2026.07.02海馬(かいば)とは?なぜ大切なの?役割や脳の健康との関係をわかりやすく解説
健康診断では、血圧や血糖値、コレステロールなど、体の健康状態を確認する機会があります。
では、「脳の健康」について考えたことはあるでしょうか。
脳には海馬(かいば)という、記憶や学習に深く関わる重要な部位があります。
「最近、人の名前がすぐに思い出せない」「物忘れが増えた気がする」と感じることがあっても、その背景にはさまざまな要因が考えられます。
今回は、海馬の役割や、なぜ大切なのか、日頃からできる脳の健康づくり、そして海馬の状態を確認する方法についてご紹介します。
海馬(かいば)とは?
海馬は、脳の左右それぞれにある小さな器官で、その形がタツノオトシゴに似ていることから「海馬」と名付けられました。脳の奥深くに位置し、新しい出来事や経験を記憶する働きを担っています。
例えば、
- 初めて会った人の名前を覚える
- 新しい道順を覚える
- 昨日食べた夕食を思い出す
- 新しい趣味や知識を身につける
こうした日常の「覚える」という働きに、海馬は深く関わっています。
なぜ海馬は大切なの?
海馬は、新しい情報を整理し、長く記憶として残すための大切な役割を担っています。よく「記憶の入口」や「記憶の司令塔」と表現されることもあります。
例えば、本を読んだ内容や旅行の思い出、新しく覚えた仕事などは、一度海馬で整理されてから、長期的な記憶として蓄えられていきます。
海馬が適切に働くことで、私たちは日々の出来事を学びや経験として積み重ねることができます。
海馬は年齢とともに変化する?
海馬は加齢とともに変化することが知られています。
一方で、海馬は脳の中でも新しい神経細胞が生まれる「神経新生」が起こる数少ない部位とされており、生活習慣との関わりについても研究が進められています。
そのため、脳の健康を考えるうえでは、日々の生活習慣も大切な要素の一つと考えられています。
海馬の健康を保つためにできること
毎日の生活の中で、脳の健康づくりにつながると考えられている習慣をご紹介します。
適度な運動
ウォーキングなどの有酸素運動は、脳への血流を促し、健康づくりにも役立つとされています。無理のない範囲で体を動かす習慣を取り入れてみましょう。
良質な睡眠
睡眠中には、その日に得た情報を整理し、記憶として定着させる働きがあると考えられています。睡眠不足が続くと集中力や記憶力に影響することもあります。
人との会話
家族や友人との会話は、言葉を考えたり相手の話を理解したりするため、脳を幅広く使います。地域活動や趣味の集まりなども良い機会になります。
新しいことに挑戦する
読書や料理、新しい趣味、旅行、楽器、資格の勉強など、新しい経験は脳への刺激につながると考えられています。「いつもと少し違うこと」を楽しむことも大切です。
バランスのよい食生活
魚や野菜、果物などを取り入れたバランスのよい食生活は、全身の健康だけでなく、脳の健康維持にもつながると考えられています。
海馬の状態は確認できる?
健康診断で血圧や血糖値を確認するように、「脳の状態も知りたい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
近年では、MRI画像をもとに海馬の状態を確認する検査が行われるようになっています。
その一つがブレインスイートです。
ブレインスイートとは?
ブレインスイートは、MRI画像をもとに海馬の状態を確認する検査です。こうのす共生病院では、健康管理の一環として実施しています。
検査では、海馬の状態を確認するとともに、次のような情報をレポートで確認できます。
- 海馬の状態
- 同年代・同性との比較
- 将来を見据えた参考情報
- 生活習慣を見直すためのアドバイス
※検査結果は健康管理の参考情報であり、認知症などの診断を目的とするものではありません。
「脳健康チェック」で脳の働きを楽しく確認
ブレインスイートでは、MRI検査だけでなく、「脳健康チェック」も受けることができます。ゲーム感覚で取り組める内容で、
などを確認します。「難しいテスト」というよりも、ご自身の現在の状態を知るきっかけとして、多くの方に親しみやすい内容です。検査結果は、今後の健康管理や生活習慣を見直す際の参考として活用できます。
ブレインスイートはこんな方におすすめです
- 脳の健康状態を確認したい方
- 健康管理の一環として検査を受けたい方
- 海馬について詳しく知りたい方
- 将来に向けて健康づくりに取り組みたい方
- ご家族と一緒に脳の健康について考えたい方
よくある質問
Q. 海馬とは何ですか?
A. 海馬は、脳の中で新しい記憶をつくる働きに深く関わる部位です。新しい出来事や経験を整理し、記憶として定着させる役割があります。
Q. 海馬はなぜ大切なのですか?
A. 日常生活で新しいことを覚えたり学習したりするために欠かせない部位だからです。記憶や学習を支える重要な役割を担っています。
Q. ブレインスイートとはどのような検査ですか?
A. MRI画像をもとに海馬の状態を確認する検査です。海馬の状態や同年代との比較などをレポートで確認できます。
Q. 認知症の検査ですか?
A. ブレインスイートは海馬の状態を確認する検査であり、認知症の診断を目的とした検査ではありません。検査結果は健康管理や医師への相談時の参考情報としてご活用いただけます。
Q. 脳ドックとの違いは何ですか?
A. 一般的な脳ドックは脳卒中や脳腫瘍など脳全体の状態を確認することが主な目的です。一方、ブレインスイートは海馬に着目した検査です。目的が異なるため、詳しくは医師にご相談ください。
Q. 検査時間はどのくらいですか?
A. MRI撮影は約5分です。脳健康チェックなどを含めた所要時間については、ご予約時にご案内いたします。
Q. 保険は使えますか?
A. ブレインスイートは自費診療です。料金や詳細については、お気軽にお問い合わせください。
Q. MRIを受けられない場合はありますか?
A. 心臓ペースメーカーなど、MRI検査を受けられない場合があります。事前に医師またはスタッフへご相談ください。
海馬は、私たちが日々の出来事を覚え、学び、経験を積み重ねていくために欠かせない大切な部位です。
適度な運動や十分な睡眠、人との交流、新しいことへの挑戦など、日々の生活習慣は脳の健康づくりにつながると考えられています。
また、健康診断で体の状態を確認するように、脳の健康について考えるきっかけを持つことも大切です。
こうのす共生病院では、海馬の状態を確認する検査「ブレインスイート」を実施しています。
「今の自分の脳の健康状態を知ってみたい」とお考えの方は、健康管理の一環としてご検討ください。
健診センター直通:048-541-7737
2026.06.26カンボジア医療支援 2026
子どもたちと過ごした3日間の記録
はじめに
こうのす共生病院(鴻愛会)、フォレストデンタルグループ、医療法人メイ・ロイヤル、協力いただいた医師・医療職が実施した、カンボジアにおける国際医療支援、医科歯科検診、ボランティア活動の記録です。
この活動は、誰かの強制ではなく「自らの意志で手を挙げ、その中から選ばれたメンバー」によって構成され、参加者一人ひとりが“誰かのために自分の力を活かしたい”という思いを胸に集まりました。
2026年6月、3つの法人を中心に集まった計26名のチームで、カンボジア・シェムリアップ州を訪れ、3日間にわたる医療支援活動を行いました。子どもたちの健康と笑顔を守りたい。その思いを胸に臨んだ活動の様子を、現地でのできごとを中心にお伝えします。
支援の背景
カンボジアは1970年代後半、ポル・ポト政権下において極端な共産主義政策が敷かれ、知識層を中心とした大量粛清が行われました。
この歴史的悲劇により、医師を含む多くの医療関係者・教育者が命を落としました。
その影響は現在も色濃く残っており、人口あたりの医師数は日本の10分の1以下とされています。その少ない医師の多くが首都プノンペンなど都市部に集中しているため、シェムリアップをはじめとする地方では、必要なときに医療を受けることが困難なのが実情です。
そしてカンボジアは、15歳未満が人口の約3割を占めるほど、子どもがとても多い国です。だからこそ私たちは、この地で「いま自分たちにできること」として、未来を担う子どもたちの健康を見守ることを活動の柱に据えました。整形外科による運動器(ロコモ)検診を中心に、耳鼻科・歯科が専門を持ち寄り、子どもたちの身体を多角的に診ています。
大切にしているのは、一度きりで終わらせないこと。現地の皆さんとともに毎年少しずつ続け、その先の地域の健康へとつなげていきたいと考えています。
こうした想いを胸に、今年も現地でさまざまな活動に取り組んできました。ここからは医科を中心に、その様子を順にご紹介します。
検診の2日間 ──まずは、動画でどうぞ
現地では2日間にわたって、子どもたちの検診を行いました。整形外科・耳鼻科・歯科が、それぞれの専門を活かして子どもたちと向き合った様子を、ダイジェスト動画でご覧ください。
【動画①:検診ダイジェスト 1日目】
【動画②:検診ダイジェスト 2日目】
ここからは、それぞれの検診について、もう少しだけご紹介します。
運動器(ロコモ)検診
こうのす共生病院としては、孤児院と小学校の2施設で、約300名の子どもたちを対象に、運動器(ロコモティブシンドローム)検診を行いました。立った姿勢や前屈、片足立ち、しゃがみ込みなど、身体の動きを一つひとつ確認していきます。この検診は、今年で3年目を迎えました。
今年は新たに、側弯症(背骨の曲がり)を専門とする整形外科医が加わり、より丁寧に子どもたちの身体を診ることができました。あわせて、現地の看護学生に向けた側弯症の講義も行い、これから現地の医療を担う若い世代との、学びの時間にもなりました。
なお、あわせて行った生活習慣などの問診票には、アンコール大学の学生など約50名にもご協力いただきました。
【写真:ロコモ検診の様子(前屈や片足立ちで身体の動きを確認)】
【写真:看護学生への側弯症講義の様子】
耳鼻科検診・聴力検査
耳鼻科では、耳・鼻・のどの診察に加えて、聴力検査を行いました。今年は、聴力に関するより精密な検査(OAE:耳音響放射)にも取り組んでいます。
日本のように静かな個室を用意することが難しい環境のなかで、現地スタッフの通訳に支えられながら、一人ひとりていねいに検査を進めました。中には、驚くほど大きな耳垢が見つかる子もいて、小さな頃から耳の健康に関わることの大切さを、あらためて感じる時間となりました。
【写真:耳鼻科検診・聴力検査の様子】
歯科検診・歯みがき指導
歯科グループは、歯科検診と歯みがき指導を担当しました。子どもたちが自分の歯を守る習慣を身につけられるよう、楽しく学べる工夫を凝らしながら向き合いました。(※歯科の活動の詳細は、歯科グループよりあらためてご紹介の予定です)
【写真:歯科検診・歯みがき指導の様子】
アンコール共生病院での診察・治療
現地でのパートナーであるアンコール共生病院では、事前にご依頼のあった数名の患者さんを対象に、診察・治療を行いました。学校での検診が体の不調に「気づく」入り口だとすれば、病院での診察・治療は、そこから実際の医療へとつなげる一歩です。現地に拠点となる病院があることは、私たちの支援をその場限りにせず、継続的なものにしていくうえで、大きな支えになっています。
検診のあとに、ささやかなプレゼントを
検診を終えた子どもたちには、ひとつずつプレゼントを手渡しました。受け取った瞬間のはにかんだ笑顔や、さっそく紙風船で遊びはじめる無邪気な姿に、検診のあいだ少し緊張していた表情がふっとほどけていきます。健康を守る時間が、子どもたちにとって少しでも楽しい思い出になっていたら。そんなふうに願っています。
【写真:健診後、紙風船で遊ぶ子どもたちの様子】
養護施設「共生の家」で、日本の夏祭りを
検診とあわせて、私たちが毎年大切にしているのが、子どもたちとの交流の時間です。
さまざまな事情から親と離れて暮らす子どもたちが生活する養護施設「共生の家」では、今年、日本の夏祭りを開催しました。かき氷、焼きそば、お好み焼き、スーパーボールすくい、ヨーヨー釣り。みんなでハッピを着て、思いきり楽しいひとときを過ごしました。
子どもたちの弾けるような笑顔に、私たちのほうがたくさんの元気をもらった。そんな、忘れられない時間になりました。
【写真:夏祭りの様子(かき氷・ヨーヨー釣り・ハッピ姿など)】
おわりに
活動期間中は外来診療を一部お休みし、患者の皆さまにはご不便をおかけしました。あたたかく送り出してくださったことに、心より感謝申し上げます。
子どもたちの健康を守り、その先の地域の未来へつなげていく。
その想いを胸に、私たちはこれからもこの活動を続けてまいります。
検診の詳しい内容や、活動を通じて見えてきたこと、これからの取り組みについては、集計を経て、後日あらためてご報告します。どうぞ続報をお待ちください。
実施概要
実施期間:2026年6月7日〜11日(医科チーム。移動日を含む行程。現地での活動は6月8日〜10日の3日間)
支援地域:シェムリアップ州
検診人数:約300名
・Butterfly Paradise Orphanage(約170名)
・Kvien Primary School(約130名)
問診票アンケート:約350名
(上記の子どもたちに加え、アンコール大学の学生など約50名にもご協力いただきました)
講義:アンコール大学 看護学生向け 側弯症の講義
参加人数:計26名(医科チーム13名/歯科チーム13名)
法人別
・鴻愛会 医科チーム:13名
・フォレストデンタルグループ:10名
・医療法人メイ・ロイヤル:3名
医科チーム13名の内訳
・医師:7名(こうのす共生病院 2/松園第二病院 1/北里大学メディカルセンター 1/群馬大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 1/東北大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 1/ほか 1)
・理学療法士:2名(こうのす共生病院)
・言語聴覚士:1名(東北大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
・看護師:1名(こうのす共生病院)
・事務・帯同生徒:2名(こうのす共生病院)
スケジュール(医科チーム)
・6/7:日本から移動
・6/8(1日目):アンコール大学での講義、Butterfly Paradise Orphanage での検診
・6/9(2日目):Kvien Primary School での検診、アンコール共生病院での診察・治療、共生の家での交流(夏祭り)
・6/10(3日目):訓練学校の見学(夕方、現地を出発)
・6/11:日本到着
※本記事中のカンボジアに関する数値の出典:医師数(人口あたり)はWHO・世界銀行、人口構成(15歳未満の割合)はCIA World Factbook ほかによります。
2026.06.11【職員紹介】運動器リハビリの専門家!認定理学療法士・鈴木さんのご紹介
今回は、当院で外来リハビリテーションを担当している理学療法士・鈴木さんをご紹介します。
鈴木さんは「認定理学療法士(運動器分野)」の資格を有しています。
認定理学療法士とは、日本理学療法士協会が定める制度の一つで、特定の分野において専門的な知識と技術を持つ理学療法士に与えられる資格です。
運動器分野は、骨・関節・筋肉などに関わる痛みや機能障害を対象としたリハビリを専門としています。
この資格は、単に試験に合格すれば取得できるものではありません。
症例レポートの提出や試験に加え、日々の研修参加や学会発表などを通じて知識と経験を積み重ねる必要があります。さらに更新制となっており、資格を維持するためにも継続的な学びが求められます。
つまり、認定理学療法士であるということは、「常に新しい知識を取り入れながら、より良いリハビリを提供し続けている」という一つの証でもあります。
「その人のやりたいこと」を大切にするリハビリ
鈴木さんが大切にしているのは、「その方が本当にやりたいこと」に寄り添うリハビリです。
例えば、「歩けるようになりたい」という方には実際に歩く練習を、「自転車に乗りたい」という方には自転車動作の練習を行うなど、目標に直結したアプローチを重視しています。
一時的に楽になるだけの施術ではなく、「これから先の生活をどう変えていくか」に目を向けているのが特徴です。
“なんとなく良くなる”ではなく、“できるようになる”へ
リハビリというと、マッサージのようなイメージを持たれる方も少なくありません。
しかし本来のリハビリは、「できなかったことができるようになる」ことを目指すものです。
鈴木さんは、姿勢や動き方の改善、筋力の使い方の再学習などを通して、再発しにくい身体づくりまで見据えた支援を行っています。
患者さまにとっての安心と、これからの医療のかたち
認定理学療法士の資格は、医療機関のホームページ等で公表することが認められており、専門性を示す一つの指標となっています。
当院のリハビリテーション科は、こうした専門資格を持つスタッフが在籍していることも、安心してリハビリを受けていただける理由の一つです。
リハビリは、単なる機能回復にとどまらず、「その人らしい生活を取り戻す」ための大切なプロセスです。
当院では、患者様一人ひとりの目標に寄り添いながら、専門性を活かしたリハビリを提供しています。
お身体のことでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
2026.05.19【糖尿病とは何か】HbA1cの意味・合併症・治療の基本
健診でHbA1cが高いと言われた方へ。糖尿病とは何か、合併症のリスク、治療の考え方まで糖尿病専門医がわかりやすく解説します。
糖尿病とは
糖尿病は、血液中のブドウ糖、つまり血糖値が高い状態が慢性的に続く病気です。
食事から摂取した糖は、体を動かすためのエネルギーとして利用されます。その際に重要な働きをするのが、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンです。インスリンは、血液中の糖を細胞に取り込み、血糖値を下げる役割を担っています。
糖尿病では、インスリンの分泌が不足したり、インスリンの効きが悪くなったりすることで、血液中に糖が多く残り、血糖値が高い状態が続きます。
初期には自覚症状が少ないことも多く、健診で初めて血糖値やHbA1cの異常を指摘される方も少なくありません。
一方で、血糖値が高い状態を放置すると、目、腎臓、神経、心臓、血管などに少しずつ負担がかかり、合併症につながることがあります。
糖尿病は、早い段階から正しく評価し、食事療法・運動療法・薬物療法を組み合わせて管理することで、合併症の予防や進行抑制を目指すことができる病気です。
HbA1cとは
HbA1cは、過去1〜2か月間の平均的な血糖の状態を反映する検査項目です。
血糖値は、食事の内容や時間、運動、体調、ストレスなどによって日々変動します。健診当日の血糖値がそれほど高くなくても、普段の血糖値が高めに推移している場合があります。
一方、HbA1cは日々の一時的な変動に左右されにくく、一定期間の血糖コントロールの状態を確認するために用いられます。
そのため、糖尿病の診断、治療効果の確認、治療方針の見直しにおいて重要な指標です。 健診でHbA1cが高いと指摘された場合は、「その日だけ血糖値が高かった」というよりも、一定期間にわたって血糖値が高めであった可能性があります。糖尿病または糖尿病予備群にあたるかどうかを確認するため、一度医療機関で詳しく評価することをおすすめします。
糖尿病は合併症予防が大切です
糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで、全身の血管や神経に少しずつ影響を及ぼします。
初期には自覚症状が乏しいことも多いですが、知らないうちに合併症が進行している場合があります。
そのため、血糖値やHbA1cを管理するだけでなく、目、腎臓、神経、心臓、血管などの状態を定期的に確認することが大切です。 糖尿病の合併症には、大きく分けて「細い血管に起こる合併症」と「太い血管に起こる合併症」があります。
細い血管に起こる合併症
糖尿病網膜症
目の奥にある網膜の血管が障害される病気です。
初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると視力低下や眼底出血を起こし、重症化すると失明につながることがあります。
症状がなくても、定期的に眼科で眼底検査を受けることが重要です。
糖尿病性腎症
腎臓の細い血管が障害され、尿にたんぱくが出たり、腎機能が低下したりする病気です。
初期には症状が出にくく、尿検査や血液検査で初めてわかることがあります。
進行すると、むくみや高血圧を伴い、重症化すると透析が必要になる場合もあります。
尿蛋白、尿アルブミン、eGFRなどを定期的に確認することが大切です。
糖尿病性神経障害
手足の神経が障害され、足先のしびれ、痛み、感覚の鈍さなどが起こることがあります。
感覚が鈍くなると、足の傷ややけどに気づきにくくなり、感染や潰瘍につながることがあります。
また、自律神経が障害されると、立ちくらみ、胃腸の不調、便秘、下痢、排尿障害、発汗異常などがみられることもあります。
太い血管に起こる合併症
糖尿病は、動脈硬化を進める原因にもなります。
特に、高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙などが重なると、心臓や脳、足の血管の病気につながりやすくなります。
心筋梗塞・狭心症
心臓の血管が狭くなったり詰まったりすることで、胸の痛みや息切れを起こすことがあります。
糖尿病の方では、典型的な胸痛が目立たない場合もあり、気づかないうちに心臓の病気が進んでいることもあります。
脳卒中
脳の血管が詰まったり破れたりする病気です。
手足の麻痺、ろれつが回らない、顔のゆがみ、急なめまいなどがみられることがあります。糖尿病では動脈硬化が進みやすく、脳梗塞などのリスクが高まります。
末梢動脈疾患・足病変
足の血管の流れが悪くなることで、歩くと足が痛くなる、足が冷たい、傷が治りにくいなどの症状が出ることがあります。
神経障害があると傷に気づきにくく、血流障害があると治りにくいため、感染や潰瘍につながることがあります。
合併症を防ぐために確認すること
糖尿病の合併症を防ぐためには、血糖値やHbA1cだけでなく、全身の状態を総合的に確認することが重要です。
当外来では、必要に応じて以下の項目を確認します。
- 血糖値
- HbA1c
- 血圧
- コレステロール・中性脂肪
- 腎機能
- 尿蛋白
- 尿アルブミン
- 肝機能
- 体重
- 神経障害の有無
- 眼科受診状況
- 心血管疾患のリスク
糖尿病は、症状がない段階から適切に管理することで、合併症の発症や進行を抑えることが期待できます。
当院の糖尿病診療の特徴
1.糖尿病専門医による診療
糖尿病専門医が、血糖値やHbA1cだけでなく、年齢、体重、生活習慣、腎機能、血圧、脂質、合併症リスクなどを総合的に評価します。
患者さん一人ひとりの状態に合わせて、治療方針をご提案します。
2.合併症予防を重視した診療
糖尿病は、腎臓、眼、神経、心臓、血管などに影響する病気です。
当外来では、血糖管理だけでなく、合併症の早期発見と進行予防を意識した診療を行います。 尿蛋白、尿アルブミン、腎機能、血圧、脂質なども含めて確認し、将来の合併症リスクをできるだけ抑えることを目指します。
3.生活に合わせた治療提案
糖尿病の治療は、長く続けていくことが大切です。
食事、運動、仕事、年齢、体重、低血糖リスクなどを考慮し、患者さんの生活に合った、無理なく継続しやすい治療を一緒に考えます。
4.薬物療法の見直しにも対応
糖尿病治療薬にはさまざまな種類があります。
現在の血糖状態、体重、腎機能、合併症、低血糖リスクなどを踏まえ、内服薬、注射薬、インスリン治療などを必要に応じて検討します。
すでに治療中の方でも、HbA1cが高い状態が続く場合、低血糖が心配な場合、体重増加が気になる場合には、治療内容を見直すことで改善につながることがあります。
5.必要に応じた専門連携
糖尿病は全身に関わる病気です。
必要に応じて、眼科、腎臓内科、循環器内科、管理栄養士などと連携し、患者さんの状態に応じた診療を行います。
当院で行う主な検査
糖尿病の状態や合併症リスクを確認するため、患者さんの状態に応じて検査を行います。
- 血糖値
- HbA1c
- 尿検査
- 尿蛋白
- 尿アルブミン
- 腎機能検査
- 肝機能検査
- 脂質検査
- 血圧測定
- 体重測定
必要に応じた合併症評価 検査内容は、患者さんの状態やこれまでの検査結果をふまえて検討します。
当院で行う主な検査
糖尿病の状態や合併症リスクを確認するため、患者さんの状態に応じて検査を行います。
- 血糖値
- HbA1c
- 尿検査
- 尿蛋白
- 尿アルブミン
- 腎機能検査
- 肝機能検査
- 脂質検査
- 血圧測定
- 体重測定
- 必要に応じた合併症評価
検査内容は、患者さんの状態やこれまでの検査結果をふまえて検討します。
早めの受診をおすすめします
糖尿病は、早期から適切に対応することで、生活習慣の見直しや治療につなげやすい病気です。
「症状がないから大丈夫」と思っていても、血糖値やHbA1cが高い状態が続いている場合があります。
健診で異常を指摘された方、糖尿病予備群と言われた方は、一度医療機関で状態を確認することをおすすめします。 また、すでに糖尿病治療中の方でも、血糖値が改善しにくい場合や、薬の内容に不安がある場合は、治療方針の見直しが必要になることがあります。
よくある質問
Q.健診で血糖値やHbA1cが高いと言われました。受診した方がよいですか?
A.はい、一度医療機関で状態を確認することをおすすめします。
血糖値やHbA1cが高い状態でも、初期には自覚症状がほとんどないことがあります。
症状がない場合でも、糖尿病や糖尿病予備群にあたる可能性があります。 健診結果をお持ちいただくと、現在の血糖状態や今後の対応について確認しやすくなります。
Q.HbA1cが少し高いだけでも相談できますか?
A.はい、ご相談いただけます。
HbA1cが軽度の上昇であっても、糖尿病予備群や糖尿病の初期段階である場合があります。
早い段階で生活習慣を見直すことで、糖尿病への進行予防や血糖改善につながる可能性があります。「まだ薬を飲むほどではないかもしれない」と思う段階でも、お気軽にご相談ください。
Q.糖尿病は症状がない場合でも治療が必要ですか?
A.糖尿病は、症状がない時期から管理することが大切です。
糖尿病は初期には自覚症状が乏しいことが多い一方で、血糖値が高い状態が続くと、目、腎臓、神経、心臓、血管などに少しずつ影響が出ることがあります。
症状が出てからではなく、症状がない段階から合併症を予防することが重要です。
Q.糖尿病は薬を使わずに改善できますか?
A.血糖値やHbA1cの程度、体重、生活習慣、合併症の有無によって異なります。
糖尿病予備群や軽症の糖尿病では、食事療法や運動療法など生活習慣の見直しを中心に管理できる場合があります。
一方で、血糖値が高い場合や合併症リスクがある場合には、薬物療法が必要になることもあります。
当外来では、患者さんの状態に合わせて治療方針を相談します。
Q.すでに糖尿病の薬を飲んでいますが、数値が改善しません。相談できますか?
A.はい、ご相談いただけます。
糖尿病治療では、薬の種類や量だけでなく、食事、運動、体重、腎機能、低血糖リスク、生活リズムなどを含めて見直すことが大切です。
現在の治療を続けてもHbA1cが高い状態が続く場合は、薬の調整や治療方針の再検討が必要になることがあります。
お薬手帳や最近の検査結果をご持参ください。
Q.インスリンを勧められましたが、不安があります。相談できますか?
A.はい、ご相談いただけます。
インスリン治療が必要かどうかは、血糖値、HbA1c、膵臓からのインスリン分泌の状態、合併症、生活背景などをふまえて判断します。
インスリンが必要な場合でも、治療方法、注射の回数、低血糖への対応などを確認しながら進めることができます。
不安がある方もご相談ください。
Q.一度インスリンを始めると、一生やめられませんか?
A.必ずしもそうとは限りません。
血糖値が非常に高い時期や体調不良の時期に、一時的にインスリンが必要になることがあります。
その後、血糖状態が改善すれば、内服薬や他の治療に変更できる場合もあります。
ただし、1型糖尿病やインスリン分泌が大きく低下している場合など、継続的なインスリン治療が必要な方もいます。患者さんの状態に応じて判断します。
Q.低血糖が心配です。相談できますか?
A.はい。低血糖が心配な方もご相談ください。
低血糖は、ふらつき、冷や汗、動悸、手の震え、強い空腹感などとして現れることがあります。
高齢の方や腎機能が低下している方では、低血糖を起こしやすい場合があります。
薬の種類や量、食事量、生活リズムなどを確認し、低血糖を起こしにくい治療を検討します。
Q.糖尿病の合併症が心配です。どのような検査をしますか?
A.血糖値やHbA1cだけでなく、腎臓、眼、神経、心臓、血管などの状態を確認します。
当外来では、尿検査、尿蛋白、尿アルブミン、腎機能、脂質、血圧などを確認し、必要に応じて眼科や他の専門科と連携します。
糖尿病の合併症は初期には症状が出にくいことがあるため、定期的な確認が大切です。
Q.腎機能低下や尿蛋白を指摘されました。糖尿病と関係がありますか?
A.糖尿病と関係している場合があります。
糖尿病では、腎臓の細い血管に負担がかかり、尿蛋白や尿アルブミンが出たり、腎機能が低下したりすることがあります。
早期に確認し、血糖、血圧、脂質などを総合的に管理することが大切です。
健診や他院で腎機能低下、尿蛋白、尿アルブミンを指摘された方もご相談ください。
Q.糖尿病治療中ですが、体重増加が気になります。相談できますか?
A.ご相談いただけます。
糖尿病の治療では、血糖値だけでなく体重管理も大切です。
薬の種類によっては体重に影響することもあります。
患者さんの体重、食事内容、運動習慣、現在の薬の内容を確認し、無理なく続けられる治療を一緒に考えます。
Q.食事療法や運動療法について相談できますか?
A.はい、ご相談いただけます。
糖尿病治療では、食事や運動など日々の生活習慣がとても重要です。
ただし、極端な食事制限や無理な運動は長続きしにくく、体調を崩す原因になることもあります。
当外来では、患者さんの生活背景や体力、年齢、仕事内容などをふまえ、継続しやすい方法を一緒に考えます。
Q.他院で治療中ですが、受診できますか?
A.受診いただけます。
現在の治療内容を確認したうえで、血糖コントロールや合併症リスクを評価し、必要に応じて治療方針をご提案します。
受診時には、紹介状、検査結果、お薬手帳、血糖自己測定の記録などをお持ちいただくとスムーズです。
Q.受診時には何を持っていけばよいですか?
A.以下のものをお持ちいただくと診療がスムーズです。
・健診結果
・最近の血液検査、尿検査の結果
・お薬手帳
・他院での治療内容がわかるもの
・血糖自己測定をされている方は血糖記録
・紹介状をお持ちの方は紹介状
Q. 初診でも受診できますか?
A.初診の方もご相談いただけます。
健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方、糖尿病予備群と言われた方、糖尿病治療中で治療内容の見直しを希望される方も受診可能です。
予約方法や診療日については、当院までお問い合わせください。
受診をご検討の方へ
健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方、糖尿病治療中でお困りの方は、専門外来で詳しく評価することができます。
2026.05.12知恵が繋ぐ、その人らしいリハビリテーション――「こうのすえん」のアカザ収穫🌱
当院では、ソーシャルグッドプロジェクトの一環として病院農園「こうのすえん」を運営しています。
先日、この場所で利用者様の「豊かな知恵」に触れる、心温まる出来事がありました。
「あのアカザ、どうするの?」
きっかけは、通所リハビリテーションを利用されている、ある利用者様からの一言でした。
農園の片隅に生えていた「アカザ」という植物をご覧になり、「あのアカザはどうするの?」とスタッフに尋ねられたのです。スタッフが「雑草として抜いてしまう予定です」とお答えすると、その方は驚いた様子でこう教えてくださいました。
「それはもったいない。食べられるし、とっても美味しいのよ。」
現代では単なる雑草として見過ごされがちな植物も、かつては食卓を彩る貴重な自然の恵みでした。
利用者様のこの一言がなければ、私たちはその価値に気づくことなく通り過ぎていたかもしれません。
経験と知識を、活動の力に
後日、このお話をきっかけに、リハビリテーションの個別プログラムの一環として、実際に農園での収穫活動を行いました。
スタッフ見守りのもと、「ここが柔らかくて美味しいのよ」と、食べ頃の葉を丁寧に選別される利用者様。
屋外での歩行や、指先を使った細かな選別作業は、日常生活に必要な動作を維持するための実践的な訓練となります。
何より、ご自身の持つ知識をスタッフに伝え、役割を持って活動される際に見せられた生き生きとした表情が、非常に印象的でした。
共に生きる、知恵を分かち合う
当院のリハビリテーションでは、単に身体を動かすことだけを目指すのではありません。その方が歩んでこられた人生や、培われた知恵を尊重し、日々の活動に繋げていくことを大切にしています。
今回の「アカザの収穫」は、私たちスタッフにとっても「地域の方々に教わる」という貴重な学びの機会となりました。収穫されたアカザは、ご自宅でお浸しなどにして楽しまれるそうです。
これからも「こうのす共生病院」は、利用者様の「知恵」と「元気」が循環する、温かい場所であり続けたいと考えています。
※当院のリハビリテーションは、医師の指示に基づき、お一人おひとりの状態に合わせた個別計画に沿って実施しております。
こうのすえんとは
こうのすえんは、畑を続けたいという思いがありながらも、それが難しくなっていく葛藤を抱える地域の方々の声を出発点に、そのお手伝いの機会を活かしながら、農作業を通じて人と人がつながる場をつくる取り組みです。
それぞれの「やってみたい」「関わってみたい」を尊重し、畑から生まれる関係性や循環を、地域の中に育てていくことを目指しています。
2026.05.09【リハビリテーション科】外部講師による臨床指導・技術講習を実施しました
当院リハビリテーション科では、より質の高いリハビリテーションの提供を目指し、月1回、埼玉医科大学大学院赤坂清和教授に来ていただき、実際の症例をもとに、問診・評価・治療までの流れを直接ご指導いただきました。
今回のテーマは、「痛みの原因をどう見極めるか」
歩行や動作を動画で確認しながら、身体のどこに問題があり、なぜ痛みが生じているのかを多角的に分析。若手セラピストにとって、臨床推論や評価技術を学ぶ非常に貴重な機会となりました。
患者様との関わり方や、根拠を持ってリハビリを組み立てる視点など、多くの学びを得ることができました。
当院では今後も、「学び続ける組織」として専門性を高め、地域の皆様へより質の高いリハビリテーションを提供できるよう努めてまいります。
2026.04.09膝の痛みが続くときに考えたい「変形性膝関節症」の治療―保存療法・手術・再生医療という選択肢―
「階段の上り下りで膝が痛む」
「立ち上がるときに膝に違和感がある」
このような症状をきっかけに受診され、変形性膝関節症と診断される方は多くいらっしゃいます。
変形性膝関節症は、加齢や長年の負担などにより膝関節の軟骨がすり減り、痛みや動かしにくさが生じる病気です。進行すると、歩行や階段の昇降など日常生活に影響が出ることもあります。
現在は、症状の程度や生活状況に応じて、複数の治療方法を組み合わせながら対応することが一般的です。
この記事では、変形性膝関節症の主な治療と、近年相談が増えている再生医療についてご紹介します。
変形性膝関節症の主な治療
変形性膝関節症の治療は、症状の進行度や生活への影響を考慮しながら選択します。
保存療法(初期〜中期)
比較的早い段階では、次のような治療が行われます。
- 湿布や鎮痛薬などの薬物療法
- ヒアルロン酸の関節内注射
- 膝周囲の筋力を維持するためのリハビリテーション
これらは、痛みの軽減や関節機能の維持を目的として行われます。
手術療法(進行した場合)
関節の変形が進み、日常生活への影響が大きい場合には、人工関節置換術などの手術が検討されることがあります。
手術の適応は、膝の状態、痛みの程度、生活への影響などを総合的に評価し、患者さんと相談しながら決定します。
再生医療を含めた治療の選択肢
保存療法を続けていても痛みが残る場合や、手術以外の選択肢について相談される場合には、再生医療について説明することがあります。
再生医療は、患者さんご自身の血液や脂肪組織などに含まれる成分を利用し、関節内の炎症を抑えたり、組織の修復を促すことを目的とした治療です。
こうのす共生病院では、膝の状態や患者さんの状況に応じて、主に次の3つの方法について相談を行っています。
①PRP療法
PRP療法は、患者さん自身の血液から血小板を多く含む成分を抽出し、膝関節に注入する治療です。
血小板には組織修復に関わる成長因子が含まれており、関節内の炎症を抑えることなどを目的として使用されます。
採血によって得られる血液を用いるため、比較的体への負担が少ない方法として相談されることがあります。
②MFAT療法
MFAT療法は、患者さん自身の脂肪組織を採取し、加工した組織を膝関節内へ注入する治療です。
脂肪組織には、組織の修復に関わる細胞が含まれており、関節内環境の改善を目的として使用されます。
膝の状態や症状の程度などを踏まえ、医師が適応を判断します。
③SVF療法
SVF療法は、患者さん自身の脂肪組織から脂肪由来幹細胞を含む複数の細胞成分を抽出し、膝関節に注入する治療です。
SVF療法は組織修復をサポートすることが期待されています。
当院では脂肪組織を採取し加工した後、同日に関節へ注入します。
再生医療を検討するケース
再生医療について相談されることが多いのは、例えば次のような場合です。
- ヒアルロン酸注射を続けているが痛みが残る
- できるだけ活動的な生活を維持したい
- 手術以外の選択肢について知りたい
ただし、膝の状態によっては適応とならない場合もあります。治療方法については、医師が状態を確認したうえで説明します。
当院の再生医療の体制
こうのす共生病院では、採取・加工(調製)・注入までを院内で行う体制を整えています。
治療方法については、患者さんの症状や生活状況を踏まえて相談しながら決定します。
状態によっては、まずは保存療法やリハビリ、生活改善から始め、経過を見ながら再生医療を含めた最適な選択肢を一緒に考えていくことが大切です。
よくある質問
Q:ヒアルロン酸注射を続けてもよいのでしょうか?
A:膝の状態や症状によって異なります。医師が状態を確認しながら治療方針を検討します。
Q:再生医療は誰でも受けられますか?
A:膝の状態や既往歴などによって適応が異なります。診察のうえで医師が説明します。
※再生医療は保険適用外の自由診療です。
※適応の可否、リスク、費用などについては診察時に医師が説明します。
お悩みはLINEで気軽にご相談できます
「痛みが続いて不安…」
「どんな治療が合うかわからない…」
そんなお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください😊
専門スタッフが内容を確認し、ご案内いたします。
🦵✨ LINEで相談する方法
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📍こんな方におすすめ
- 整形外科の受診を迷っている
- 再生医療に興味がある
- 手術せずに今の状態をなんとかしたい
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悩んだその時が、治療を始めるタイミングです。
まずは一言、「膝」と送ってください😊
2026.03.19【次世代を担う卵たち】リハビリ科で学生インターンシップを実施しました!
「治す」の先にある「暮らす」を支える現場へ。
先日、こうのす共生病院のリハビリテーション科に、学生インターンが訪問されました。
1日という限られた時間の中で、当院のスタッフ一人ひとりに密着し、座学だけでは決して触れられない「生きた医療」を体験していただきました。
1日で学んだリハビリテーションの現場
インターン当日は、まず座学でリハビリテーションの基本や患者さんの評価方法を丁寧に説明。
その後病院見学や先輩セラピスト一人ひとりに同行し、実際の評価場面やリハビリ実施の様子を間近で観察しました。
患者様の状態に応じた具体的なアプローチや、安全に行うための工夫、チーム連携の重要性など、教科書では分からない「現場のリアル」を体感していただきました。
成長できる環境と積極的な受け入れ
こうのす共生病院では、学生インターンの受け入れを積極的に行っています。
1日単位の短期間でも、スタッフが丁寧に指導し、実際の業務を交えた学びの機会を提供しています。
当院ではこうした経験が、次代の医療従事者の成長につながると考えています。
地域医療を担う人材育成へ
リハビリテーションは、高齢化が進む地域において欠かせない医療分野です。
インターン生が現場の実情を知ることで、将来、地域医療を支える即戦力として活躍できる基盤が築かれます。
こうのす共生病院は、これからも学生インターンの受け入れを続け、地域に根ざした医療人材の育成に貢献してまいります。
2026.03.19当院看護師が看護師特定行為研修を修了しました
2026年3月、当院の看護師が「特定行為に係る看護師」の研修を無事修了しました。
1年間にわたる専門的な研修を経て、創傷管理や脱水が疑われる患者さんの状態をアセスメントし、必要に応じて点滴などの特定行為を実施できる資格を取得しました。
認定看護師・特定行為研修とは
認定看護師や特定行為研修を修了した看護師は、専門的な知識と技術を身につけ、医師の包括的な指示のもとで一部の医療行為を自立して行うことができます。
これにより、診療のスピードアップや、よりきめ細やかな看護ケアの提供が期待されています。
今回研修を修了した看護師は、
- 創傷の状況を評価し、適切な処置につなげる
- 脱水が疑われる患者さんの状態を総合的に判断し、点滴の必要性を評価する
といった役割を担うことができるようになりました。
当院の「学びを支える」体制
こうのす共生病院では、看護師が働きながら専門性を高められるよう、研修への参加を病院全体で支援しています。
シフト調整や学習時間の確保など、現場と両立しながら研修を修了できる体制づくりに取り組んでいます。
今回の特定行為研修修了も、本人の努力はもちろんのこと、一緒に勤務を支えてきた病棟スタッフや、多職種の協力があって実現したものです。
地域医療への貢献に向けて
高齢化が進む中で、創傷ケアや脱水対応は、地域医療において非常に重要なテーマです。
特定行為研修を修了した看護師が加わることで、より迅速で適切な対応が可能となり、入院中の患者さんだけでなく、地域で暮らす皆さまの健康を支える力が一層高まると考えています。
こうのす共生病院は、これからも看護師をはじめとする医療スタッフの専門性向上を支援し、「学び続ける病院」として、地域の皆さまに安心していただける医療提供を目指してまいります。
2026.03.17病院が畑から大根を配る理由🌱
こうのすえんの活動は、畑で作業をすること自体が目的ではなく、
畑を続けたいという思いがありながら、年齢や体力の変化などで続けられなくなっていく葛藤を、
地域のつながりの中で受け止め、活かしていくことから始まっています。
そうした機会を大切にしながら、農作業を通じて人と人がゆるやかにつながる場をつくることを目指しています。
1月24日、こうのすえんの畑で大根の収穫を行いました😊
今回の活動には、「畑で人とのつながりを感じたい」「体を動かして汗をかきたい」など、
参加者それぞれの思いが重なり合い、この日のメンバーが集まりました。
当日は、当院のデイケアを利用されている方が、利用前の時間を使って参加してくださいました。
この方は、当院を利用し始めた当初は身体状況がかなり厳しく、
大根を収穫して運ぶといった動作は難しい状態でした。
一方で、畑仕事はもともと好きな活動であり、ご自宅のお庭でも続けてこられた大切な時間でもありました。
今回、そうした「これまで続けてきた好きなこと」を、誰かと一緒に行う場として、
こうのすえんの畑に足を運んでくださいました。
この時間が、意欲や前向きな気持ちにつながる一つのきっかけになっていればと感じています🌱
今回の収穫では、大根の量が多く、参加者だけでは分けきれなかったため、
地域のつながりを通じて、フードパントリーの利用者の方々にもお届けすることができました。
後日、写真や温かいメッセージが届き、
臨時のフードパントリー企画として配布され、多くの方に喜んでいただけたと伺っています✨
いただいた声の一部をご紹介します。
「大根はすべて皮をむき、おでんや煮物、ぶり大根にしていただく予定です。葉っぱもきんぴら風にします😊」
「食材をいただけたことで、感謝の気持ちから“作ってみよう”という気力が湧きました。普段は簡単な食事で済ませてしまうことも多いので、本当にありがたいです✨」
また、
「豚肉と一緒に煮物にしました。柔らかく、味がよく染みてとても美味しかったです🍲」
といった声も寄せられました。
畑で収穫された大根が、地域の食卓へとつながり、日々の暮らしの中で大切に使われていく。
今回の取り組みを通して、こうのすえんの活動が、
参加した人だけでなく、その先の生活にも届いていることを実感しました😊
こうのすえんは、患者さん、職員、地域の方々が、
畑をきっかけにつながり、支え合う輪を少しずつ広げていく場です。
これからも、一つひとつの関わりを大切にしながら、
人の思いや暮らしに寄り添う活動を続けていきます🌸
こうのすえんとは
こうのすえんは、畑を続けたいという思いがありながらも、それが難しくなっていく葛藤を抱える地域の方々の声を出発点に、そのお手伝いの機会を活かしながら、農作業を通じて人と人がつながる場をつくる取り組みです。
それぞれの「やってみたい」「関わってみたい」を尊重し、畑から生まれる関係性や循環を、地域の中に育てていくことを目指しています。