2023.09.05 胃のバリウム検査ってどんな検査?
こんにちは! 今回は、健康診断で行われる胃の「バリウム検査」についてこうのす共生病院の特色を紹介したいと思います!
どんな検査?
この検査では、バリウムを飲んでいただき胃の壁に塗布して胃がんをはじめ胃潰瘍や胃炎、ポリープの有無、また胃以外にも食道がんや十二指腸がんの有無も調べることができます。
検査中は、バリウムの位置や観察部(撮影部)を変えるために、私たち放射線技師が体を動かす指示を出して、撮影しています📷
こうのす共生病院のバリウム検査
当院のバリウム検査の特色をご紹介します!
バリウム検査は正直苦手な方が大半だと思われます。流れを把握することで安心につながるかと思います☺
はじめに、胃を広げる発泡剤(‘’レモン味でパチパチします‘’)を薄めたバリウムと下剤が入ったお水で飲んでいただきます。
(※下剤が必要ない場合は検査前に、 追加の下剤が欲しい場合は検査後に、健診センターのスタッフにお申し付けください(^o^))
発泡剤を飲むとゲップが出やすくなります。ゲップを出してしまうと胃がしぼんでしまい医師が正確な診断をしにくくなってしまうので、ご自身のためにもできる限り我慢しましょう🥛
その後、バリウムを適量飲んでいただきますが、飲みやすいようにバリウムを冷やしてあります。‘’冷たいヨーグルトのような食感‘’で‘’リンゴのような味‘’がするので飲みやすいかと思います(^o^)
飲んだら検査スタート!放射線技師の指示で体を動かしていただきます。
検査時間は入室から退出まではだいたい10~15分で、X線を当てている時間は3~5分に短縮しています。待ち時間の目安にしてください!
また、検査をお待ちいただいてる間に、待合に検査の流れが把握できるポスターを貼らせていただいてます。検査をイメージすることによって、緊張もほぐれ、体感時間も短縮できるかと思います☺
なにか質問等あれば気軽に放射線科、健診センターのスタッフに聞いてください☺
2023.08.09 アンコール共生病院の管理者(西本さん)に逆質問してみました。
日本の皆様こんにちは。
こちらカンボジアよりアンコール共生病院、ボランティアスタッフの長岡です。 いつも私のボランティアブログを読んでくださりありがとうございます!!
今回は私がインタビュアーとなり、アンコール共生病院で約2年半働いている西本さんに気になることを聞いてみました。 インタビューをしてみた私の率直な感想は、「西本さんが本当にこのアンコール共生病院を今よりもっと良い病院にしたいんだな」という気持ちを強く感じました。
是非みなさんも最後までご覧ください。
(笑顔が苦手。)
Q1.どうしてカンボジアで活動しようと思ったのですか。
西本)この質問は今までで一番多くいただいた質問かもしれませんが、実は今も昔も、私はカンボジアという国に全く興味がありませんでした。2020年3月末までは日本で呼吸器病棟を中心に看護師として働いていましたが、その時を境に日本の看護師に飽きてしまい、休憩と旅行も兼ねて海外の医療や看護を見てみたいと思いました。(海外であれば国はどこでもよかったです)その時に相談をした友人の繋がりから、カンボジアのアンコール共生病院で働かせていただけることになりましたが、出会った人々とのご縁によっては、今ごろ地球の裏側にいたかもしれません。笑
カンボジアに渡航する2020年12月までの6ヶ月間は、こうのす共生病院(旧病院)の3階病棟で働かせていただきました。そこでも多くの方とお知り合いになることができ、今の仕事にも繋がる非常に有意義な経験をさせていただきました。 私が日本の看護師に飽きてしまった理由は、自分の日本で看護師に伸び代を感じられなくなってしまったからですが、だからといって日本の看護が嫌いになった訳ではなく、海外で働くことを通して日本の看護に持ち帰られるものを探し、学び、自分自身の中に創り上げたい気持ちが今も一番にあります。私のカンボジアでの活動も、最終ゴールは日本の看護に自分の形で貢献することです。
Q2.初めてアンコール共生病院に来た時の印象を聞かせてください。
西本)2020年12月3日にカンボジアに到着し、コロナ対策による2週間のホテル隔離の後に、夜な夜な首都プノンペンから車でシェムリアップに移動してきました。午前8時過ぎに病院に到着し、エントランスから初めて病院に入った時の印象は今でもはっきり覚えています。
見知らぬ私が来たにも関わらず、受付に座っているスタッフは誰も挨拶をしない。挨拶どころか顔を上げて私の顔を確認する様子もなく、ずっとスマホを見ている。この時「この病院、終わってるな」と思いつつも、「やることが山ほどあるな」と少しニヤついたことを覚えています。
(清潔、掃除は基本。)
Q3.アンコール共生病院のスタッフは2年前と今を比べて成長したと感じる部分をありますか。
西本)スタッフ個々が成長したかどうかという視点ではあまり見ておらず、私を含めたアンコール共生病院という一つのチームや組織として、この2年間での良い変化を感じています。それは医療の知識や技術的なことではなく、「感謝」や「人の役に立つ」という精神的な部分での変化です。
自分たちの病院に来てくれた人への感謝が常にあれば、それは自然と椅子から立ち上がり挨拶するという行動に繋がりますから、“挨拶をしなさい”というレベルの低いマニュアルを作る必要がなくなります。そのような意味合いで大切なのはスタッフ個々ではなく、スタッフ個々が属する組織全体の環境、空気感、雰囲気、常識というものだと私は考えています。
まだまだ客観的に見て物足りない部分は山ほどありますが、「シェムリアップの人々の役に立つ病院になる」という共通認識を、スタッフ全員が自然に持つことができる理想の職場環境に少しずつでも近づいているかなと感じています。
Q4.実際にアンコール共生病院の管理をしていて大変だと思うことはありますか。
西本)自分よりも大変だと思う人の存在がある限り、自分が大変だと思うことはどんなに考えてもなさそうなので、病院の管理をしている上で「意識していること」という表現にさせてもらいますね。
私の管理は主に「人の管理」ですから、共に働く50名のスタッフを最優先で大切にしなければならないといつも自分に言い聞かせています。看護師時代を思い出すのであれば、常に50人の受け持ちがいるイメージです。私の管理で50名のスタッフに不利益があって欲しくないですし、むしろ利益がないとダメだめだなと思っています。立場上、病院の規則を厳しくしたり、スタッフにネガティブなフォードバックをしなければならないことも多々ありますが、その先に必ずスタッフの利益があること、その利益に気付いてもらえること、その上で私を信頼して協力してもらえる関係を築くことを一番大切にしています。
私もそうですが、雇用されているスタッフは、決して病院や会社の為には働けないと思います。自分の人生と自分の家族の為に働きます。アンコール共生病院も50名のスタッフ全員が各々の理由で自分の為に働いた結果、それが自然と病院や会社の利益に繋がるのが理想だと考えています。私にとって一番大切なスタッフと一緒に、これからもアンコール共生病院を大きくできるよう努力していきます。
(スタッフに時間を割く。)
Q5.これからアンコール共生病院をどのような病院にしていきたいと考えていますか。
西本)「働いているスタッフが職場を自慢でき、胸を張って家族や親しい友人に紹介できる病院にすること。」これが最大かつ1日も早く到達すべき目標です。この目標が達成された時、アンコール共生病院はシェムリアップの多くの人々に必要とされ、この病院で働くことがカンボジア人にとって一つのステータスとなるポジションを確立しているだろうと想像しています。
アンコール共生病院がシェムリアップとカンボジアの健康を支え、雇用を促進し、社会に貢献する。夢はでっかく、シェムリアップを代表するリーディングカンパニー。なんて。笑
シェムリアップの人々の心に常に在り続け、人々の孫の代まで誇りに思ってもらえる病院になれるよう、一歩ずつ、毎日の信頼の積み重ねを一番大切にしています。
Q6.カンボジアに来て生活面で困ったことはありましたか。
幸い多くの仲間、特に日本語が話せる現地のスタッフに支えられているおかげで、生活面でも困ったことはありません。むしろ私のような日本人が来て困っているのは現地のカンボジア人の方ですから、迷惑をかけている以上にリターンをしなければならないという気持ちが強いです。
リターンは目先のお金ではなくその人の良い未来。いつの日か「あの時、西本さんと一緒に働いていてよかったな」と思ってもらえることを信じで、毎日迷惑をかけ続けています。笑
Q7.最後にカンボジアの好きなところを教えてください!
本っっっっ当にないです。全然好きじゃない。(頑張って30分は考えました。) 米ドルで貯金や定期預金ができるところくらいでしょうか。 好きではないですが、自分が居た方が良い気がしています。それが私の原動力です。
(ゴミ拾いには厳しめ。)
長岡)いかがだったでしょうか。なんだかものすごく先の先まで考えているのが少しだけ分かったのと、本当に西本さんは、「カンボジアが好きとか嫌いとかじゃないんだ・・・」ということが最近よく分かってきました。笑
私もこれからのボランティア活動で、少しでもカンボジアの人々に貢献できるよう引き続き頑張ります!!
シェムリアップにはアンコール共生病院もあり、西本さんや頼りになる現地のスタッフがたくさん居てくれるので私も常に安心です。日本の皆さんもコロナ明けの海外旅行先にシェムリアップをお考えください。笑
皆様今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう。
2023.07.13 痙縮(けいしゅく)について
痙縮(けいしゅく)は 「脳卒中」、「脊髄損傷」、「脳性麻痺」
などの脳や脊髄の病気やケガの後遺症としてみられる症状であり、手足が動きにくかったり勝手に動いてしまう状態のことです。
例えば日常生活の中で下記の症状にお困りではありませんか?
・歩行・着替えなどが行えない・行いにくい ・手首や指が曲がって物がつかみづらい ・体にしめつけ感や痛みがある ・踵が地面に着かず杖がないと歩けない ・つきっきりの介護が必要
当院脳神経外科では『痙縮(けいしゅく)』に対して 保険診療で治療を受けて頂くことができます。
毎週水曜日 午前9:00~11:30/午後14:00~16:30
脳神経外科 安達医師
他院かかりつけの方は可能であれば紹介状をおもちください。 ( 必須ではありません ) 当院脳神経外科はご予約の上、受診いただくと 待ち時間を軽減できます。
ご予約は当院代表番号『048‐541‐1131』までご連絡ください。
2023.07.13 カンボジアでのボランティア、1ヶ月が経ちました。
日本の皆さんこんにちは。 こちらカンボジアよりアンコール共生病院(AKH)の西本です。
2023年6月1日より当院でボランティアスタッフとして活動している、長岡花梨さんのブログ更新が更新されました。 カンボジアに来て1ヶ月の生活と心情の変化を聞いてみました。 日本とのギャップに戸惑いながらも日々奮闘する、長岡さんのリアルな感想をぜひ最後までご覧ください!!
Qカンボジアに来て1ヶ月が経ちました。率直な感想や今の心境を聞かせてください。
カンボジアに来て1ヶ月。初めての経験で慣れない環境、日本とカンボジアの仕事のギャップ、家族や友達とすぐに会うことのできない状況・・・1ヶ月が早くも感じましたが、正直長く感じる事の方が多かったように思います。しかし見たこともない料理を食べてみたり、日本での当たり前が当たり前ではないと実感できたりと、周りの方々のおかげで毎日学ぶことが多く、新鮮かつ楽しい日々を送ることができています。 日本では毎日が慌ただしく過ぎていましたが、カンボジアではゆっくりと時間が流れている気がして、日本では後回しになっていた読書や映画鑑賞をする時間もあります。自分時間が増えたことは、ストレスなく自分のペースで生活できているのかなと感じます。
まだまだカンボジアでの生活は始まったばかりですが、クメール語や英語も勉強を続けてもっと自分から周りの人とコミュニケーションをとれるようになりたいと思っています。
7月も楽しく!新たなことに挑戦しながら沢山の事を学んでいきたいです!!
Q日本での生活との違いや体調の変化などがあれば教えてほしいです。
私はアンコール共生病院の寮(元気館)に住ませてもらっているので、設備がとても整っていて日常生活を過ごす中で困ることは特にありません。 日本との違いは、トイレの紙をカンボジアでは流さずゴミ箱に捨てるのですが、最初はそれがなかなか慣れなかったです。また私はクーラーが苦手なので、日本では夏でもほとんどクーラーを使っていなかったのですが、カンボジアは暑くて虫も多いので今は窓を開けることがほとんどありません。クーラー生活はつけると寒いし消すと暑いしで、最初は体温調整に苦労し体調を崩しがちでしたが、今では暑さにも慣れて体調良く生活が出来ています。
Q休みの日は何をして過ごしていましたか。
カンボジアは私が想像していたよりもおしゃれなカフェが沢山あったので、カフェ巡りをして読書をしたりしています。他にはカンボジアで出来た日本の友達と村に行って遊んだり、部屋でネットフリックスの映画を観たりして過ごしています。カンボジアには自然も遺跡も魅力的な場所がたくさんあるので、1年の間に思う存分堪能できたらいいなと思っています。
Qこの1ヶ月で最も印象に残っている出来事を教えてください。
この1ヶ月で最も印象に残っている事は、日本からの歯科ボランティアで来た方々との出会いです。ちょうどその頃、私は日本とカンボジアの病院での仕事に大きなギャップを感じており、「自分で考え自分で行動を起こさないと何も出来ないまま日本に帰ることになってしまう」と思っていました。しかし実際には何をどう考えればいいのか、結局自分は何がしたくて日本から来たのかがよく分からなくなっていました。 そんな時に歯科ボランティアの方々に同行させてもらい、日本から来た様々な職種の方々から沢山の考え方を知りました。そこからこの1年間のボランティア生活で自分が何を目標にしているのか、その目標を達成するためには何をするべきなのか、を考えるヒントを教えてくださいました。 日本から来た皆さんが、自分の仕事やカンボジアとの関わりについて本当に楽しそうに語っていたり、実際に活動されている姿を直接目の当たりにしたおかげで、今の自分にとっても何が大切なのかに気が付けた実感がありました。
その自分の「気付いた感」に一番の印象を覚えています。
あともう1つは、カンボジアに来て初めて自分の部屋にサソリが出ました。怯えながらも1人で退治したことは一生の思い出です。笑
Qご自身のボランティア活動の進捗状況はいかがですか。
カンボジアでの活動の第一歩。子どもたちの健康を支援する活動として、7月から月に一度、共生の家(児童養護施設)の子どもたちの身長・体重測定、視力検査、聴力検査を実施する計画を立てました。
日本では当たり前のように効率よく行われる健康診断ですが、いざ自分がやってみるとすごく時間がかかってしまったり、なかなか思うように進まなかったりと、最初の活動としては反省点ばかりでした。8月はその反省点を改善して活動ができるよう、新たに準備中の段階です。
また、共生の家の子どもたちの生活習慣をもっと詳しく知るために、7月中に共生の家でのお泊まり会を計画中です。
小さな1歩の繰り返しですが、周りの方のおかげで少しずつ自分の思い描く活動が進んでいると感じています。
Q日本で想像していた「ボランティア」に対する考え方に変化はありましたか。
日本に居る時は「子どもたちのために自分にできることをしてあげたい」と、子どもに対する支援を考えていました。しかし実際にカンボジアの現状を自分の目で見たり、話を聞いて知ったことから、「本当に必要なのは子どもに直接支援をすることではなく、子どもを導く大人への支援や指導が必要なのではないか」と思いました。
大人への支援が、巡り巡って子どもに対する良い支援に繋がるのではないのかと感じました。
「ボランティア」という言葉には、私が相手に何かを与えるという印象が強かったですが、実際には私が学ばせてもらったり、気付かせてもらったりすることが多く、逆に与えてもらうことばかりだなと感じています。
ボランティアとはどちらか一方が何かを与えるだけで完結するものではなく、お互いに与えるものと受け取るものがあり、その過程で双方が一緒に考え、良い未来を創り上げていくものだと感じました。そしてそれは決して短期間で出来上がるものではなく、お互いに良い信頼関係を築き続けることが根底にあるのだと思います。
Q 7月の目標をここで宣言してしまいましょう!!
7月の目標はまず、8月の子どもたちの健診の準備を整えること。そして、子どもたちの健診結果からさらに自分にできることを探すことです。そして何より、健康に過ごします!!
Q最後に、日本で応援してくれている家族や友人に一言。
日本に居る家族や友達が応援してくれているおかげで、1ヶ月経った今でもカンボジアで楽しく過ごせてます。本当にありがとう。そして、カンボジアでも沢山の人たちが支えてくれているおかげで、何不自由なく毎日楽しく過ごせています。もちろん寂しくなる事は沢山ありますが、周りの人への感謝を忘れずこれからも頑張るので、変わらず見守っていてください(^^)
📸6月のハイライト📸
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
2023.07.11 レントゲンで QA
こんにちは!
月1ほどの不定期で放射線科の情報をブログという形であげていますが、 今回は趣向を変えて、レントゲン撮影時に患者さんが疑問や不安に思っていることを、この場を借りて紹介します!
少しでも患者さんに疑問の解決や安心に繋がればと思います😊
Q なぜ痺れや痛みのある手や足ではなく、首や腰を撮影するのでしょうか?
A. 手または足を支配している神経の通り道で何かしらの障害を受けていると予想しているからです。 大きな神経が通っている背骨から、手や足への神経が伸びております。 例えば腰の背骨(腰椎)にヘルニアがあった場合、その付近を通る足の神経領域に痺れや痛みといった症状が出ることがあります。そのため、症状によっては首や腰の確認が必要となります。
Q なぜ同じ部位なのに立った状態や寝た状態で撮影するのでしょうか?
A. その撮影する部位に対して『体重が加わった状態』と『体重が加わっていない状態』を比較したいからです。 同じ撮影部位でも撮影する方法や方向を変えることによって、より痛みの原因がわかりやすくなります。
Q レントゲンやCTを来週も撮る予定ですが、被ばくによる問題はないのでしょうか?
A. 問題はございません。 検査で使用している放射線の量は、人体に対して直ちに影響が出る放射線の量より遥かに少ないです。 また、当院ではより高感度の最新検査機器を用いることで、患者さんの被ばくする時間を短くすることと、放射線の量を少なくすることで被ばく低減に努めております。
Q どのようなときに着替えが必要となるのでしょうか?
A. ズボンや下着の金具が撮影する部位と重なる場合にお着替えを案内しております。 例えば、腰椎の撮影でズボンのチャックがあると腰椎が評価しにくくなってしまいます。
いくつか紹介させていただきましたが、他にも疑問に思ったことや不安な点がありましたら、気軽に放射線科スタッフに聞いてください😄
2023.06.26 歯科検診、歯科衛生指導活動実施
日本の皆さんこんにちは。
こちらカンボジアよりアンコール共生病院(AKH)の西本です。
私事ではありますが、5月下旬に日本に一時帰国をしてからカンボジアに戻り早1ヶ月が経ちました。
今回は2023年6月11日〜6月15日の期間で日本からカンボジアに来てくださった、フォレストデンタルクリニック&日本大学医学府附属板橋病院歯科口腔外科チームのシェムリアップでの活動を日本の皆様にもシェアさせていただこうと思います。
(活動その1) クヴィアン小中学校での歯科検診、歯科衛生指導
2023年6月12日、13日の2日間に渡り、当グループが2012年の設立から関わっている「クヴィアン小中学校」での歯科検診、歯科衛生指導活動が行われました。約300名の小中学生に対して、フォレストデンタルクリニック、日大、そしてアンコール共生病院のスタッフが協力し以下のようなボランティア活動を行いました。
学校に到着後、まずは会議室の中の机と椅子を移動し安全に活動が行なえるよう環境を作っていきます。
教室の入り口に受付を設置し初めに生徒の問診を行います。問診後、身長と体重を測定し医師の検診へと移ります。検診後は、検診結果を生徒に渡して終了です。
小中学生へ歯科衛生指導では、「歯磨きの大切さ」を題材にした紙芝居を現地スタッフに通訳してもらいました。クヴィアン小中学校の生徒たちもとても真剣に聞いてくれました。
最後にフォレストデンタルクリニックから全生徒に「今日からさらに歯磨きが頑張れるように」と、歯ブラシ&歯磨きジェルの寄附があり活動は終了しました。
クヴィアン小中学校での活動はコロナ前を最後に実に4年ぶりとなりましたが、アンコール共生病院の現地スタッフも参加させていただき参加した全ての人にとって学びの多い活動となりました。
(活動その2) 児童養護施設「共生の家」での歯科検診、歯科治療、歯科衛生指導
2023年6月12日午後、クヴィアン小中学校での活動を終えた後は当グループが運営する児童養護施設「共生の家」でも歯科検診と歯科衛生指導の活動を行いました。
共生の家では現在11名の子どもが共同生活をしています。こちらでも同様に子どもたちの問診に始まり歯科検診、そして必要な子どもには歯科治療も行われました。
慣れない歯科検診で怖がる子どももいましたが、兄弟姉妹11人みんなで頑張りなんとか歯科検診を乗り切りました。笑
歯科検診・歯科治療終了後は、歯科衛生士さんによる歯磨き指導と紙芝居による歯科衛生指導が行われました。子どもたちは大きな歯の模型で分かりやすい説明してもらい、ご寄付で頂いた歯ブラシを使用しながら一緒に正しい歯磨きの方法を学びました。
最後はみんなで記念撮影(ピース💖)
(活動その3) 国営児童養護施設での歯科検診、歯科衛生指導
2023年6月13日午後、当グループが関連する施設や学校のみならず、国営の児童養護施設でも歯科検診、歯科治療、歯科衛生指導を行う機会を頂きました。
こちらの児童養護施設では約40名の子どもが生活を共にしており、共生の家より少し規模が大きい施設となります。
日本とは全く異なる環境での歯科検診や歯科治療でしたが、活動2日目ということもあり日本の皆さんも徐々に子どもたちとの距離感や接し方に慣れてきた様子が伺えました。現地スタッフと施設の先生がたの協力もあり、健診から治療までとてもスムーズに行うことが出来ました。
歯科検診・治療後の歯科衛生指導の様子。紙芝居はカンボジアでも珍しいのか、こちらの施設の子どもたちもとても興味を持って真剣に聞いてくれました。
(活動その4) 日本大学歯科口腔外科北野教授による講演 @アンコール大学
2023年6月14日午後、アンコール大学の看護学生約40名に対し、日本大学医学部付属板橋病院の北野先生より口腔機能に関する講義が行われました。
北野先生によるアンコール大学での講義もコロナ前を最後に4年ぶりの開催となりましたが、看護学生はとても意欲的に講義に参加し、講義後は非常に具体的で学びの深い質問がたくさん寄せられました。
その他
カンボジア日本友好技術教育センター見学
当グループの支援があり2017年に開校となったカンボジア日本友好技術教育センターも見学しました。この学校は、IT、農業、観光業、調理、語学などを学ぶ学生の社会進出や、自立した生活を支援する教育機関です。
アンコールワット・タープローム観光
ボランティア活動の合間にアンコールワットとタープロームへの観光にも行きました。6月のカンボジアは雨季となり1日1回は必ず大きなスコールが来ていましたが、なぜか日本の皆さんが来ている期間は奇跡的に一度もスコールがありませんでした。(ただただ暑い💦)
共生の家の子どもたちとの食事会
日本の皆様のご厚意により、共生の家の子どもたちとの食事会を催すことができました。子どもたちはプレゼントとして頂いた新しい服を着て、日本の皆さまと楽しくお話しをしながら大好きな鍋料理をお腹いっぱい食べました。
初めは子どもたちも緊張し人見知りが爆発していましたが、気づけば言葉の壁など全く消え去りとても楽しい時間を日本の皆様と過ごしました。
今回日本からは共生の家の子どもの里親となっている方も2名お越しくださいました。今まではZoomなどオンラインでしかお会いできませんでしたが、初めて直接言葉を交わし触れ合うことができました。
カラオケを熱唱する共生の家のお姉さん2人。笑
番外編
皆様いかがでしたでしょうか。今回のフォレストデンタルクリニックならびに日本大学歯科口腔外科チームのカンボジアでの活動について少しでも知っていただけたら嬉しく思います。
私西本は引き続きカンボジア現地で日本の皆様をお待ちしておりますので、ぜひ次はこうのす共生病院の皆様もカンボジア、シェムリアップにお越しください!!
最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう。Bye-bye
2023.06.05 夢や目標を持つことが人生に希望や活力を与えること
日本の皆さんこんにちは。 こちらカンボジアよりアンコール共生病院(AKH)の西本です。
2023年6月1日より日本から看護師のボランティアスタッフが来てくれました。 これからは西本のブログと並行し、ボランティアスタッフ長岡花梨さんの情報発信も、こうのす共生病院を通して日本の皆様にお届けできる運びとなりました。
今回は私西本から長岡さんへのインタビュー形式でブログをお届けまします。 ぜひ最後までご覧ください!!
Name:長岡 花梨 Ngaoka Karin
Born:愛知県
Age:25
Profession:看護師
好きな言葉:十人十色
Q初めてカンボジアに来たのはいつですか?
初めてカンボジアに来たのは2018年の3月です。その時は、カンボジアの村の小学校に日本語と英語を教えに行くというボランティアで2週間村に滞在しました。その時のカンボジアの空気感と人の優しさが忘れられず、2年後の2020年3月に観光で再度訪れました。そこからコロナが世界的に流行してしまい、今回3年越しにカンボジアに来ることができました。
Q実際に住み始めたのはいつ頃からですか?
2023年5月30日からアンコール共生病院の寮(元気館)に住んでいます。
Qカンボジアでボランティアをすることになったきっかけは何ですか?
元々国際看護に興味があったので、漠然とではありますが、日本で数年間看護師の経験を積んだ後にJICAに挑戦しようと思っていました。しかし日本での臨床経験は3年と浅く、英語力も無かったためJICAに挑戦するには現実的に難しい状況でした。それでも国際看護を少しでも経験したいという想いがあり、カンボジアに2年ほど滞在していた友達に相談したところ、アンコール共生病院の存在を知り、すぐにアンコール共生病院へ連絡をしました。その後は2か月程メールやZOOMでのやり取りを行い、2023年6月からボランティアスタッフとして受けいれていただけることになりました。
Q以前はどういったお仕事をされていましたか?
日本で看護師をしておりました。愛知の三次救急の病院で、泌尿器科・耳鼻咽喉科・消化器内科の混合病棟に3年間勤めていました。
Qどうしてその仕事をやろと思ったのですか?
中学生の頃は将来保育士になって子どもに関わる仕事をやりたいと思っていましたが、母が看護師で産婦人科に勤めており、母の仕事の話を聞いて、「子どもに関わる仕事は保育士だけではない」と知り看護師を目指し始めました。また地元のクリニックで偶然ユニセフ関係のポスターを見かけ、その内容がとても気になり発展途上国について調べてみました。すると日本では子どもが健康に過ごすことや無邪気に外で走り回って遊んでいること、将来に夢を抱き大人になっていくことが当たり前のように思っていましたが、異国の地ではそれが当たり前ではなく、子どもの時から生きるために働き、学ぶ機会が無いが故に将来に選択肢がないまま大人になっていくこと、不十分な生活環境より健康が維持できず幼くして命を失ってしまう子どもがたくさんいるという現状を知り大きなショックを受けました。私は、「夢や目標を持つことが人生に希望や活力を与えること」だと思っています。そしてその夢や目標を持てる土台として「健康」があると思います。どのような世界でも子どもが子どもらしく生きられるようにしたい。どの国で生まれたとしても健康で過ごせる当たり前の環境があり、すべての子どもが将来に夢や希望を持って生きていける環境であってほしい。その思いがきっかけとなり国際看護師を目指し始めました。
Qこれからどのようなボランティア活動をしたいですか?
まだ具体的な活動は決まっていませんが、孤児院で生活する子どもの健康管理や健康習慣を支援していきたいと思っています。またアンコール共生病院やカンボジアの医療現場の現状を知りながら、自分に何が必要かを考えて行動に移していけると良いなと思っています。
Qカンボジアの生活で不安なことを教えてください。
私は環境の変化やストレスに弱いため、自分で気づかないうちに体調を崩さないか心配です。食事や衛星環境に関しては、そこまで気にならない方なので不安はありません。クメール語も英語も全く話せませんが、アンコール共生病院のスタッフもフレンドリーに話しかけてくれ、また日本語の話せるスタッフに助けてもらいながら不安なく過ごせています。
Qカンボジアの生活で楽しみなことを教えてください。
日本とは全く違う文化や環境での生活になるので、その違いを実際に良くも悪くも体験できる事がとても楽しみです。また言語に関してもクメール語と英語を勉強して少しでも多くの人と話せるようになるのが楽しみです。
Qこのブログを読んでくれている人に向けてメッセージをお願いします。
まずは最後まで読んでいただきありがとうございます。もし今あなたが何か新しいことに少しでも興味があるのなら、ぜひ始めてみて下さい!新たな挑戦に不安や恐怖は付き物だと思いますが、行動する勇気を持てた人だけが見られる景色が必ずあると思います。何の取柄もない私がカンボジアに飛び出して経験したこと、感じたことをこれからもブログに残していくので、私の発疹が次の誰かの小さな1歩に繋がってくれたら嬉しいなと思います。これからも宜しくお願いいたします。
2023.05.30 CT装置のご紹介
今日は当院のCT装置を紹介したいと思います。
使用しているのは “AquillionPrimeSP”というキャノン製の80列CT装置です。
移転前のCT装置が16列だったのに対し、現在は80列となったことで高速スキャンが実現でき撮影時間が20秒から10秒前後へと半分程度短縮することが実現しました✨
また先日紹介しましたMRIと同じく、最新のAI(人工知能)技術ディープラーニングの手法を用いて従来の撮影より約80%程度の低線量でありながら、同等以上の画質を提供できるようになりました。
本院では人間ドックで胸部CTを低線量で撮影するプランがあります。CT検査は0.5mm間隔で体の輪切り画像を作成できるので、レントゲン写真では発見困難な小さな病変を見つけることができます。特に肺がんは症状として自覚できないことも多い危険な病気です👿
ご希望の方は、健診センターまでご連絡くださいませ。
2023.05.02 病院移転2周年記念!!!
昨日、病院移転して2周年が経ちました!!!
近隣の皆様のご支援とご理解があってこそだと思います。
本当にありがとうございます。
そして昼食はいろんなキッチン・カーが来てくれました。
・ハンバーガー ・フルーツサンド ・あげぱん ・鯛焼き ・ベビーカステラ ・タコライス ・牛タンハラミ丼 ・フルーツジュース ・ソフトクリーム などなど
とても多くの種類があり、選ぶのがとても楽しかったです。 たくさんありすぎてどれを食べようか20分くらい悩みましたが・・・ 笑
もっともっと働きやすい職場にし、そして近隣の皆様から受診して良かったと満足してくれる病院にしていければと思っています。
これからも引き続きよろしくお願いいたします。
2023.04.24 入院患者様 満足度調査の結果
令和4年度に、より良い病院運営を検討・立案する際の基礎的情報を得ることを目的に入院患者さんの満足度調査を実施させて頂きました。
調査にご協力くださいました皆様に厚く御礼申し上げます。
回答を基に、問題点/課題点の改善やサービス等の充実を図ってまいりますので、 今後ともよろしくお願い致します。
ここに、調査結果の一部をご報告させて頂きます。
入院患者様アンケート結果はこちらから