2023.12.292023年学会発表・論文実績

2023年に行われた各学会、研究論文等の実績を掲載しています。
詳細は、下記項目をクリックしてご覧ください。
※異動等で現在当院に在籍していない医師・職員の名前もそのまま掲載しています。

日本臨床救急医学会雑誌2023

特別養護老人ホームにおけるadvance care planningと救急医の役割
執筆者:非常勤医師 野村侑史

第68回日本透析医学会学術集会・総会

COVID-19感染対策への取り組み
発表者:看護師 原田悦子

第64回全日本病院学会

PHR導入による新しい病院受診方法と情報活用の展望
発表者:システム情報管理課 新純一

第64回全日本病院学会

HbA1c値の測定法間差
発表者:臨床検査技師 半田佳奈

第42回関東甲信越ブロック理学療法学会

PRP治療と理学療法の併用は、PRP治療単独と比べて治療促進効果があるか。
発表者:理学療法士 中里仰志

第10回日本地域理学療法学会学術大会

訪問リハと自主トレ指導の遠隔リハ併用による介入期間短縮の可能性
筆頭演者:理学療法士 佐々木亀志

2023.11.16職員向けハンドケア講習会

職員向けハンドケア講習会

ICT(感染制御チーム)による職員向けハンドケア講習会の様子です。

乾燥するこの季節
医療従事者にとって手荒れ(ひび・あかぎれ)が起こりやすい時期にもなりました。

感染対策のため
医療従事者は適切な手指消毒を行うことが求められます。

しかし、手が荒れているときのアルコール消毒・・・・

正直、痛い!!!! 

なぜ手指消毒を頻回に行うと手荒れが起きてしまうのか・・・ 

それは、皮膚の表面にある角質層は、皮脂膜に覆われています。この皮脂膜は外から刺激物が侵入するのを防ぎ、水分を保つ“皮膚のバリア機能”を担っていますが、手洗いやアルコール消毒により菌と一緒に洗い流されてしまうため、バリア機能が低下し、手荒れを招いてしまいます。 

手荒れによる手指の痛みは、医療の現場で手指衛生順守率を低下させます。 

また、手にダメージがあることで手指に通過性細菌が残り 医療従事者の手指を介した交差感染を起こすリスクとなります。 

無論、医療従事者自身への感染リスクを高める要因にも繋がります。 

ハンドケア(保湿・血行促進ハンドマッサージ)の重要性を学び 手荒れに負けず、感染対策の質を維持する 
現場職員に寄り添いながら行われた、感染予防対策講習でした。 

2023.11.08インフルエンザが流行しています

インフルエンザが流行しています

💉今年のインフルワクチン接種はお済みですか?💉

当院では患者様のスケジュールに合わせて インフルエンザ予防接種会場やタイミングを選ぶ事ができます✨

①定期診察と一緒に予防接種

1日で診察と予防接種を終わらせたい方にお勧めです。

②集団接種

予防接種のためだけに会場を準備しておりますので待ち時間が少ないです。

③健診時の接種

健診・予防接種を1日で終わらせたい方にお勧めです

④入院中・退院時の予防接種

入院中でもインフルエンザワクチンを接種することができます。

⑤近隣企業様の集団接種

近隣企業様に対し集団インフルエンザ予防接種の相談を受付けております。
従業員の健康管理、社内の福利厚生にお役立て頂けます。

あわせてこちらのご登録もよろしくお願いいたします。

2023.10.23LINE公式アカウント開設のお知らせ

LINE公式アカウント開設のお知らせ

こうのす共生病院LINE公式アカウントを開設致しました。

お友達登録して頂くと、LINEからいろいろな情報をいち早くお届けいたします。

ぜひご登録お願い致します。

登録方法

【方法1】スマホでご覧頂いている方は、LINEボタンをタップ

友だち追加

【方法2】QRコードを読み込んで登録

[友だち追加]→[QRコード]より、QRコードを読み取って登録してください。

【方法3】ID検索して登録

[友だち追加]→[ID検索]より @986vawls と入力して登録してください。

お届け内容

①医療・健康・介護のコラム情報

②受診時お役立ち機能

③AI問診機能

④患者様だけでなく御家族にもご利用いただけます!

※ワクチン接種予約(準備中)

2023.10.16心臓リハビリテーションについて【第1弾】

心臓リハビリテーションについて【第1弾】

リハビリテーション科×内科外来より
心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)のご案内、第1弾です。

当院では、循環器内科専門医の中出医師による心臓リハビリを受けることができます。

心臓病は体全体の調子が崩れてしまう疾患です。
治療の内容としては“カテーテル治療・心臓手術・内服治療”を連想される方が多いと思いますが

“運動療法・食事療法・生活療法=心臓リハビリも併せて行うことで病気に対するアプローチだけでなく体力の回復・再発や再入院防止に繋がる可能性が高まります。

当院の心臓リハビリは、運動療法・食事療法・生活療法の指導を専門の職員が行い、リハビリ生活をサポートしています。

【保険適応となる病名】

・狭心症
・心臓術後
・軽カテーテル大動脈弁置換術後
・慢性心不全
・大血管疾患(大動脈瘤、大動脈解離など)

詳しくは主治医の先生又はリハビリテーション科にお問い合わせください。

他院通院中の方は可能な限り、紹介状をお持ちください。

【外来診療日】
循環器内科 中出 泰輔 医師 
㈪ 14:00~14:45
㈮ 9:00~11:30/14:00~14:45
※待ち時間軽減のため、電話での事前予約をお勧めしています。
☏048‐541‐1131(代表)

2023.10.16病院長がスポーツドクターとして埼玉県国体に参加

病院長がスポーツドクターとして埼玉県国体に参加

当院病院長である織田が
国体の埼玉県チーム帯同スポーツドクターとして開会式を始め国体に参加してきました!

病院では院長を務め
埼玉県ではスポーツドクター…
いろいろな顔を持つ織田院長ですが、とてもフレンドリーでいつも笑顔で診察時患者様や職員に接してくれます。

もし、整形外科、膝の痛み等でお悩みの方は一度当院までご相談くださいませ。

※写真 Instagram 公益財団法人埼玉県スポーツ協会【公式】から引用

2023.10.12インフルエンザワクチンのススメ

インフルエンザワクチンのススメ

感染管理認定看護師の竹入です🌸

長かった夏の暑さも去り、吹く風が少し肌寒く、木々の緑も赤く色づき始めましたね。
小学生になる息子を学童に迎えに行く時、同じ時間でも日が暮れるのが早くなり、そんな時に季節の移ろいを感じます。

さて、朝晩と寒くなり体調を崩されたりはしていないでしょうか。
新型コロナウィルス感染症、インフルエンザ、それ以外にも多くの菌やウィルスが活発化しやすい時期になっています。
とりわけ例年より流行が早いのがインフルエンザです。

厚生労働省の発表資料(10月6日発表)によると全国で9/1からの1か月間で2204もの教育施設(うち埼玉県は325校)が休校や学級閉鎖になっています。1)
鴻巣市でも現在(10月10日時点)注意報が出ています。

そのため、当院でも例年より早い10/20からインフルエンザワクチンの接種が始まります💉

ワクチンの接種から抗体ができるまでの期間は約2週間、一度できた抗体の持続期間は5カ月程度と考えられています。
インフルエンザワクチンは、感染を完全に阻止する効果はありませんが、インフルエンザの発病を一定程度予防することや、発病後の重症化を予防する効果があるとされています。特に基礎疾患のある方や高齢の方には接種をお勧めします。2)

ワクチン以外にもインフルエンザを予防する有効な方法があります。

・外出後の手洗い
・適度な湿度の保持(湿度50~60%)
・十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
・人込みや繁華街への外出を控える、マスクを着用する
・室内ではこまめに換気する

⛄しっかり予防をし、今年の冬を楽しみましょう!

【出典】
1)厚生労働省,インフルエンザに関する報道発表資料 2023/2024シーズン, アクセス日2023.10.10
2)厚生労働省,令和4年度インフルエンザQ&A,アクセス日2023.10.10

2023.10.03ふれあい看護まつりを開催します

ふれあい看護まつりを開催します

2023年10月19日(木)に病院内にて「ふれあい看護まつり」を開催いたします。

【開催日時】2023年10月19日(木) 9:00〜12:00

【場所】病院1階正面受付前 1階売店脇(展示ブース)

【概要】

●健康チェック:血圧測定、酸素濃度、体脂肪測定、骨量測定水分量、筋肉量
        体の状態をチェックします!

●訪問診療部:病院にくることが大変、施設ではなく自宅で療養をしたいなど
       訪問診療チームが相談を受けます!

●お薬相談:お薬に関して疑問やご質問をお聞かせください。
       普段先生や調剤薬局で聞けないことなどもお聞きかせください!

●再生医療相談:膝の痛みで困っていませんか?
    ・できれば手術したくない!
    ・長期入院できない、したくない!
    ・そんな患者さん大歓迎!
    ・再生医療チームがご相談承ります!

●栄養相談:お食事のお悩みや気になる栄養バランスなど管理栄養士が、アドバイスします。
      自宅で食べているお味噌汁を持参(100㏄)していただければ、塩分濃度が測定できます。

●運動能力チェック:筋力、バランス能力をチェックします

●展示会場では、明治時代の看護師の白衣を展示します。

気軽にお越しくださいませ!

2023.10.02【広報担当より】カンボジア医療支援

【広報担当より】カンボジア医療支援

こんにちは。こうのす共生病院 広報担当です。

これまで、カンボジアにある姉妹病院 アンコール共生病院で働いている職員に「カンボジア滞在記」としてブログを書いていただいておりましたが、今回医療支援を行うため、4日間カンボジアに滞在してきましたのでここでご報告をさせていただきます。

私は日本に住んでいて、海外の医療を考えたことが一切ありませんでした。海外の生活は昔テレビでやっていたピンクのバスに乗って旅しながら恋愛するバラエティ番組で得た知識しかありません。笑

同じ境遇の方もいると思いますのでぜひ最後まで読んで頂き、「カンボジアってこういうところなんだ。」って思ってもらえたら嬉しいです。

空港にて

東京 羽田空港からバンコク スワンナプーム空港経由でカンボジア シェムリアップ空港に行くプランでしたが、途中のバンコク スワンナプーム空港にて。

カンボジアの大学やホテルでBLS(一次救命処置)講義を行うため、訓練用AED(自動体外式除細動器)や練習用マネキンを段ボールに入れて持っていきましたが、
海外からしてみるとあまり見たことがない物品なのか空港で荷物の中身を確認され、不審物ではないかと疑われる事態になりました。なんとか理解してもらい物品をカンボジアに持って行くことが出来ましたが、初日から幸先が悪かったです。汗 (写真は空港スタッフから確認されている様子です。)

カンボジアの街の印象

勝手な偏見ですが、カンボジアは

「道路は舗装されておらずガタガタ道。人はあふれかえっておりバイクや車が渋滞している。街は汚く匂いもきつい。」みたいな印象を持っておりました(かなりの偏見ですみません)。
しかし実際カンボジアに到着すると、初めての印象は「宮古島みたい!」でした。空港もきれいで南国といった印象です。

空港からバスでホテルまで移動しましたが、道路は舗装され信号もあり、観覧車もありました。

しかし日本と違う所は、原付バイクが非常に多く走っており、2人乗り3人乗りは当たり前の環境で子供も乗っていました。ちなみにカンボジアではバイクの免許はいらないみたいで、交通事故が多いそうです。免許がいらないなんて日本では考えられませんよね。

街には薬局が多く、処方箋がなくても購入できます。入院とかするとお金が高いのでなるべく薬で治すらしいです。

アンコール大学の寮

シェプリアップにはアンコール大学があり、そこで勉強している生徒が住んでいる全寮制の寮を見学してきました。この施設はもともとホテルの建物だったそうで今は寮として使っています。現在90名が住んでおり、最大で150名まで入居できるそうです。

半日看護師、半日日本語の勉強するらしく、日本語能力試験N3以上でないと卒業が出来ないみたいです。
日本語能力試験N3の問題は、日本人である私たちも簡単には解けない問題のため、そうとう勉強が必要そう・・・

壁には、書道が貼られており、生徒が「好きな日本の言葉」を書いたみたいです。”世界”、”愛”、”希望”、”平和”…言葉の重みをすごく感じました!

ちなみに門限があるそうで、22時半まで。

カンボジア日本友好技術教育センター(職業訓練校)

ここは職業訓練を行える施設で、IT関連、観光、農業などを学ぶことができます。

観光は卒業後仕事として就きやすくとても人気のようで、施設内にはベッドメイキングの練習が出来るように布団やベッドがあり、アイロンがけが出来る機器もありました。

ITは専門的な知識のため、習得するのに時間がかかり就職するまでは難しいそうです。

農業はここで得た知識を自分の地域に持ち帰り、家族と一緒に野菜などを育て、育った野菜を街の屋台で売るとのことでした。外の庭には空心菜やナス、キノコなどを育てておりました。

クヴィアン小中学校

小学生・中学生が勉学に励んでいるということで教室を覗かせてもらいました。

教室内はとても暗く目が悪くなるような環境でしたが、部屋を明るくすると逆にまぶしくて嫌だと言うそうです。

机やイスも木で出てきおり日本では考えられないような環境でしたが、見学に来た私たちに対してとても元気な様子を見せてくれました。

教室の壁には、勉強のポスターが貼られており、学ぶ楽しさや友達を作るうれしさを知りながら勉強しておりました。

しかし、この土地はアンコールワットの近くで国が管理している土地であるため、都市計画でなくなってしまうそうです。

カンボジア共生の家

孤児院のカンボジア共生の家に、手洗い指導をしに行きました。もともとカンボジアでは手を洗うという習慣があまりないそうで、手を洗うという習慣を身につけるために、私たちが訪れる1ヶ月前から手洗いの練習をしていたそうです。

手洗いチェッカーを持っていき、ブルーライトを当てると洗い足りていない部分が光るのですが、しっかり隅々まで洗えていました!すばらしい!!!

交流会

夜は、子供たちと一緒に食事をしました。

言葉の壁がありはじめはコミュニケーションを取るのに大変でしたが、一緒に食事をする喜びとボディーランゲージでなんとかコミュニケーションが取れるようになりました。

途中で日本から持って行ったお菓子のつかみ取りやけん玉で一緒に遊ぶようになったり
折り紙を折ってくれてプレゼントしてくれたり
どんどん打ち解けてきて、日本では味わうことの出来ないとても幸せで楽しい時間を過ごすが出来ました。

ちなみに、カンボジアではクメール語という言葉を使っており
こんにちは:チョムリアップソ
ありがとう:オークン
すごい:オッチャー
です。

BLS

カンボジアは「チャイルドシートは知っているけど使ったことがない」、「自転車やバイクに乗るけどヘルメットはつけたことがない」という状況で日本と全く違います。そのため交通事故は多いが、日本のようにAEDが普及されておらず、おそらく初めて見る方もいる状況です。

BLSを行うといった海外支援はとても重要であり、AEDが普及された際に今回受講された方達が率先的に使える状況を作り、命を繋ぐ環境を作ることが今私たちに出来る支援なのかもしれません。

国営こども病院・シェムリアップ州立病院

シェプリアップにある国営こども病院と州立病院にも見学に行きました。

写真は他の病院のため公開することが出来ませんが

国営こども病院では、帝王切開する割合は15パーセント、1日80人の出産する病院で、カンボジアの小児を守る中心的な病院です。分娩室の前には10人くらいの妊婦が並んでいて自分の順番を苦しみながら待っている方もいました。
NICUやPICUもありましたが日本と遜色のない装置がたくさん並んでおり、CT・MRIも最新の機器が導入されています。

州立病院は400ベッドあるとのことでしたが、部屋の中は患者が溢れてかえっておりベッドとベッドの間や通路に患者が座っていたり、外にベッドがあり横になっている患者様もいました。

アンコール共生病院

こうのす共生病院の姉妹病院であるアンコール共生病院。

日本人の医師や看護師も勤務しており、入院施設、手術室がしっかりと用意されています。
個室にはシャワールームや冷蔵庫などもしっかりと完備されており、とても安心して受診・入院が出来る印象でした。

限られた機器の中でいろいろな患者様を対応し診断するには、様々な知識や経験が必要と感じましたが
これからこうのす共生病院とアンコール共生病院は、今以上に密に連携を取りカンボジア支援を行くことで、これまで提供できなかった価値ある医療をカンボジア・患者様に提供できるのではと思っています。

観光

カンボジア国の歴史を肌で感じるため、アンコールワット、タープローム、トンレサップに行ってきました。とても神秘的な場所ばかりでリフレッシュ出来ました。

またカンボジアにはスターバックスもあり、日本にはないメニューもありとても美味しかったです。

まとめ

今回、複数の病院の医師と共にカンボジアに医療支援しに行きましたが、今後どのような形で医療支援が行えるのか考えるとともに、
これまで私たちが当たり前と感じて価値すら考えることができなかったことが、今回のカンボジアへ訪問したことで、気にすることもしなかった些細なことも当たり前ではなく価値あることだという認識をすることが出来ました。

私は広報でありながら放射線技師でもあり、システムエンジニアでもあります。どの職種であろうとも自分に出来ることは必ずあります。今後「自分にできること」を見つけ、1回限りでなく支援し続けることが必要であると感じました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

2023.09.20【看護師ボランティア】2023年8月の活動報告と心境の変化

【看護師ボランティア】2023年8月の活動報告と心境の変化

こんにちは。カンボジアのアンコール共生病院で看護師ボランティアとして活動している長岡です!

カンボジアに来てから約3か月が経ち、こちらでの生活や環境にも慣れてきました。
今回は2023年8月の活動報告と、自分の心境の変化について皆さまにご報告させていただきます。

共生の家(児童養護施設)にお泊り会

カンボジアのシェムリアップには、我々元気グループで運営する児童養護施設「共生の家」があります。そこで生活する子どもたちの日常をさらに深く知るため、そして何より子どもたちともっと仲良くなるためにお泊り会を開催しました!

夜ごはんにカレーライスを作るため、女の子たちと一緒に近くの市場まで食材を買いに行きましたが、市場で見かけた肉まんに惹かれ、カレーよりも先にみんなで肉まんを食べてしまいました。笑

食事の準備も子どもたちみんなで協力して行いましたが、やはり男子はすぐに遊ぶ。カレーライスが出来上がるまでただただひたすら楽しそうに遊んでました。

お姉さんたちは野菜を切って炒めたり、積極的に頑張ってお手伝いをしてくれました。みんなで一緒に泣きながら玉ねぎをたくさん切ったのはとても良い思い出です!笑

夕食の前に肉まんを食べたにも関わらずカレーライスは大盛況!みんなたくさんおかわりをして美味しそうに食べてくれました。

末っ子のヨーイが食後のお腹を見せに来てくれました(写真↓)

  

夕食後はリビングに布団を敷き、みんなで横になりながらラピュタを観ました。
音声は日本語でしたが、子どもたちはみんな映画に見入っていました。
びっくりしたり、声を出して笑ったり、感情をありのまま素直に表現する子どもたちの姿がとても印象的でした。下の子たち(男子)はいつの間にか気持ちよさそうに夢の中へ・・・
最後まで起きることなくお姉さんたちにベッドまで運ばれていました。

   

お泊まり会の目的であった生活習慣を知るという視点では、食事の前にしっかり手洗いをしていたり、食事も好き嫌いをせず沢山食べ、自由時間にはみんなで楽しそうに本を読んだり体を動かして遊んだりと、ほんのごく一部ですが子ども達の生活をさらに知ることが出来ました。

📷お泊り会のハイライト📷

  

手洗い指導

私がカンボジアで過ごす中で見えてきた課題の1つとして、人々の衛生・予防に対する意識の低さがあります。多くの人は「手は汚れたら洗う」という認識で、目に見えない菌や汚れを意識して手を洗う習慣はないと感じています。そんなある意味カンボジア特有な常識がある中で、私が関わる共生の家の子どもたちには、手洗いの必要性を理解してもらい習慣化が出来るよう手洗い指導を考えました。

共生の家には5歳から17歳と幅広い年代の子どもたちがいるので、指導方法についてはとても悩みました。一時的に出来るだけでは意味がなく習慣となることが目的なので、私が居なくなった後も当たり前のように手洗いができることが目標です。そのためにはまずは子どもたちの"印象"に残るインパクトが大事だと考え、実際に手洗い後の手にはどれほどの洗い残しがあるのか、見えない細菌が自分たちの手の上にどれだけいるのかを写真を使って説明し、"気付いてもらう"ことから始めました。

写真を見せた時の反応は予想通り完璧でした。みんなびっくりして乗り出して写真を見に来たり、自分の手のひらをじっと見つめる子もいたりと、子どもたちの"印象"に残すことに成功しました。その後はみんなの手洗いの知識について確認しました。質問の1つで「すすぎ時間はどれくらいか?」と聞くと即答で「3分!」「10分!」「5秒!」と、根拠不明の面白い回答がたくさん飛び交いました。
やはり正しい知識を理由と共に説明することはとても大切だなと改めて感じた瞬間でした。その後は洗い残しの多い部分、正しい手洗いの仕方を指導し、最後は手洗いに関するクイズをして、みんなの頭に伝えた内容が残っているかを確認しました。

これからの課題としては、手洗い指導の内容を子どもたちが忘れずに覚えていることと、それを"実践"し"継続"することです。子どもたちへの継続的な支援が必要である中で、私も毎週2回ほどは子ども達と会う機会があるので、その度に正しい手洗いが出来ているかを確認したり、クイズを出したりして教育的な関わりを続けていきます。そして何より、子どもたちの周囲にいる大人が出来ないことには、当然子どもたちも出来るようにはなりません。私の更なる活動として、子どもたちと一緒に暮らしている大人に正しい手洗い指導を教えることで、それが間接的に子どもたちへの継続支援になるのではないかと考えています。

この子どもたちへの手洗い指導は7月頃から始めた活動ですが、今回のお泊り会の時には子どもたちから私に手洗いをしている様子を見せてくれたりと、子どもたちの意識と行動が少しずつ変わってきていることを実感でき、私も自分の活動に対してやりがいや有益さを感じることができました。

まだまだ私のボランティア活動は始まったばかりなので、小さな結果で満足せず、この1年で共生の家の手洗い習慣をより良いものに確立できるよう、引き続き様々な方法で行動していきたいと思います。自分の健康を守ることは、自分の未来を守ることにも繋がります。子どもたちが自分自身の健康を守り、沢山の選択肢を手に入れて大人になっていけるよう、これからも私にできる支援をたくさんしていきたいと思います。

最後に、カンボジアに来て3か月が経ちました。日本とは全く違った1日の過ごし方ができて、今までの自分の当たり前がカンボジアでは当たり前でないことを沢山経験しました。日本では看護師としてたった一つの病棟でしか働いたことのない私でも、カンボジアで様々な活動を主体的にやらせてもらうことが出来て本当に感謝でいっぱいです。カンボジアでの活動を通して、"他人に何かを継続してもらう"ことの難しさを感じています。ダイエットのために毎日筋トレをしようと決めたけど、続かずに諦めてしまった経験がある人は私だけではないと思います。(笑)自分で決めた事でさえも継続する事は難しいのに、相手に何かを継続してもらうことはとても難しいです。だからこそ、伝え方や関わり方の工夫をし、時間をかけて一緒に進んでいくことが大切なのかなと思いました。私が活動をしたことで子どもたちの未来の何かが変わったのかと、結果として分かるのは何年後何十年後かもしれません。しかし子どもたちに今より大きな夢や目標を作るきっかけを少しでも与えてあげられるように、子どもたちが自分の健康を自分で守れるようになるために、これからも私に出来る事をたくさん考えてやっていこうと思います。

カンボジアでのボランティア期間も残り8か月程となりますが、短い期間の中で少しでも子どもたちやアンコール共生病院のお役に立てるよう、考えることと行動することを全力で楽しみながら取り組んでいきたいです。

📷8月のハイライト📷

水風船やバルーンアートで遊ぶ子ども達🎈

 

12月に開催される運動会に向けてみんなで準備中🎨

  

毎月実施する子どもたちの身体測定、現地の病院スタッフや子どもたちと仲良く写真を撮ったり、遺跡に行ったり、村の小学校に行ったりと、8月も元気に楽しく過ごすことができました!

日本の皆さん、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう!!