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2025.05.07健診結果の「要経過観察」を見過ごしていませんか?~数値から読み解く健康管理の質~

「要経過観察」や「軽度異常」という判定は、体からの”小さなSOS“です。

健診結果を【健康状態を把握するための道しるべ】として活用し、日々の健康管理に役立てる方法を詳しく解説します。

健診結果の正しい読み解き方

A判定  :油断禁物!基準値内でも過去のデータと比較し、わずかな変化も見逃さないようにしましょう。

B/C判定 :生活習慣改善の”優先順位”を意識しましょう。どの項目から改善すべきかを見極めることが大切です。

D/E判定 :専門家(医師や保健師など)と連携し、具体的な対策を立てましょう。

健診結果は「点」ではなく「線」で見る

健診結果は一度の数値だけで判断せず、過去数年分の変化を比較することが重要です。

例えば、基準値内でも年々数値が上昇している場合は、生活習慣の見直しが必要なサインかもしれません。

「要経過観察」「軽度の異常」は体からのサイン

  • 尿にたんぱくが出た一時的な脱水や激しい運動の影響も考えられますが、腎臓の状態を示す重要な指標です。再検査や生活習慣の見直しを検討しましょう。
  • 肝機能が少し高いアルコールの過剰摂取だけでなく、肥満や薬の影響も考えられます。食生活や服薬状況を振り返り、必要に応じて医師にご相談ください。
  • 便潜血が陽性必ずしも深刻な病気とは限りませんが、自己判断せずに消化器科を受診し、精密検査を受けることをおすすめします。
  • 空腹時血糖が高い糖尿病予備群の可能性も考えられますが、夜食やストレスによる一時的な上昇の場合もあります。まずは食生活の改善と定期的な検査を心がけましょう。
  • LDLコレステロールが高い甲状腺機能の低下や糖質の摂りすぎが原因となっている場合もあります。間食の内容を見直し、適度な運動を継続しましょう。
  • 中性脂肪が150mg/dLを超えているアルコール代謝の問題や果糖の過剰摂取が隠れた原因の場合があります。飲酒習慣と果物の摂取量を見直しましょう。
  • HbA1cが5.6-6.4%糖尿病発症のリスクがありますが、適切な食事と運動で改善可能です。食物繊維を意識した食事と毎日の歩行を習慣にしましょう。
  • 尿酸値が7.0mg/dLを超えている痛風だけでなく、腎機能低下のリスクも高まります。果糖の摂取を控え、アルカリ性の飲み物を積極的に摂りましょう。
  • 貧血(Hb11g/dL未満)胃がんやセリアック病などの可能性も考慮し、便潜血検査と胃カメラ検査を併用した精密検査をおすすめします。
  • eGFRが60未満腎機能が低下している状態です。 たんぱく質と塩分の摂取量を厳密に管理し、定期的な検査を受けましょう。
  • AST/ALTの比が1.5以上アルコール性肝障害や脂肪肝炎の可能性があります。断酒後の再検査と腹部超音波検査を優先的に行いましょう。
  • 白血球数が異常アレルギーや感染症など様々な原因が考えられます。 2週間後の再検査と炎症マーカーの測定で詳しく調べましょう。
  • 血小板数が40万/μLを超えている血液疾患や鉄欠乏が隠れている場合があります。血清鉄とフェリチンの測定し、血液内科の受診を検討しましょう。

生活習慣を見直すきっかけに

検査結果に「要再検査」や「要精密検査」と記載されている場合は必ず医師の診察を受け、特に「すぐに精密検査」と指示された場合は1か月以内の受診をおすすめします。

健診結果をもとに、腹八分目の食事や適度な運動、禁煙など生活習慣の改善を始めることで、数値の改善につながります。

早めの受診を

健診結果は「受けて終わり」ではなく、「未来の健康づくりの第一歩」です。

気になる数値やコメントがあれば、ぜひ早めの受診や生活習慣の見直しをご検討ください。

当院の内科外来はすべて事前予約制となっております。

健診結果に関するご相談や生活習慣改善のアドバイスも承っておりますので、お気軽にお電話にてご予約ください。

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