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2023.03.27カンボジアより、新入職の皆様ご入職おめでとうございます

カンボジアより、新入職の皆様ご入職おめでとうございます

日本の皆さんこんにちは。

こちらカンボジアよりアンコール共生病院(AKH)の西本です。

今回は2023年4月より晴れてこうのす共生病院にご入職する皆様に、心からおめでとうございますという気持ちを、遠くカンボジアからお伝えさせていただけたらと思います。

新入職の皆様としては、「西本って誰?」と思われると思いますので、改めてこの場をお借りしましてご挨拶をさせていただきます。

私は2020年の12月にカンボジアのシェムリアップにある、アンコール共生病院(ANGKOR JAPAN FRIENDSHIP INTERNATIONAL HOSPITAL)に赴任いたしました。
カンボジアのアンコール共生病院とこうのす共生病院は、いわば姉妹病院ということになります。

私はカンボジアに来る直前まで、こうのす共生病院(旧病院)の3階病棟で看護師として働かせていただいておりました。(今でも当時よりお知り合いになった全ての方に一方的な親しみがあり、大変良くしていただき感謝しております。どなたかこのブログ見てくれていますか?笑)
そしてこうのす共生病院を離れてカンボジアに来てからも、この滞在記を通して日本の皆様と繋がり続ける機会をもらえてとても嬉しく思っております。

是非新入職の皆様には、仕事の息抜きとして私の過去のブログも見ていただけますと幸いです。(2年で9回分しかなくてごめんなさい。)

さて本題に戻らせていただきますが、
改めまして新入職の皆様、こうのす共生病院へのご入職誠におめでとうございます。

いつの日か皆様にお会いできることを楽しみに、私も引き続きカンボジアで頑張ってまいります。

今回このブログを書くにあたり、私なりに皆様にお伝えできることがないかと色々と考えました。
そして新入職の皆様のお気持ちを想像すると、初めての病院、新たな職場で働くことは、やはり期待や楽しみよりも不安の方が大きいのではないかと思いました。

4月からこうのす共生病院で新たにスタートする。転職して新たな環境で働く。
「仕事を覚えられるかな」、「周りの人と上手くできるかな」、「仕事と生活の両立ができるかな」などなど人それぞれ様々な心配事があると思います。

「こうのす共生病院なら絶対大丈夫!!」
なんてことを、私もお約束はできません。

なぜならそれは周りの誰のせいでもなく、最終的にはあなた次第となってしまうからです。しかし「こうのす共生病院を選んだあなた絶対に間違っていない!!」ということであれば、私も自信を持って皆様に言うことができます。

皆様がこれからこの病院で学ぶことや経験することの全てが、医療人としての更なるレベルアップに繋がっていくと信じています。
そしてそれはこうのす共生病院に限らず、”日本の全ての病院”で言えることだと思います。

昨日も我々の病院に1人のカンボジア人男性が救急搬送されてきました。
「フグ中毒」でした。

↑カンボジアのふぐ(川魚)

カンボジアにもフグがいるのかと驚く暇もなく対応を急ぎ、いち早くより高度な公共病院に転送しましたが、残念なことにその翌日訃報が届きました。

このエピソードが皆様のこれからのキャリアに関係があるかと言われると全くありませんが、私が皆様にどうしても伝えたいことは、「日本で医療を学ぶということは、その病院や日本人に限らず世界の人々にも大いに役に立つ可能性がある」ということです。

そう、日本で医療を学ぶということ自体が絶対に間違った選択ではないし、あなたの未来は可能性が無限大!(10年後のあなたは世界のどこかで大活躍しているかも)ということです。

今回私が一番お伝えしたい事が言えました。ありがとうございました。

カンボジアは非常に医療後進国。

国の公立病院では、アンビューバッグで呼吸のアシストが必要な患者が来ても、屋外で6時間放置されてしまうことも普通の国です。(しかも揉んでいるのは家族。)

今回のフグ中毒もしかり、私もカンボジアで毎日自分の力の無さを実感すると同時に、自分が日本で学んできたからこそ役に立つことも多く実感しています。(ネガティブとポジティブで心がぐちゃぐちゃになるくらいです、笑)

だからこれからこうのす共生病院を新たな職場として選択し、日本の医療最前線に触れ続けられる皆様を私は羨ましくも思いますし、どうか前向きに一つずつ、確かに大変で辛いこともあるかもしれませんが、ゆっくりで良いので学び続けることを止めないで欲しいと思います。

決して偉そうに上から何かを言いたい訳ではないので、是非その辺りは軽い気持ちで受け止めていただけますと幸いです。

強いていうのであれば、こうのす共生病院は「変化の多い病院」だと私は思います。

コロナを経て日本も大きく社会が変わったと思います。

人々のニーズも、地域が必要とするサービスも、働く私たちが求めるものも変わっていきます。

その様な社会の変化に敏感でスピード感をもって対応できる病院を目指しているのが、こうのす共生病院だと私は思います。(もし全く違っていたらこのブログは削除されているハズ・・・)

カンボジアも目まぐるしい速度で毎日のように社会が変化しています。

昨日まであった規則や法律が今日から突然変わったり、超人気な美味しいレストランがある日突然どこかに消えてしまったり・・・

そう、変化するということは日本でもカンボジアでも、毎日を一生懸命生きている我々に大きなストレスを与えます。何かが変わるって本当に大変。

でもその変化を前向きに捉え、良い変化も悪い変化も全てが自分の成長の機会だと思えるようになると、仕事もプライベートも楽しくなると私は思います。

こんな考え方が支えとなり、私もこれまで2年以上をカンボジアで過ごすことができていますし、こらからは皆様と一緒に、さらに毎日の変化を楽しんで頑張っていけたらなと思っています。

「新生活という変化を楽しむ。」

皆様この度は誠におめでとうございます。

また次回のブログでお会いしましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

P.S.

下の写真はシェムリアップにある観光業系の専門学校で応急処置(BLS)の講義をした時のものです。

私の役割は監修、監督。

正直言って勉強になるのは生徒ではなく教える我々医療者側です。

人に教えるということを通し、カンボジアの医療者に高いプロ意識と社会的責任、人に信頼されるために必要な素養を身に付けてもらいたいと思っています。(先の見えない長い道のりです。笑)

ではまた。

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