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2025.11.05【からだからのサインを見逃さない!】「血糖値」と「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」の正しい見方

「糖尿病」という言葉は知っていても、「血糖値」と「HbA1c」の違いを正確に説明できる方は少ないかもしれません。

糖尿病は自覚症状が出にくく、気づかないうちに血管を蝕む病気です。

ここでは、この病気を早期に発見するために必須の2つの指標について、分かりやすく解説します。

血糖値とHbA1c。この2つの違いをご存知ですか?

1. 血糖値(すぐにわかる血液中のブドウ糖の量)

血糖値とは、その名の通り血液中に含まれるブドウ糖の量です。食事をすれば上がり、運動をしたり時間が経ったりすれば下がります。
糖尿病の検査では、食事前の空腹時血糖値や食後の血糖値を測定します。
この値が高い状態が長く続くと、血管に大きな負担がかかり、将来的に重大な合併症を引き起こす原因となります。

2. HbA1c(過去の血糖値の平均点)

HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は、採血した時点だけでなく、過去1〜2ヶ月間の血糖値の平均的な状態を示す非常に重要な指標です。
HbA1cは、血液中の赤血球に含まれる「ヘモグロビン」にブドウ糖がどれくらい結びついたかを示します。
この数値が高いということは、長期間にわたって血糖値が高い状態が続いていたことを意味します。
HbA1cの値を見れば、検査の直前に食事を控えたとしても、普段の血糖コントロールの状態が隠せません。

気づかないうちに進行する糖尿病

糖尿病を放置し、高血糖の状態が続くと、腎臓、眼、神経といった体中の細い血管がボロボロになってしまいます。

糖尿病性網膜症: 視力の低下から失明に至ることもあります。

糖尿病性腎症: 腎臓の働きが悪くなり、最終的に人工透析が必要になります。

糖尿病性神経障害: 手足のしびれや痛みが起こり、最悪の場合、足の切断につながることもあります。

これらの合併症は、自覚症状がないまま静かに進行していくことが最大の怖さです。

健診センターからのお知らせ

糖尿病のサインは、自覚症状が現れる前の「採血」で早期発見することが重要です。

当院の人間ドックでは、糖尿病の診断に欠かせない血糖値とHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)をセットで詳しく検査し、早期の生活改善に役立てます。

また、健康診断をご受診の方には、HbA1c検査をオプション(1,078円・税込)として追加できます。

体の「ひそかなサイン」を見逃さないために、ぜひ定期的なチェックをおすすめします。

健診センター直通:048-541-7737

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