2024.10.25短期ボランティア
日本の皆さんこんにちは。
こちらカンボジアよりアンコール共生病院(AKH)の西本です。
2024年10月19日、カンボジアはまだもう少し雨季が続きそうです。
今年の雨季は昨年と異なりデング熱やチクングニア熱が流行しませんでした。
(ちなみに私もまだ患ったことがありません、蚊には大人気ですが)
デング熱とは反対に今年は日本から多くの関係者様や新たな仲間がカンボジアに来てくださり、当院の見学と一緒に医療支援活動を行う機会が増えました。
こうのす共生病院の皆さんもカンボジアの感想をブログとして書いてくれていますので、是非そちらもご覧いただいた上で、今年のジャンケン大会はあなたが優勝です!!
今回のカンボジア滞在記は、9月に来てくれた短期ボランティア黒田さんが書いてくれました。
薬剤師かつ医学生というハイブリットな方。
黒田さん(クロちゃん)のカンボジア滞在記をお楽しみください。
クロちゃん自己紹介
皆様こんにちは、北海道から来ました黒田純平と申します。私は東京理科大学薬学部を卒業して薬剤師免許を取得後、北海道大学医学部医学科に学士編入学をしました。
写真左が私、右が現地加藤先生
現在の私は学生(3年)でありながら、薬剤師として活動しています。将来は薬剤師としての経験を活かしながら、医師として医療を必要とする人々や地域に包括的な医療を届けられる存在になりたいと考えています。
カンボジアに来た経緯
私は田舎の医療がそれほど充実していない地域で過ごした経験から、将来は医療格差の是正に貢献したいという目標がありました。真に医療が必要な地域であれば、国外にも視野を向けていきたいという思いもあり、これまで国内での国境なき医師団のボランティア活動などに参加してきました。 そんな中でより実地に近い環境で現場を見てみたいと思い、海外での活動を探していたところ、ボランティアのサイトの募集を見つけ、連絡したことが今回の活動の契機となりました。
サイトには色々な国での様々な団体の医療ボランティアが掲載されていました。しかし、どの情報を眺めていても単なるボランティア体験のような内容であり、「本当の意味でその地域や人々に貢献する活動はなんだろう・・・」と考え、まずは現地の需要を知り、計画をするところから始めようと思いました。そんな心情の中でこちらの一風変わった応募情報が目に留まり、この活動(オンラインワークショップ)に参加することに決めました。
実際の活動ではZoomで何度か現地の方からのお話を聞かせていただき、カンボジアの薬剤師事情や医療の現状を知りました。そしてやはり実際に薬剤師という立場から現場を見てみたいと話をしたところ、快く受け入れていただき今回のカンボジア訪問が実現しました。
カンボジアに対するイメージの変化
最近は自分の周りでもカンボジアへ観光に行く人が多く、比較的安全で医療や衛生環境も整ってきているまさに発展途中の国という印象を持っていました。実際行ってみると、シェムリアップ市街の店員さんや病院スタッフは英語で話すこともでき、治安も良く食事も美味しく、衛生環境も整っていて想像以上に発展していることに驚きました。
しかし街から少し離れて孤児院や学校へ行ってみると、15歳の小学生がいたり、孤児院に来た子どもはまずトイレの使い方を教えたという話を聞いたりする中で、観光客として見るカンボジアの世界とは大きな差があることも実感しました。医療体制についても、学校での健康診断がなく予防医療が浸透していないことや、日本では劇薬に分類される薬が薬剤師のいない街のドラックストアで買えてしまうなど、まだまだ医療体制や制度が不十分な点を多く感じました。
カンボジア旅行の感想
今回、「せっかくカンボジアに来たなら観光もした方が良い!!」という現地加藤医師のおススメもあり、アンコールの遺跡群やトンレサップ湖の観光、病院や孤児院の食品の買い出しに同行し、地元市場にも潜入するなど、とても満喫することができました。
観光で特に印象的だったのは、アンコール遺跡群をシェムリアップ市街から自転車で回ったことです。コースにして30kmくらい走ったのですが、帰り道の森の中でスコールに遭い、スマホが水没してマップが見られず、立ち往生する事態となりました。笑
幸いなことに木の下で雨宿りしている自分を見た現地の方が、荷物が濡れないようにと大きいビニール袋をくださり、道ゆく人に道を聞きながら無事に街へと戻ることができました。
今回の旅では、現地の人や病院のスタッフの皆様、人懐っこい学校や孤児院の子ども達と、多くの人々の温かさに触れることができました。また最大の収穫として、「本当の意味で現地に貢献するとはどういうものなのか?」を現地で活躍する西本さんや加藤先生の活動を通して見えて来たような気がしています。
健康診断をカンボジア人に広めること(現地の人には皆無な価値観の創造)や、引き継ぎのしやすいカルテフォーマットの作成(病院運営の適正化)、使用する薬の選定・在庫の管理、現地の医療従事者教育など、継続的で形や習慣として残るものを作っている印象を受けました。自分も何か現場にしっかりと残せるもの考えた上で、またカンボジアに行けたらと考えています。
最後になりますが、西本さんや加藤先生、病院スタッフの皆様、大変お世話になりました。感謝の意を込めて締めくくりとさせていただきます。ありがとうございました!!
写真左:分厚いステーキがたまらなく美味しいお店。
アンコール共生病院の眼科検診活動にも参加させていただきました。
2024.10.18インフルエンザの予防接種はいつ受けるべき?
毎年冬に流行するインフルエンザ🤒その予防策として多くの方が考えるのが「インフルエンザワクチン接種」です。しかし、ワクチンを受けるタイミングについて悩む方も多いのではないでしょうか?今回は、当院の薬剤師に『インフルエンザの予防接種はいつ受けるべきか?』について聞いてみました🎤
ワクチンの予防効果期間
インフルエンザワクチンの予防効果は、接種後約 2週間後 から始まります。
もちろん個人差はありますが 約5か月間 持続すると言われています。
インフルエンザの流行パターン
インフルエンザは例年、次のような流行パターンを示すことが多いです。
11月~12月 :徐々に患者数が増加
1月~2月 :流行のピークを迎える
4月~5月 :流行が減少し、終息に向かう
この流行パターンを踏まえ、ワクチン接種のタイミングを考えましょう💉
最適なワクチン接種時期
インフルエンザの流行に備え、 徐々に患者数が増加する10月から11月 にワクチンを接種するのが最適と考えます👍この時期に接種することで、流行のピーク時(1月~2月)もカバーされます。早すぎず遅すぎないタイミングでの接種がポイントです🍀
高齢者や基礎疾患をお持ちの方へ
特に高齢者や基礎疾患を持つ方々は、インフルエンザに罹患されると重症化リスクが高いと言われています。可能であれば早めに接種を考え、かかりつけの医師や薬剤師と相談することをお勧めいたします✨
最後に
インフルエンザワクチンを適切なタイミングで接種し、その効果を最大限に引き出しましょう💉接種時期について不安がある方は、かかりつけの医療機関にご相談ください。予防は万全を期すための第一歩です💪今年の冬も健康で過ごすために、早めの準備を心がけましょう。
2024.09.26リハビリ利用者様による講演会
こうのす共生病院のリハビリ科では、「おせっかいリハ」というものをの発足させました。
患者様や利用者様の思いを一緒にかなえる!!利用者様、スタッフの双方が輝ける取り組みができたら!!と活動しています。今回は、社会に貢献したいという思いをお持ちの利用者様に、リハビリを今まで受けてきての「当事者の思い」を講演会として、リハビリ科の新人スタッフにお話して頂きました。これからの仕事の向き合い方であったり、求められている事など色々なことを考えるきっかけになりました。
鴻愛会SocialGoodプロジェクト
当院では病院という役割を超え、地域の人々と深く繋がることで、地域全体の健康とウェルビーイング向上に寄与する取り組みを『鴻愛会SocialGoodプロジェクト』と名付けて行っています👍
下記リンクからも、取り組みについてご一読いただけます💓
2024.09.19院内こども食堂【ひなとま食堂】
鴻巣市や北本市で、こども食堂を運営されている、ひなとま食堂さんがお弁当の出張配布で来院されました🍱当院の公式LINEで出張配布のお知らせをご覧になった方から、ひなとま食堂さん宛てにお米が届きました。と、ひなとま食堂さんよりお話いただきました✨今後も、こども食堂と地域の方々の橋渡しができるような取り組みを続けていきたいと感じるエピソードでした🌼
今回の取り組みを通して、『こども食堂ってなに?』というお問合せをいただきました!こども食堂について多くの方に知っていただけるよう、ご紹介させていただきます🎵
こども食堂とは?
こども食堂とは、あたたかい食事を低額または無償で提供することで、孤食の解消や食育の促進、子どもと保護者への支援だけでなく、地域交流の場を目的とした側面もある活動です。子どもや保護者の相談場所になったり、誰かが一緒にいてくれる安心感を届けてくれる場でもあります。今回、当院でお弁当の出張配布をしてくださった、ひなとま食堂さんをはじめ、鴻巣市内では地域のNPO法人やボランティア団体等が『こどもが一人でも安心して来られる居場所』を提供しています。
皆様がお住まいの地域それぞれでも行われている活動です🌼子どもたちが自分らしく希望をもって成長できる地域づくり。その場を提供する、こども食堂。利用したい人、手伝いたい人、寄付したい人。様々な形で関わることができる取り組みですので、ぜひ興味をもって、こども食堂と関わっていただけたらと思います👍
ひなとま食堂さんインタビュー
ひなとま食堂を運営されている、代表の田中さんやボランティアの方々とお話せていただきました🤗
Q:今回、こうのす共生病院でお弁当を配布することになった経緯教えてください。
田中さん:元気村グループのイベントでご縁がありました。お弁当の配布は、においなどもあるので病院には声をかけづらかったんですが、地域貢献を一緒に目指すもの同士、こうのす共生病院さんには声をかけやすかったんです。
Q:病院とこども食堂の連携について今後やってみたいことはありますか?
田中さん:小児科のある病院ともこども食堂を一緒にやってみたいです。こども食堂に限らず、高齢者の方も利用しやすい地域食堂なんかも一緒にやれたらいいですね!
最後に
今回のひなとま食堂のお弁当出張配布では、企業や歯科医院から提供のあったお菓子や自由帳の配布が行われました。じゃんけんをして、勝った人はもう一つお菓子を持って帰れるルールで子どもたちと、こども食堂の時間を楽しみました。顔見知りのお子さんとは、夏休みの予定を話したり、保護者同士の繋がりの場があったり・・・。これからも地域で活動されている方々と関わり、地域活動に参加していきたいと思いました。
ひなとま食堂さん、ありがとうございました💓
また、冬休みにお待ちしております⛄
2024.09.13特養への訪問診療
当院の訪問診療チームに同行し特別養護老人ホーム(以下:特養)での診察の様子を撮影させていただきました📸
今回、同行した施設は、しょうぶ翔裕園さん。当院と同グループ(元気村グループ)の特養です。
特別養護老人ホームとは
特別養護老人ホームとは自宅での生活が難しい高齢者を対象とした施設です。運営するのは自治体や社会福祉法人となります。入居条件が設けられており、65歳以上で要介護3以上の認定を受けている方、または特定の疾病が認められ介護を必要としている40歳~64歳の方、などの条件があります。
しょうぶ翔裕園さんはユニット型と呼ばれるお部屋のつくりになっており、入居者さんごとのお部屋の他に、共用のリビングがありました。ユニット型の魅力は「入居者さんの孤独をさけられる事と、きめ細やかな介護サービスを提供できること。」と施設看護師さんより説明がありました。また、ユニット別にお花の名前が付けられており、その名前に合わせて、壁紙などのインテリアが異なりました。
施設での訪問診療
1回の訪問診療で複数名の患者さんに対して診察を行います。よって診察前の情報共有が重要となります。また、施設看護職員が行える医療行為の範囲には限りがあります。「ご自宅での生活に近い状態で過ごしてもらえるよう、血圧測定の回数やタイミングが過剰にならないようにしている。」と施設看護師さんよりお話しがありました。当院では、施設と密にコミュニケーションを行いながら、訪問診療に必要な情報収集と施設の特徴や想いに寄り添った訪問診療を提供しています。
診察の様子
施設へ到着すると早速、施設看護職員との打ち合わせが始まります。その中で事前に、施設からFAXしていただいた往診リストを元に追加の情報収集を行います。診察は医師、当院看護師、施設看護師さんの体制で、利用者さんのお部屋か、リビングで行われます。診察場所に移動する間も、利用者さんに関する情報を共有している様子がみられました。診察の最後にはACP(アドバンス・ケア・プランニング)という『人生会議』が行われました。この人生会議とは、利用者さんとそのご家族が医療・介護従事者と将来の変化に備えて、将来の医療や介護ケアを具体化していく話し合いの事を指します。どのような生き方を望むかは一人ひとり異なるものです。また、ライフステージとともに変わっていくこともあります。当院では訪問診療時に医師と看護師がこの人生会議関わっていきます。
最後に
今回、同行させて頂いた訪問診療チームの竹内医師は定期的に介護施設職員と医療者に向けた勉強会も開催しています。医療と介護のシームレス化を目指す当院訪問診療チームと、しょうぶ翔裕園さんの紹介でした。
2024.09.12【膝の痛み/再生医療】市民公開講座のお知らせ
市民公開講座のお知らせ🔔
当院 織田病院長による 市民公開講座が開催されます🎵
〇『膝の痛みと治療の最前線』
~再生医療で快適な生活を取り戻す~
織田 徹也 病院長
〇『座ってできる!膝痛予防体操』
リハビリテーション科 和田 直也
〇出会い(MEET)を重ねる(プラス+)、”ミータス”
~こうのす共生病院の取り組み~
日付📅2024年10月12日㈯
時間⏰15:00~16:30
場所📍フラワービル3階
https://forms.gle/mZxmHAoGrDk1XF1S8
上記URLまたは、チラシのQRコードよりお申込みいただけます。
お電話でのお申し込みは048-541-1131( 平日13:00~16:00の間で承ります☎)
締め切りは10月4日㈮まで❗
定員になり次第、 受付終了となります🙇♀️
お早めにお申し込みくださいませ💓
2024.09.059月イベント情報🎉【9/5更新】
2024年9月、こうのす共生病院はイベント満載です✨ 皆様のご来院、お待ちしております💓
お仕事説明会
📅日時:9/7㈯14:00~17:00
📍場所:こうのす共生病院 2F各会場
医療職に興味のある中高生を対象に専門のスタッフが質問にお答えします✨
保護者のみの参加もOKです👍マルシェも同時開催予定です💓
こうのす共生病院夏祭り&地域交流イベント
開催いたします!!!(2024/9/1)
こうのす共生病院で、初めての夏祭りを開催します!
おいしいフードや楽しいゲーム、パフォーマンスが盛りだくさん✨
📅 日時:9月1日(日)10:00〜14:00(販売開始 10:15〜)
📍 場所:こうのす共生病院 駐車場&リハビリ室
🚗 駐車場:職員駐車場(詳細は画像をご覧ください)
👥 特別企画:「MEET+(ミータス)」も開催!医療と介護をつなぐ活動を紹介します🤝 リハビリ室内で歩行検査、脂肪や筋肉量等が分かる体組成測定なども体験できますのでぜひお立ち寄りください!小さなお子様からお年寄りまで、皆様に楽しんでいただけるイベントです🌈この機会に病院を知っていただき、地域の皆さんと交流する場にしていただけたら嬉しいです😊
2024.08.27コミュニティナース研修
先日、第2回コミュニティナース研修が行われました💓 こうのす共生病院では、「コミュニティナース活動」を行っています。この活動は、病院の役割を超え、地域の人々と深くつながることで、地域全体の健康とウェルビーイング向上に寄与するものです🤝
医療という壁がなく地域に溶け込んでいる、家族みたいな存在。
私たちは医療従事者というアカウントを脱ぎ捨てて、より密に地域コミュニティと関わり地域の方々に貢献していきたいと考え活動しています。 コミュニティナース活動(以下:コミナス活動)は院内プロジェクトとして認められており、参加者は 29 名と当院のなかでも大規模なプロジェクトです💡
コミュニティナース研修
コミナスとして地域に溶け込む、そのノウハウを株式会社CNC様より研修していただきました💡コミナス活動はナース(看護師)に限らず、多職種が実践できる活動のため、当院では看護師をはじめリハビリのセラピストや栄養課、医事課、総務部まで部署問わず、コミナス活動に興味をもつ職員が研修へ参加しました。
研修内では、コミナス活動に興味がある➡なぜコミナス活動に興味があるのか?➡自分はコミナス活動を通して何がしたいのか。こうのす共生病院の職員である以前に、一人のヒトとして自分自身を振り返りながら、力を注ぎたいコミナス活動のアイディア(以下:マイプラン)を職員各々が考え、プレゼンテーションしました。
また、地域を知るためのフレームワークや情報交換も行い、実際にフィールドワークへ出ました。フィールドワークでは地域の方々と交流することができ、コミナス活動に求められる地域からのニーズを知る機会となりました。研修後には自然とマイプランに沿った各種チームが結成され、チームごとに今後のコミナス活動についての、打ち合わせが行われました。
コミナス活動チームの紹介
〇コミナス
コミナスチームは更に細かなチームに分かれています。脳トレ、地域食堂、畑、ラジオ・・・など。病院で脳トレ?食堂?畑?ラジオ?となる方もいらっしゃるかもしれませんが、それぞれがプランの達成に向けて活動しています(今後の活動報告をお楽しみに…🌟)
〇MEET+(ミータス)
なんでも交流会を開催しているチームです。MEET+は研修以前より院内外で活動しています👍
過去の活動内容は下記リンクボタンよりご確認いただけます!
〇おせっかいリハ ミーティング(会議)
日々の患者さんとのかかわりの中で、アクティブリスニング(傾聴姿勢)を実践し、患者さんの叶えたい想いを一緒に実現するチームです。着々と、患者さんごとの想いを引き出していますので活動報告をお待ちください🎵
〇スターマイン(こうのす花火大会の出店)
鴻巣市で毎年10月に開催されるこうのす花火大会に出店しています。出店メニューは職員が試作に試作を重ねて準備しています🎆今年の花火大会もお楽しみに✨
最後に
コミナス活動を通して、病気や怪我をした際に、普段お茶飲みしている仲間や友達が悩みを聞き、医療を行ってくれる。治療の提案も、性格や趣味、家庭環境、普段の生活を考慮しながら、最善の提案くれる。いざ入院が必要になったとしても、好きな料理や好きな音楽なども知っており、最大限の配慮をしてくれる。というような、患者さんと医療従事者の従来の関係値を上回る、ヒト対ヒトの医療が提供できるようコミナス活動を継続してまいります❤️🔥
2024.08.17BLSとは?
こんにちは🌞EMT/DA科の救急救命士(EMT)です!BLS(ビーエルエス)について解説します🚑
BLSは一次救命処置になります。呼吸と心臓が止まっている人に対して行う救命処置です。
救命処置をしないと、約10分で蘇生のチャンスはほぼ0%になるといわれています。(ドリンカーの生存曲線で調べてみてください!) BLSを学び、有事に際に実践することで一次救命処置から二次救命処置に繋げていきます。
救助者自身・周囲の安全確認し、患者さんに近づき意識がなければ応援要請をしてAEDを持ってきてもらいましょう。また、一人だと大変なので多くの人を呼びましょう。(病院の外だったら直ぐに119番通報しましょう)
意識、呼吸、脈が無いまたは判断に迷ったら、胸骨圧迫を開始しましょう!
胸骨圧迫で大切なの・・・・
- 深さは5cm以上6cm未満
- テンポは100~120回/分(童謡うさぎとかめ・アンパンマンのマーチがちょうどいいテンポになります。)
- 押した胸郭を元に戻す
- 中断時間は10秒以内
- 30回胸骨圧迫をしたら人工呼吸・換気を2回実施します。(人工呼吸は胸が軽く上がる程度をめやすとして行います)
今回は、当院と同法人の共生園(介護老人保健施設)でBLS研修を行いました!
高齢者が利用される介護施設だからこそ、知っておいてほしいBLS。これからも、研修活動に励みたいと思います✨
2024.08.11病院で働く救急救命士
はじめまして!EMT/DA(イーエムティー/ディエー)科です🚑
私たちはEMT(救急救命士)とDA(医師事務作業補助者)という2つの有資格者が混在した科となっています。高次医療機関と言われる大学病院や総合病院では、救急救命士や医師事務作業補助者が多く採用されていますが、当院のような200床未満の中小規模病院では、なかなか見かけない職種だと思います💡
今回は救急救命士ってどんな資格?をはじめ、より多くの方に救急救命士について知って頂きながら、中小規模病院で働く救急救命士の業務について説明させていただきます✨
救急救命士とは?
救急救命士として最も多く知られている業務と言えば、救急車の中で救命措置を行うことだと思います。もっと具体的に説明すると、病院への救急搬送途上や、医療機関に到着し外来での診療を終える、または患者さんが入院するまでの間に救急救命処置を行う場合もあります。重度傷病者の生命の危機を回避する!それが私たち救急救命士のミッションです。そして、救急救命士の資格は厚生労働省が認定する国家資格となります。
救急救命処置とは?
救急救命処置にはたくさんの種類がありますが、救急救命士ができる手技についてスポットライトを当てて説明します。
これらの手技は、特定行為と呼ばれています。特定行為とは、医師からの具体的な指示を受けて実施できる医療行為です。救急救命士が特定行為を現場で行うためには、それぞれの研修を国家資格試験とは別に受ける必要があります。昨今、医師の働き改革のためタスクシフトという言葉が話題になっていますが、私たち救急救命士だけでなく、看護師や放射線技師など様々な職種でもこの特定行為として行える手技の幅が広がりつつあります。
救急救命士が活躍している仕事
救急救命士=消防に属して救急車に乗っている。をイメージされる方が多いとは思いますが、私たち救急救命士は様々な業種で活躍しています💓ちなみに病院によっては救急車を保有している施設もあり、その場合は病院勤務の救急救命士が救急車に乗り搬送を行ったりしています。病院勤務の救急救命士は多様な働き方が求められることが多く、他院だと地域連携室に席を置く救急救命士もいるようです。
こうのす共生病院 救急救命士の仕事
- 救急隊からの収容依頼の電話(HOTライン)対応
- 初療室で救急搬送された患者さんの対応(血圧や体温などのバイタル測定の実施)
- 院内トリアージの実施※
- 院内急変患者さんの対応
- 院内や関連施設での救命講習の実施
- 近隣消防本部での勉強会参加
- 近隣消防からの実習生受け入れ
- 外来診療補助
※トリアージとは、患者さんの重症度緊急度を判断し、治療順位を決めること
先にお伝えした通り、当院では医師事務作業補助者と共に日々業務を取り組んでいます✊よって退院サマリー作成や電子カルテの代行オーダーなども学ぶことができます✨これは2つの有資格者が混在した科ならではの魅力だと思います。
これからも、わたしたち救急救命士の活動・取り組みについて発信していきたいと思います!こうのす共生病院のEMT(イーエムティ)ぜひ覚えてくださいね🎵