日本の皆さんこんにちは。
こちらカンボジアよりアンコール共生病院(AKH)の西本です。
2023年6月1日より当院でボランティアスタッフとして活動している、長岡花梨さんのブログ更新が更新されました。
カンボジアに来て1ヶ月の生活と心情の変化を聞いてみました。
日本とのギャップに戸惑いながらも日々奮闘する、長岡さんのリアルな感想をぜひ最後までご覧ください!!
Qカンボジアに来て1ヶ月が経ちました。率直な感想や今の心境を聞かせてください。
カンボジアに来て1ヶ月。初めての経験で慣れない環境、日本とカンボジアの仕事のギャップ、家族や友達とすぐに会うことのできない状況・・・1ヶ月が早くも感じましたが、正直長く感じる事の方が多かったように思います。しかし見たこともない料理を食べてみたり、日本での当たり前が当たり前ではないと実感できたりと、周りの方々のおかげで毎日学ぶことが多く、新鮮かつ楽しい日々を送ることができています。
日本では毎日が慌ただしく過ぎていましたが、カンボジアではゆっくりと時間が流れている気がして、日本では後回しになっていた読書や映画鑑賞をする時間もあります。自分時間が増えたことは、ストレスなく自分のペースで生活できているのかなと感じます。
まだまだカンボジアでの生活は始まったばかりですが、クメール語や英語も勉強を続けてもっと自分から周りの人とコミュニケーションをとれるようになりたいと思っています。
7月も楽しく!新たなことに挑戦しながら沢山の事を学んでいきたいです!!
Q日本での生活との違いや体調の変化などがあれば教えてほしいです。
私はアンコール共生病院の寮(元気館)に住ませてもらっているので、設備がとても整っていて日常生活を過ごす中で困ることは特にありません。
日本との違いは、トイレの紙をカンボジアでは流さずゴミ箱に捨てるのですが、最初はそれがなかなか慣れなかったです。また私はクーラーが苦手なので、日本では夏でもほとんどクーラーを使っていなかったのですが、カンボジアは暑くて虫も多いので今は窓を開けることがほとんどありません。クーラー生活はつけると寒いし消すと暑いしで、最初は体温調整に苦労し体調を崩しがちでしたが、今では暑さにも慣れて体調良く生活が出来ています。
Q休みの日は何をして過ごしていましたか。
カンボジアは私が想像していたよりもおしゃれなカフェが沢山あったので、カフェ巡りをして読書をしたりしています。他にはカンボジアで出来た日本の友達と村に行って遊んだり、部屋でネットフリックスの映画を観たりして過ごしています。カンボジアには自然も遺跡も魅力的な場所がたくさんあるので、1年の間に思う存分堪能できたらいいなと思っています。
Qこの1ヶ月で最も印象に残っている出来事を教えてください。
この1ヶ月で最も印象に残っている事は、日本からの歯科ボランティアで来た方々との出会いです。ちょうどその頃、私は日本とカンボジアの病院での仕事に大きなギャップを感じており、「自分で考え自分で行動を起こさないと何も出来ないまま日本に帰ることになってしまう」と思っていました。しかし実際には何をどう考えればいいのか、結局自分は何がしたくて日本から来たのかがよく分からなくなっていました。
そんな時に歯科ボランティアの方々に同行させてもらい、日本から来た様々な職種の方々から沢山の考え方を知りました。そこからこの1年間のボランティア生活で自分が何を目標にしているのか、その目標を達成するためには何をするべきなのか、を考えるヒントを教えてくださいました。
日本から来た皆さんが、自分の仕事やカンボジアとの関わりについて本当に楽しそうに語っていたり、実際に活動されている姿を直接目の当たりにしたおかげで、今の自分にとっても何が大切なのかに気が付けた実感がありました。
その自分の「気付いた感」に一番の印象を覚えています。
あともう1つは、カンボジアに来て初めて自分の部屋にサソリが出ました。怯えながらも1人で退治したことは一生の思い出です。笑
Qご自身のボランティア活動の進捗状況はいかがですか。
カンボジアでの活動の第一歩。子どもたちの健康を支援する活動として、7月から月に一度、共生の家(児童養護施設)の子どもたちの身長・体重測定、視力検査、聴力検査を実施する計画を立てました。
日本では当たり前のように効率よく行われる健康診断ですが、いざ自分がやってみるとすごく時間がかかってしまったり、なかなか思うように進まなかったりと、最初の活動としては反省点ばかりでした。8月はその反省点を改善して活動ができるよう、新たに準備中の段階です。
また、共生の家の子どもたちの生活習慣をもっと詳しく知るために、7月中に共生の家でのお泊まり会を計画中です。
小さな1歩の繰り返しですが、周りの方のおかげで少しずつ自分の思い描く活動が進んでいると感じています。
Q日本で想像していた「ボランティア」に対する考え方に変化はありましたか。
日本に居る時は「子どもたちのために自分にできることをしてあげたい」と、子どもに対する支援を考えていました。しかし実際にカンボジアの現状を自分の目で見たり、話を聞いて知ったことから、「本当に必要なのは子どもに直接支援をすることではなく、子どもを導く大人への支援や指導が必要なのではないか」と思いました。
大人への支援が、巡り巡って子どもに対する良い支援に繋がるのではないのかと感じました。
「ボランティア」という言葉には、私が相手に何かを与えるという印象が強かったですが、実際には私が学ばせてもらったり、気付かせてもらったりすることが多く、逆に与えてもらうことばかりだなと感じています。
ボランティアとはどちらか一方が何かを与えるだけで完結するものではなく、お互いに与えるものと受け取るものがあり、その過程で双方が一緒に考え、良い未来を創り上げていくものだと感じました。そしてそれは決して短期間で出来上がるものではなく、お互いに良い信頼関係を築き続けることが根底にあるのだと思います。
Q 7月の目標をここで宣言してしまいましょう!!
7月の目標はまず、8月の子どもたちの健診の準備を整えること。そして、子どもたちの健診結果からさらに自分にできることを探すことです。そして何より、健康に過ごします!!
Q最後に、日本で応援してくれている家族や友人に一言。
日本に居る家族や友達が応援してくれているおかげで、1ヶ月経った今でもカンボジアで楽しく過ごせてます。本当にありがとう。そして、カンボジアでも沢山の人たちが支えてくれているおかげで、何不自由なく毎日楽しく過ごせています。もちろん寂しくなる事は沢山ありますが、周りの人への感謝を忘れずこれからも頑張るので、変わらず見守っていてください(^^)
📸6月のハイライト📸
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。