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2023.09.20【看護師ボランティア】2023年8月の活動報告と心境の変化

【看護師ボランティア】2023年8月の活動報告と心境の変化

こんにちは。カンボジアのアンコール共生病院で看護師ボランティアとして活動している長岡です!

カンボジアに来てから約3か月が経ち、こちらでの生活や環境にも慣れてきました。
今回は2023年8月の活動報告と、自分の心境の変化について皆さまにご報告させていただきます。

共生の家(児童養護施設)にお泊り会

カンボジアのシェムリアップには、我々元気グループで運営する児童養護施設「共生の家」があります。そこで生活する子どもたちの日常をさらに深く知るため、そして何より子どもたちともっと仲良くなるためにお泊り会を開催しました!

夜ごはんにカレーライスを作るため、女の子たちと一緒に近くの市場まで食材を買いに行きましたが、市場で見かけた肉まんに惹かれ、カレーよりも先にみんなで肉まんを食べてしまいました。笑

食事の準備も子どもたちみんなで協力して行いましたが、やはり男子はすぐに遊ぶ。カレーライスが出来上がるまでただただひたすら楽しそうに遊んでました。

お姉さんたちは野菜を切って炒めたり、積極的に頑張ってお手伝いをしてくれました。みんなで一緒に泣きながら玉ねぎをたくさん切ったのはとても良い思い出です!笑

夕食の前に肉まんを食べたにも関わらずカレーライスは大盛況!みんなたくさんおかわりをして美味しそうに食べてくれました。

末っ子のヨーイが食後のお腹を見せに来てくれました(写真↓)

  

夕食後はリビングに布団を敷き、みんなで横になりながらラピュタを観ました。
音声は日本語でしたが、子どもたちはみんな映画に見入っていました。
びっくりしたり、声を出して笑ったり、感情をありのまま素直に表現する子どもたちの姿がとても印象的でした。下の子たち(男子)はいつの間にか気持ちよさそうに夢の中へ・・・
最後まで起きることなくお姉さんたちにベッドまで運ばれていました。

   

お泊まり会の目的であった生活習慣を知るという視点では、食事の前にしっかり手洗いをしていたり、食事も好き嫌いをせず沢山食べ、自由時間にはみんなで楽しそうに本を読んだり体を動かして遊んだりと、ほんのごく一部ですが子ども達の生活をさらに知ることが出来ました。

📷お泊り会のハイライト📷

  

手洗い指導

私がカンボジアで過ごす中で見えてきた課題の1つとして、人々の衛生・予防に対する意識の低さがあります。多くの人は「手は汚れたら洗う」という認識で、目に見えない菌や汚れを意識して手を洗う習慣はないと感じています。そんなある意味カンボジア特有な常識がある中で、私が関わる共生の家の子どもたちには、手洗いの必要性を理解してもらい習慣化が出来るよう手洗い指導を考えました。

共生の家には5歳から17歳と幅広い年代の子どもたちがいるので、指導方法についてはとても悩みました。一時的に出来るだけでは意味がなく習慣となることが目的なので、私が居なくなった後も当たり前のように手洗いができることが目標です。そのためにはまずは子どもたちの"印象"に残るインパクトが大事だと考え、実際に手洗い後の手にはどれほどの洗い残しがあるのか、見えない細菌が自分たちの手の上にどれだけいるのかを写真を使って説明し、"気付いてもらう"ことから始めました。

写真を見せた時の反応は予想通り完璧でした。みんなびっくりして乗り出して写真を見に来たり、自分の手のひらをじっと見つめる子もいたりと、子どもたちの"印象"に残すことに成功しました。その後はみんなの手洗いの知識について確認しました。質問の1つで「すすぎ時間はどれくらいか?」と聞くと即答で「3分!」「10分!」「5秒!」と、根拠不明の面白い回答がたくさん飛び交いました。
やはり正しい知識を理由と共に説明することはとても大切だなと改めて感じた瞬間でした。その後は洗い残しの多い部分、正しい手洗いの仕方を指導し、最後は手洗いに関するクイズをして、みんなの頭に伝えた内容が残っているかを確認しました。

これからの課題としては、手洗い指導の内容を子どもたちが忘れずに覚えていることと、それを"実践"し"継続"することです。子どもたちへの継続的な支援が必要である中で、私も毎週2回ほどは子ども達と会う機会があるので、その度に正しい手洗いが出来ているかを確認したり、クイズを出したりして教育的な関わりを続けていきます。そして何より、子どもたちの周囲にいる大人が出来ないことには、当然子どもたちも出来るようにはなりません。私の更なる活動として、子どもたちと一緒に暮らしている大人に正しい手洗い指導を教えることで、それが間接的に子どもたちへの継続支援になるのではないかと考えています。

この子どもたちへの手洗い指導は7月頃から始めた活動ですが、今回のお泊り会の時には子どもたちから私に手洗いをしている様子を見せてくれたりと、子どもたちの意識と行動が少しずつ変わってきていることを実感でき、私も自分の活動に対してやりがいや有益さを感じることができました。

まだまだ私のボランティア活動は始まったばかりなので、小さな結果で満足せず、この1年で共生の家の手洗い習慣をより良いものに確立できるよう、引き続き様々な方法で行動していきたいと思います。自分の健康を守ることは、自分の未来を守ることにも繋がります。子どもたちが自分自身の健康を守り、沢山の選択肢を手に入れて大人になっていけるよう、これからも私にできる支援をたくさんしていきたいと思います。

最後に、カンボジアに来て3か月が経ちました。日本とは全く違った1日の過ごし方ができて、今までの自分の当たり前がカンボジアでは当たり前でないことを沢山経験しました。日本では看護師としてたった一つの病棟でしか働いたことのない私でも、カンボジアで様々な活動を主体的にやらせてもらうことが出来て本当に感謝でいっぱいです。カンボジアでの活動を通して、"他人に何かを継続してもらう"ことの難しさを感じています。ダイエットのために毎日筋トレをしようと決めたけど、続かずに諦めてしまった経験がある人は私だけではないと思います。(笑)自分で決めた事でさえも継続する事は難しいのに、相手に何かを継続してもらうことはとても難しいです。だからこそ、伝え方や関わり方の工夫をし、時間をかけて一緒に進んでいくことが大切なのかなと思いました。私が活動をしたことで子どもたちの未来の何かが変わったのかと、結果として分かるのは何年後何十年後かもしれません。しかし子どもたちに今より大きな夢や目標を作るきっかけを少しでも与えてあげられるように、子どもたちが自分の健康を自分で守れるようになるために、これからも私に出来る事をたくさん考えてやっていこうと思います。

カンボジアでのボランティア期間も残り8か月程となりますが、短い期間の中で少しでも子どもたちやアンコール共生病院のお役に立てるよう、考えることと行動することを全力で楽しみながら取り組んでいきたいです。

📷8月のハイライト📷

水風船やバルーンアートで遊ぶ子ども達🎈

 

12月に開催される運動会に向けてみんなで準備中🎨

  

毎月実施する子どもたちの身体測定、現地の病院スタッフや子どもたちと仲良く写真を撮ったり、遺跡に行ったり、村の小学校に行ったりと、8月も元気に楽しく過ごすことができました!

日本の皆さん、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう!!

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