2024.08.27コミュニティナース研修
先日、第2回コミュニティナース研修が行われました💓 こうのす共生病院では、「コミュニティナース活動」を行っています。この活動は、病院の役割を超え、地域の人々と深くつながることで、地域全体の健康とウェルビーイング向上に寄与するものです🤝
医療という壁がなく地域に溶け込んでいる、家族みたいな存在。
私たちは医療従事者というアカウントを脱ぎ捨てて、より密に地域コミュニティと関わり地域の方々に貢献していきたいと考え活動しています。 コミュニティナース活動(以下:コミナス活動)は院内プロジェクトとして認められており、参加者は 29 名と当院のなかでも大規模なプロジェクトです💡
コミュニティナース研修
コミナスとして地域に溶け込む、そのノウハウを株式会社CNC様より研修していただきました💡コミナス活動はナース(看護師)に限らず、多職種が実践できる活動のため、当院では看護師をはじめリハビリのセラピストや栄養課、医事課、総務部まで部署問わず、コミナス活動に興味をもつ職員が研修へ参加しました。
研修内では、コミナス活動に興味がある➡なぜコミナス活動に興味があるのか?➡自分はコミナス活動を通して何がしたいのか。こうのす共生病院の職員である以前に、一人のヒトとして自分自身を振り返りながら、力を注ぎたいコミナス活動のアイディア(以下:マイプラン)を職員各々が考え、プレゼンテーションしました。
また、地域を知るためのフレームワークや情報交換も行い、実際にフィールドワークへ出ました。フィールドワークでは地域の方々と交流することができ、コミナス活動に求められる地域からのニーズを知る機会となりました。研修後には自然とマイプランに沿った各種チームが結成され、チームごとに今後のコミナス活動についての、打ち合わせが行われました。
コミナス活動チームの紹介
〇コミナス
コミナスチームは更に細かなチームに分かれています。脳トレ、地域食堂、畑、ラジオ・・・など。病院で脳トレ?食堂?畑?ラジオ?となる方もいらっしゃるかもしれませんが、それぞれがプランの達成に向けて活動しています(今後の活動報告をお楽しみに…🌟)
〇MEET+(ミータス)
なんでも交流会を開催しているチームです。MEET+は研修以前より院内外で活動しています👍
過去の活動内容は下記リンクボタンよりご確認いただけます!
〇おせっかいリハ ミーティング(会議)
日々の患者さんとのかかわりの中で、アクティブリスニング(傾聴姿勢)を実践し、患者さんの叶えたい想いを一緒に実現するチームです。着々と、患者さんごとの想いを引き出していますので活動報告をお待ちください🎵
〇スターマイン(こうのす花火大会の出店)
鴻巣市で毎年10月に開催されるこうのす花火大会に出店しています。出店メニューは職員が試作に試作を重ねて準備しています🎆今年の花火大会もお楽しみに✨
最後に
コミナス活動を通して、病気や怪我をした際に、普段お茶飲みしている仲間や友達が悩みを聞き、医療を行ってくれる。治療の提案も、性格や趣味、家庭環境、普段の生活を考慮しながら、最善の提案くれる。いざ入院が必要になったとしても、好きな料理や好きな音楽なども知っており、最大限の配慮をしてくれる。というような、患者さんと医療従事者の従来の関係値を上回る、ヒト対ヒトの医療が提供できるようコミナス活動を継続してまいります❤️🔥
2024.08.17BLSとは?
こんにちは🌞EMT/DA科の救急救命士(EMT)です!BLS(ビーエルエス)について解説します🚑
BLSは一次救命処置になります。呼吸と心臓が止まっている人に対して行う救命処置です。
救命処置をしないと、約10分で蘇生のチャンスはほぼ0%になるといわれています。(ドリンカーの生存曲線で調べてみてください!) BLSを学び、有事に際に実践することで一次救命処置から二次救命処置に繋げていきます。
救助者自身・周囲の安全確認し、患者さんに近づき意識がなければ応援要請をしてAEDを持ってきてもらいましょう。また、一人だと大変なので多くの人を呼びましょう。(病院の外だったら直ぐに119番通報しましょう)
意識、呼吸、脈が無いまたは判断に迷ったら、胸骨圧迫を開始しましょう!
胸骨圧迫で大切なの・・・・
- 深さは5cm以上6cm未満
- テンポは100~120回/分(童謡うさぎとかめ・アンパンマンのマーチがちょうどいいテンポになります。)
- 押した胸郭を元に戻す
- 中断時間は10秒以内
- 30回胸骨圧迫をしたら人工呼吸・換気を2回実施します。(人工呼吸は胸が軽く上がる程度をめやすとして行います)
今回は、当院と同法人の共生園(介護老人保健施設)でBLS研修を行いました!
高齢者が利用される介護施設だからこそ、知っておいてほしいBLS。これからも、研修活動に励みたいと思います✨
2024.08.11病院で働く救急救命士
はじめまして!EMT/DA(イーエムティー/ディエー)科です🚑
私たちはEMT(救急救命士)とDA(医師事務作業補助者)という2つの有資格者が混在した科となっています。高次医療機関と言われる大学病院や総合病院では、救急救命士や医師事務作業補助者が多く採用されていますが、当院のような200床未満の中小規模病院では、なかなか見かけない職種だと思います💡
今回は救急救命士ってどんな資格?をはじめ、より多くの方に救急救命士について知って頂きながら、中小規模病院で働く救急救命士の業務について説明させていただきます✨
救急救命士とは?
救急救命士として最も多く知られている業務と言えば、救急車の中で救命措置を行うことだと思います。もっと具体的に説明すると、病院への救急搬送途上や、医療機関に到着し外来での診療を終える、または患者さんが入院するまでの間に救急救命処置を行う場合もあります。重度傷病者の生命の危機を回避する!それが私たち救急救命士のミッションです。そして、救急救命士の資格は厚生労働省が認定する国家資格となります。
救急救命処置とは?
救急救命処置にはたくさんの種類がありますが、救急救命士ができる手技についてスポットライトを当てて説明します。
これらの手技は、特定行為と呼ばれています。特定行為とは、医師からの具体的な指示を受けて実施できる医療行為です。救急救命士が特定行為を現場で行うためには、それぞれの研修を国家資格試験とは別に受ける必要があります。昨今、医師の働き改革のためタスクシフトという言葉が話題になっていますが、私たち救急救命士だけでなく、看護師や放射線技師など様々な職種でもこの特定行為として行える手技の幅が広がりつつあります。
救急救命士が活躍している仕事
救急救命士=消防に属して救急車に乗っている。をイメージされる方が多いとは思いますが、私たち救急救命士は様々な業種で活躍しています💓ちなみに病院によっては救急車を保有している施設もあり、その場合は病院勤務の救急救命士が救急車に乗り搬送を行ったりしています。病院勤務の救急救命士は多様な働き方が求められることが多く、他院だと地域連携室に席を置く救急救命士もいるようです。
こうのす共生病院 救急救命士の仕事
- 救急隊からの収容依頼の電話(HOTライン)対応
- 初療室で救急搬送された患者さんの対応(血圧や体温などのバイタル測定の実施)
- 院内トリアージの実施※
- 院内急変患者さんの対応
- 院内や関連施設での救命講習の実施
- 近隣消防本部での勉強会参加
- 近隣消防からの実習生受け入れ
- 外来診療補助
※トリアージとは、患者さんの重症度緊急度を判断し、治療順位を決めること
先にお伝えした通り、当院では医師事務作業補助者と共に日々業務を取り組んでいます✊よって退院サマリー作成や電子カルテの代行オーダーなども学ぶことができます✨これは2つの有資格者が混在した科ならではの魅力だと思います。
これからも、わたしたち救急救命士の活動・取り組みについて発信していきたいと思います!こうのす共生病院のEMT(イーエムティ)ぜひ覚えてくださいね🎵
2024.08.01カンボジア研修でロコモ健診!!
はじめまして。こうのす共生病院の理学療法士として勤務している船戸と申します。この度、じゃんけん大会にて勝ち抜き、カンボジア研修に行かせていただくこととなりました。勉強になったことや様々な体験をすることができたため、報告させていただきます。
今回の研修はフォレストデンタルクリニックと鴻愛会のメンバーでカンボジアの病院見学や小中学校や孤児院などで歯科検診・耳鼻科検診・ロコモ健診を実施することが目的となっています。
カンボジアのリハビリセンターの見学
カンボジアのリハビリセンターを見学させていただきました。リハビリセンターには、フィジオセラピストがいました。この方々のお仕事は、生活するために装具を使用するか、車椅子を使用するかなどどんな装具が適しているのか判断しています。リハビリセンターの中に装具を作る場所があり、採寸した装具をその場で作れるとのことでした。ここでは国の支援のもと義足を無料で提供しています。以前は地雷が原因で義足が必要な方が多くいましたが、現在は糖尿病などで切断が必要となった患者さまが多いとのことです。リハビリセンターに当日の朝、義足を作成した患者さまがおり、その場で自転車を漕いでいたり、独歩、不整地歩行ができていて「スーパーおじいちゃんだ」と思いました。装具がすごいのか、おじいちゃんがすごいのか、義足は何日も練習するものだと思っていた自分はとても衝撃を受けました。
小中学校でロコモ健診
クロバイリエル小中学校・クヴィアン小中学校で合計460名のロコモ健診を実施しました。ロコモ健診では、運動歴・睡眠時間・ゲーム時間についての問診といくつかの動作ができるかどうかを実施しました。私は、子どもたちの前で動作のお手本をする仕事を主にしていました。事前準備として、カンボジアの言語の説明表やクメール語を少し覚えて説明できるようにしていましたが、英語でもある程度の年齢の子供達には伝わり、小さい子供達はアンコール共生病院の方の協力のもと、なんとかボディランゲージ等で伝えることができました。子供たちの年齢は、3歳~16歳と幅広く、年齢が低い子は裸足やサンダルの子が多く、年齢が高くなるにつれて靴の子が多い印象でした。ロコモ健診を実施して、日本の子供達はしゃがみこみができない子が多いですが、カンボジアの子供達はしゃがみこみは問題なく行えていました。しかし身体を前屈させたときに床に指がつかない子は意外にも多く50.7%もいました。また、問診結果から、携帯やゲームを持っていない子が多くいました。起床時間として朝5.6時に起きている子が多く、日本と比べて早起きな傾向がありました。携帯・ゲーム持っていない子やテレビが家にない子が意外と多く、小中学校での子供達の様子をみていると「サイ」という道具を使った遊びやゴム飛び、縄跳び、サッカーなどで遊んでいる子が多く、外でみんなと遊べるものが多いと感じました。ロコモ健診を実施して、皆上手に真似をしてくれたり、お礼をいってくれたり、カメラを向けるとポージングしてくれたり、皆明るい笑顔でとても元気をもらいました。
アンコール共生病院の見学
カンボジアでは日本のように症状が治るまで通院するという考え方ではなく、病院にきたので一度で治してほしい、治らないなら来ませんというような考えが一般的でした。カンボジアでは全員が医療を受けられるわけではないため、アンコール共生病院では、地域の方に対して無料検診を実施しており、一人でも多くの人が医療を受けられる環境づくりをしていました。
病院見学、ロコモ健診を実施して
州立病院、アンコール共生病院の見学をして、カンボジアの病院を退院したあとはそれっきりとなる方が多いと聞きました。カンボジアで理学療法士として関われることはなんだろうと考え、退院後の動作指導や注意点、継続してほしい運動を伝えることができると思いました。それよりも前に、一人でも多くの人が医療と関われるということが大事と思いました。ロコモ健診では、前屈ができない子どもたちに対して運動前、運動後のストレッチの重要性や怪我の予防のためのストレッチ指導をその場で分かりやすく説明できたらより良かったと思います。
最後に
日本の医療しか知らなかった私が、今回の研修で海外の医療を知ることができ、カンボジアでも日本でも自分だったら何ができるのかを深く考えるとても良い機会となりました。
2024.07.18【カンボジア研修】ジャンケン大会で最後の人枠に
初めまして私は、こうのす共生病院の病棟で看護師として勤務しています二瓶と申します。この度、カンボジア研修に参加させていただき現地で医科歯科連携を経験させていただいたのでここに報告させていただきます。また、現地での様子や感じたことをブログから共有させていただきます。
最後の人枠に入れるなんて・・
織田先生と行く!カンボジアでのロコモ検診お手伝いメンバー募集と連絡があり病棟の同期とジャンケン大会に参加させていただきました。参加していたのはリハビリ科や地域連携室、看護科などおおよそ25~30名が参加していました。織田先生とジャンケンを行いメンバーが絞られていく中、最後の人枠に入ることができました。海外研修は看護師となり初めての経験となるため緊張と楽しみの気持ちでいっぱいでした。今回はロコモ検診という目的がありましたが、はじめはどのように進めていくか想像することができず、一緒に行くメンバーと試行錯誤しながらアンケート・運動機能の評価など作成していきました。
カンボジアへ向けて出発
日本からカンボジアへの直行便はなく、ベトナムを経由しました。成田空港からベトナムまで4時間・シェムリアップ・アンコール空港まで2時間のフライトになります。空港から車で1時間ほど走りシェムリアップという町に向かいました。
カンボジアの医療
シェムリアップ州にある州立病院とリハビリ施設に見学に行ってきました。
州立病院はシェムリアップ州の同州及び周辺の患者が集まってくる拠点病院になっています。1970年代に建設された施設であり、老朽化や機材不足により、医療のニーズに対応できていませんでしたが、2020年に新しく建設された病院です。
日本では救急要請後、病院に受け入れ可能か連絡が入りますが、カンボジアでは直接病院に救急搬送されるか、家族が直接病院に運びます。州立病院は救急室5床あり、専門の先生が振り分けを行い診察をしています。産婦人科は病棟が違う棟にあるため、その他の疾患の患者が運び込まれます。一日60~80名が来院し治療を行っています。救急処置室では緊急手術も対応できるように整えられていました。放射線科も専門の職員が3人勤務しています。レントゲン検査やCT検査などは行える環境が整っていまいしたが、MRIは整備されていませんでした。現在CT検査の中で一番多い疾患は脳梗塞だそうです。入院患者は75人で看護師は6人配属されており、日勤は4名、夜勤は2名で対応しています。カンボジアでは家族の付き添いが基本であり、トイレ介助や身の回りの世話は家族行っています。病院食の提供がないため家族が調理し病院に持ち込み介助しています。
ICU病棟には異国からの支援がありモニターや12誘導・人工呼吸器などの医療機器がたくさん備えられていました。手術室は6床あり頭部・胸部・腹部・骨折の手術を1日20~30名行っています。フランスで2年間勉強を行い異国で学んだ技術を提供しています。手術終了後2時間経過観察を行いその後、重症の患者はICUへ軽症の患者は病棟に振り分けされています。異国からの支援で医療機器に不便はなさそうでしたが、医療従事者として働く職員が少なく感じました。日本のように他職種で診療を担うのではなく、家族の支援で診療が助けられていることに気づかされました。
リハビリ施設の見学へ
病院の中にあった施設が、病院から離れて2022年に完成したリハビリ施設に見学に行ってきました。
シェムリアップ州には3ヶ所義肢を作れるところがあります。寄付金で建設されているリハビリ施設です。医師と理学療法士が2名勤務しており義足や車いすを作っていました。リハビリ室には父と母・2歳ぐらいの女の子がリハビリを行っていました。女の子は生まれつき水頭症という疾患を持っており下肢に障害が残らないようにリハビリを行っていました。リハビリ施設で対応ができない場合は専門の先生に診てもらうように連携を図っています。義足を作成する人で多いのが地雷による切断・糖尿病による壊死・交通外傷による切断だそうです。現在は地雷での切断はなくなってきていますが、糖尿病による壊死が多くなってきています。義足の作成には4週間かかります。リハビリ施設まで1~2時間かけて病院に来る人がたくさんいます。義足は無料で作成しており、交通費も国が支援しています。
義肢を作成する人は異国で3年間勉強を行い、知識や技術を学ぶそうです。
外で、自転車を上手にこいでいる男性に出会いました。「義足を付けて何年ですか?」と通訳していただき質問したところ、今日完成した義足ですと返答がありました。15年前に地雷で左足を失って松葉杖で生活していましたが、リハビリ施設にきて義足を作ってもらい2024年6月10日に完成した義足で歩行していたところが印象的でした。嬉しそうに、歩いている姿を見て感動した一コマです。
ロコモ検診・耳鼻科検診
医科・歯科連携とのことで、運動機能評価であるロコモ検診ならびに耳鼻科検診を行ってきました。
日本の子どもとカンボジアの子どもで運動機能にどのくらい差があるのか評価していくことになりました。織田病院長から運動器検診の際の留意ポイントや質問事項がなどの項目を挙げていただきメンバーで話しあいながら作成していきました。カンボジアの言葉はクメール語で日本語をクメール語に直すと言葉の意味が全く異なった意味になってしまい、とても苦労したことを覚えています。現地の職員にクメール語へ直していただきロコモ検診・耳鼻科検診をクロバイリエル小中学校・クヴィアン小中学校で行うことができました。2日間で計460名の幼稚園児・小中学生を評価することができました。
肩甲骨と股関節の柔軟性を見る項目で指が床につかない生徒が多いことに気が付きました。日本ではしゃがめない子どもたちが多いと統計がでています。ロコモ検診・耳鼻科検診のお手伝いを行い言葉の壁は感じませんでした。検診中も笑顔が絶えず、子どもたちからたくさんの元気をもらいました。
世界遺産であるアンコールワット タ・プロームへ
最終日、世界遺産でもあるアンコールワットとタ・プロームへ観光にいきました。ガイドさんに案内して頂きながら早朝の朝焼けを見にアンコールワットに出発しました。中には美しい彫刻が刻まれており、カンボジアの歴史について学ぶことができました。タ・プロームではガジュマルの木が私たちを出迎えてくれました。樹齢300~400年の大木が寺院を押し潰すかのように絡みつく光景は圧巻の迫力を感じました。
支援の輪をカンボジアへ
元気グループの支援施設を実際に見学させていただき、初めて元気グループが行っている支援内容について知ることができました。アンコール共生の家は2019年3月より運営が開始となりマンゴーの木や・花・野菜を育て鶏など飼育しています。貧困、暴力、犯罪など様々な理由で親との生活が困難になった6歳~17歳までの男女11名が共同生活をしています。アンコール共生の家の子どもたちが、日本のカレーとうどんが好きということでフォレストチームと一緒にカレーうどを作りました。作っているときはどのような表情をして食べてくれるかものすごく不安で心配で仕方ありませんでしたが、おかわりする子どもたちがたくさんおり、飛び切りの笑顔を見せていただき嬉しかったす
最後に
カンボジア研修に参加させていただきいろいろなことを感じさせられることがたくさんありました。
元気グループの支援活動について実際に目で見て肌で感じることができ素晴らしい活動を行っていると感じました。今回、医科歯科連携ということで歯科検診・ロコモ検診・耳鼻科検診のサポートを行ってきましたが、この小さな行動が成長していく子どもたちに少しでも力になれたらいいなぁと感じる5日間になりました。なによりも子どもたちからエネルギーをもらい私たち自身が元気をもらえたかけがえのない研修となりました。たくさんの人に協力していただき無事、研修を修了することができましたこの場を借りてフォレストチーム・鴻愛会のメンバーにお礼を申し上げます。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
二瓶 美穂
2024.07.11【リハビリ】高齢者に対するインソール効果
第35回日本運動器科学会にて、当院の理学療法士の鈴木さんが、TENTIAL社と共同で研究した「高齢者に対するインソールの効果」が、「若手奨励賞」を受賞されました✨鈴木さんへ今回の発表に対し、どの様な思いで取り組まれたのか、今後の展望について語っていただきました🎤
日々の生活にリハビリテーションを
Q:発表のテーマ、目的を教えてください。
鈴木:テーマは『高齢者に対するインソールの効果-TENTIAL社製インソールを用いて-』です。インソールを使用することで転倒予防効果があるのか?を研究の目的としました。
日本の高齢化は急激に進行しており、現在28%を超え“超”高齢化社会とされています。高齢者の転倒は重篤な怪我に繋がり、要介護原因の上位となっています。介護予防、傷害予防の観点から転倒予防は重要な社会課題と言えます。そんな中、リハビリテーションは効果的だと言えますが、すべての人に提供することは難しさがあります。そこでインソールに転倒予防効果が見いだせれば、簡単で手軽に挿入することができ、日々の生活や運動がリハビリテーションを兼ねていることになり、我々セラピストの手が届かない地域住民の歩行機能・バランス機能の向上が転倒予防があるのでは?と考えました。これは介護予防などだけでなく、健康寿命の延長や生活の質(QOL)の向上にもつながると思います。
研究と分析
Q:どのような方法で研究をおこないましたか?
鈴木:AYUMI EYEというベルトタイプの動作分析装置を用いて、歩くスピードやバランスや重心のブレなどを計測しました。また、バランス能力に強い相関がある足の指の握る力(足趾把持力:手でいう「握力」)を専用の機器を用いて計測しました。
Q:研究データの収集、分析方法を教えてください。
鈴木:各被験者の計測結果をパソコンで管理し、インソール装着前とインソール挿入直後の1週、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の変化を比較検討しました。
維持期・生活期の自然回復へアプローチ
Q:今回の研究結果がリハビリの現場にどのように影響すると考えますか?
鈴木:入院患者さん、特に急性期の患者様はセラピストの介入が毎日あり、また自然回復の可能性もあります。対して機能がプラトーに達した維持期・生活期の患者様にはリハビリの回数も少なく、自然回復も乏しいです。今回の研究は後者向けに意義があると考えています。本研究の対象者は平均年齢89.3歳であり、先行研究でも発表されていない年齢層でした。また、施設入居者であるため活動もそこまで多くはない中で得られた研究結果でもあります。今回の研究結果からリハビリにかかる必要が現時点でない一般の方々にも転倒予防、傷害予防の効果があると私は考えています。
対象者の意識改革
Q:研究を進める中で印象に残っているエピソードを教えてください。
鈴木:対象者の方々が計測を待ちわびてくださってっていたことです。次はいつ来るの?計測最終回ではもう来ないの?などの声が聞かれました。歩きやすくなったり、歩くスピードが向上したことが喜びに繋がっていたようです。また、徒手的な介入をしたわけでもなくインソールを入れただけで、各個人が自分自身の体や歩き方姿勢などを気にしてくださり体に意識が向いていていたところは驚きでした。
セラピストの皆さんへ
Q:リハビリを担うセラピストの皆さんに伝えたいメッセージはありますか?
鈴木:約90歳という身体機能が大きく落ち込んでいるであろう方、体力的に負荷をかけた運動が難しいと思われる方などにもインソールという手軽な手段で機能の維持・向上がはかれました!年齢に関わらず可能性があると思います。患者さんだけでなく、職員も使用することで傷害予防などにもつながるのではないでしょうか!
今後も研究を進めていきます!この研究が多くのセラピストの臨床の一助となれば幸いです。
研究を支えてくれた仲間たちへ
鈴木:本研究発表を行うにあたって、神成理事長をはじめスライドの修正やアドバイスをしてくださった皆様に感謝申し上げます。また、発表に至るまでの計測や解析を手伝ってくれた研究班メンバー、さらに計測で席を外している中、臨床を回してくださったリハ科スタッフの皆さまに感謝申し上げます。
鈴木さんのプロフィール
鈴木優希 理学療法士
2013年~2022年7月栃木県医師会塩原温泉病院勤務、回復期リハでスポーツ選手のリハビリ(競輪、競馬、競艇、野球など)、中枢神経疾患、運動器疾患患者へのリハビリ。2014~2015年は塩原温泉病院に勤務しながら国際医療福祉大学大学院 修士課程修了(保健医療学)研究分野は運動力学 三次元動作解析装置=VICONを用い研究。
2022年8月よりこうのす共生病院勤務
注力している分野:運動器、スポーツ
資格:修士(保健医療学)、運動器認定理学療法士、福祉住環境コーディネーター2級、一般社団法人日本運動器理学療法学会専門会員A、一般社団法人日本スポーツ理学療法学会会員、地域包括ケア推進リーダー、介護予防推進リーダー、(公益社団法人日本書道作家協会公認書道教授=師範)
趣味:オートバイ、ロードバイク、御朱印、野球、スノーボード
2024.07.09コミナス総本山、雲南市を視察して
エピソード1~コミュニティナースプロジェクトとは~
こうのす共生病院 訪問診療部 看護師 加藤です。
私が当院に就職した際に「コミュ二ティナースプロジェクト」(以下コミナス)参加者募集!とのアナウンスがあり、何のことかわからず加入した当プロジェクト。この記事を読んでいる方も「ん?コミナスとは何ぞ?」と思われていることでしょう。
一言で申し上げるなら「人とつながり、まちを元気にする」というコンセプトのもと「毎日の嬉しいや楽しい」を
一緒に作り、心身そして社会的に健康やウェルビーングに寄与することです。(CNC:HPより1部抜粋)
最近では孤独死という言葉をよく目にすることになりました。「孤独」とは一人で暮らすことだけではありません。社会との繋がりがなかったり、人との繋がりがなかったりと、人々の繋がりが消えてしまうことも「孤独」と言えます。鴻巣市から孤独を消すことが、鴻巣市で暮らす人々の健康に寄与できるのではないか?
そんな思いを胸に、我々は鴻巣市に暮らす様々な世代の繋がりを病院という枠組みを超えて作り出すことを目標に、「こうのす共生病院コミ二ティナースプロジェクト」を始動しました!
病院は「具合が悪くなってからくる場所」ではなく、「人々の繋がりを生み出し健康増進に寄与する場所」となることが我々の考える新しい病院の形だと考えます。
さて、そんなコミナスプロジェクト、そのプロジェクトの本社がある島根県雲南市に視察研修の募集がかかったため、参加させていただきました。
「まじ!?島根いけるの!?出雲大社とか見てきたい!観光!観光!」という邪な思いなど一切なく、「本気でコミナスを学びたい!」という私の熱い思いがどうなったのかを、次項にて説明していきたいと思います。
エピソード2に続きます。
2024.07.01レントゲン画像のAI診断について
こんにちは!
こうのす共生病院の放射線科です。
新しくこうのす共生病院に導入されたAIシステムの紹介をしたいと思います😊
近年何かと話題になっているAI技術ですが、皆さんの生活にも身近になっており、実際にAI機能を用いた機器や機能を利用している方も少なくないと思います。最近では、人間と同じように自然な会話ができるAIチャットサービスや、AI機能を用いて画像や動画、文章などを生成してくれるサービスも有名ですよね。
今回この記事を作るにあたって調べてみましたが、多くの業界でAI技術が活用されていて本当にびっくりしました😳(物流・飲食・金融・保険などなど)このように分野問わず様々な業界で活用されているAI技術ですが、医療業界も例外ではありません。
当院においても移転と同時に更新・新規導入したCT装置・MRI装置にも検査時間の短縮や画質の向上などを目的としたAI機能が入っています。
そして令和5年度より、胸部X線画像に対して読影をサポートするAIシステムである『EIRL Chest Nodule』を導入しました😊
胸部X線画像は、簡易的に撮影できるほか様々な情報が得られるため、健診や入院時、肺の疾患が疑われる場合などさまざまなシュチュエーションで撮影されます。しかし、1枚の胸部X線画像には〔肺・心臓・動脈・静脈・肋骨・横隔膜など〕というような様々な臓器や組織が含まれ重なって描出されているため、その中から異常な所見(腫瘤や炎症など)を見つけるためには、時間や集中力が必要となります。
今回導入したシステムは、撮影から数分後にはAIシステムが自動解析を行い、異常な所見があった箇所に赤枠のマーキングをした解析画像が作成されます。
このシステムにより1日何十枚もの胸部X線画像をみている医師の補助につながっています。
これからも今では想像もできない技術が開発・実用化されていくと思いますが、生活だけでなく一人一人の健康が豊かになる技術に期待してしまいますね🤩🏳️
2024.06.27ドクターズ・ファイルに掲載されました
織田病院長のインタビュー記事が
ドクターズ・ファイルに掲載されました✨
織田病院長の想いや当院の魅力、地域の方々へのメッセージが記載されています。
ぜひ、ご覧ください🤗
織田病院長は整形外科を担当されています🦴
今後とも、こうのす共生病院を
よろしくお願いいたします🏥
2024.06.24【MEET+(ミータス)】なんでも交流会活動報告
こんにちは、MEET+(ミータス)です。
私たちは、病院の中だけでなく街に住む多くの方と触れ合いたいと思い〝なんでも交流会〟を開催しているチームです。エルミこうのすショッピングモールや、こうのすタンポポ翔裕園で開催された、GENKIフェイスでの〝なんでも交流会〟での様子や、私たちの自己紹介をさせていただきます。
MEET+(ミータス)の立ち上げ
こうのす共生病院では医療と介護の壁を壊し、人とヒトをつなぎ「共に生きる」地域を創ることを目指しています。たくさんの人と繋がってたくさんのお話しを聞きたい、病院のスタッフとして、そしてなにより人として誰かのお役に立ちたい、そんな思いを込めてチームを立ち上げました。MEET+のメンバーは看護師、薬剤師、管理栄養士、社会福祉士、医療事務など、多職種で構成されています。
MEET+(ミータス)の由来
ラテン語で、導くMEET(出会い)を+(重ねる)満たす。そしてもう一つ、MEET US(私たちに会いに来てほしい)これが、MEET+の名前の由来です。
MEET+の活動内容と展望
私たちが開催する〝なんでも交流会〟はお体のこと、薬のことから介護保険のことまで医療に関する相談はもちろん、孫の誕生日プレゼントを一緒に考えたり、進路相談、今夜の夕飯メニューまで、〝なんでも〟お話しを伺っています。そして私たちは病院内の特設ブースだけでなく、地域の商業施設やイベントでも交流ブースを設けて活動しています。家族連れで活動に参加するメンバーもおり、家族ぐるみで地域の方々とのコミュニケーションを楽しんでおります。また、MEET+では〝なんでも交流会〟へ多くの方々に参加いただけるよう、チャリティバザーや血圧測定などのお楽しみイベントも同時に企画しています。
鴻巣市に住む方々にとって、心地の良いコミュニティの構築、地域に住む方々のウェルビーイングや日常生活の幸福にコミットする。そんな活動を続けていきたいと考えています。街のどこかで、【MEET+(ミータス)】を見かけた方はぜひ、お気軽にお声がけください。