアンケート・運動機能の評価など作成していきました。

カンボジアへ向けて出発

日本からカンボジアへの直行便はなく、ベトナムを経由しました。成田空港からベトナムまで4時間・シェムリアップ・アンコール空港まで2時間のフライトになります。空港から車で1時間ほど走りシェムリアップという町に向かいました。

カンボジアの医療

シェムリアップ州にある州立病院とリハビリ施設に見学に行ってきました。

州立病院はシェムリアップ州の同州及び周辺の患者が集まってくる拠点病院になっています。1970年代に建設された施設であり、老朽化や機材不足により、医療のニーズに対応できていませんでしたが、2020年に新しく建設された病院です。

日本では救急要請後、病院に受け入れ可能か連絡が入りますが、カンボジアでは直接病院に救急搬送されるか、家族が直接病院に運びます。州立病院は救急室5床あり、専門の先生が振り分けを行い診察をしています。産婦人科は病棟が違う棟にあるため、その他の疾患の患者が運び込まれます。一日60~80名が来院し治療を行っています。救急処置室では緊急手術も対応できるように整えられていました。放射線科も専門の職員が3人勤務しています。レントゲン検査やCT検査などは行える環境が整っていまいしたが、MRIは整備されていませんでした。現在CT検査の中で一番多い疾患は脳梗塞だそうです。入院患者は75人で看護師は6人配属されており、日勤は4名、夜勤は2名で対応しています。カンボジアでは家族の付き添いが基本であり、トイレ介助や身の回りの世話は家族行っています。病院食の提供がないため家族が調理し病院に持ち込み介助しています。

ICU病棟には異国からの支援がありモニターや12誘導・人工呼吸器などの医療機器がたくさん備えられていました。手術室は6床あり頭部・胸部・腹部・骨折の手術を1日20~30名行っています。フランスで2年間勉強を行い異国で学んだ技術を提供しています。手術終了後2時間経過観察を行いその後、重症の患者はICUへ軽症の患者は病棟に振り分けされています。異国からの支援で医療機器に不便はなさそうでしたが、医療従事者として働く職員が少なく感じました。日本のように他職種で診療を担うのではなく、家族の支援で診療が助けられていることに気づかされました。

リハビリ施設の見学へ

病院の中にあった施設が、病院から離れて2022年に完成したリハビリ施設に見学に行ってきました。

シェムリアップ州には3ヶ所義肢を作れるところがあります。寄付金で建設されているリハビリ施設です。医師と理学療法士が2名勤務しており義足や車いすを作っていました。リハビリ室には父と母・2歳ぐらいの女の子がリハビリを行っていました。女の子は生まれつき水頭症という疾患を持っており下肢に障害が残らないようにリハビリを行っていました。リハビリ施設で対応ができない場合は専門の先生に診てもらうように連携を図っています。義足を作成する人で多いのが地雷による切断・糖尿病による壊死・交通外傷による切断だそうです。現在は地雷での切断はなくなってきていますが、糖尿病による壊死が多くなってきています。義足の作成には4週間かかります。リハビリ施設まで1~2時間かけて病院に来る人がたくさんいます。義足は無料で作成しており、交通費も国が支援しています。

義肢を作成する人は異国で3年間勉強を行い、知識や技術を学ぶそうです。

外で、自転車を上手にこいでいる男性に出会いました。「義足を付けて何年ですか?」と通訳していただき質問したところ、今日完成した義足ですと返答がありました。15年前に地雷で左足を失って松葉杖で生活していましたが、リハビリ施設にきて義足を作ってもらい2024年6月10日に完成した義足で歩行していたところが印象的でした。嬉しそうに、歩いている姿を見て感動した一コマです。

ロコモ検診・耳鼻科検診

医科・歯科連携とのことで、運動機能評価であるロコモ検診ならびに耳鼻科検診を行ってきました。

日本の子どもとカンボジアの子どもで運動機能にどのくらい差があるのか評価していくことになりました。織田病院長から運動器検診の際の留意ポイントや質問事項がなどの項目を挙げていただきメンバーで話しあいながら作成していきました。カンボジアの言葉はクメール語で日本語をクメール語に直すと言葉の意味が全く異なった意味になってしまい、とても苦労したことを覚えています。現地の職員にクメール語へ直していただきロコモ検診・耳鼻科検診をクロバイリエル小中学校・クヴィアン小中学校で行うことができました。2日間で計460名の幼稚園児・小中学生を評価することができました。

肩甲骨と股関節の柔軟性を見る項目で指が床につかない生徒が多いことに気が付きました。日本ではしゃがめない子どもたちが多いと統計がでています。ロコモ検診・耳鼻科検診のお手伝いを行い言葉の壁は感じませんでした。検診中も笑顔が絶えず、子どもたちからたくさんの元気をもらいました。

世界遺産であるアンコールワット タ・プロームへ

最終日、世界遺産でもあるアンコールワットとタ・プロームへ観光にいきました。ガイドさんに案内して頂きながら早朝の朝焼けを見にアンコールワットに出発しました。中には美しい彫刻が刻まれており、カンボジアの歴史について学ぶことができました。タ・プロームではガジュマルの木が私たちを出迎えてくれました。樹齢300~400年の大木が寺院を押し潰すかのように絡みつく光景は圧巻の迫力を感じました。

支援の輪をカンボジアへ

元気グループの支援施設を実際に見学させていただき、初めて元気グループが行っている支援内容について知ることができました。アンコール共生の家は2019年3月より運営が開始となりマンゴーの木や・花・野菜を育て鶏など飼育しています。貧困、暴力、犯罪など様々な理由で親との生活が困難になった6歳~17歳までの男女11名が共同生活をしています。アンコール共生の家の子どもたちが、日本のカレーとうどんが好きということでフォレストチームと一緒にカレーうどを作りました。作っているときはどのような表情をして食べてくれるかものすごく不安で心配で仕方ありませんでしたが、おかわりする子どもたちがたくさんおり、飛び切りの笑顔を見せていただき嬉しかったす

最後に

カンボジア研修に参加させていただきいろいろなことを感じさせられることがたくさんありました。

元気グループの支援活動について実際に目で見て肌で感じることができ素晴らしい活動を行っていると感じました。今回、医科歯科連携ということで歯科検診・ロコモ検診・耳鼻科検診のサポートを行ってきましたが、この小さな行動が成長していく子どもたちに少しでも力になれたらいいなぁと感じる5日間になりました。なによりも子どもたちからエネルギーをもらい私たち自身が元気をもらえたかけがえのない研修となりました。たくさんの人に協力していただき無事、研修を修了することができましたこの場を借りてフォレストチーム・鴻愛会のメンバーにお礼を申し上げます。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

                                               二瓶 美穂