内視鏡科のご紹介です。
概要
内視鏡検査とは、主に胃や腸などの消化管に関する病気の早期発見・治療目的で行います。 先端にカメラのついた、細くやわらかい内視鏡を口や鼻・肛門から挿入し、体の内部を映して検査ができます。
特徴
当院の内視鏡検査は、室橋副院長と非常勤医師が2名、内視鏡検査技師が1名・看護師が3名で構成されるの内視鏡チームを主体としています。
検査は平日の午前に上部消化管内視鏡検査、午後は下部消化管内視鏡検査を終日実施しています。
なお、土曜日の検査をご希望の場合は、当院職員までお気軽にご相談ください。 当院では最新の高画質内視鏡器を使用し、拡大内視鏡特殊光(nbi)検査など、精度の高い治療・検査の提供を行っています。 また、使用後のカメラは高水準消毒を実施し、患者様への感染対策にも力を入れています。 検査を担当する職員にも十分な感染対策を実施し、安心して受診いただく環境づくりにも努めています。
患者様へ
「内視鏡検査はつらい」というイメージがあるため、多くの患者様は内視鏡検査に対して不安や緊張を抱えていらっしゃいます。 そのようなお気持ちが少しでも楽になるよう、当院では事前に十分な説明を心がけ、安全・安心な検査・治療を受けていただけるよう、スタッフ一同取り組んでいます。
患者様のご希望に応じて、検査時の痛みを軽減できる鎮静剤を使用した検査も受けられますので、お気軽にご相談ください。
上部消化管内視鏡検査
上部消化管内視鏡検査は、食道・胃・十二指腸などを口または鼻から内視鏡を挿入し、検査します。当院では経口と経鼻の2種類の検査を用意しています。
患者様のご希望などふまえ、主治医と十分な話し合いのうえ選択していただけます。
経口内視鏡とは
直径9mmのカメラを口から挿入し、検査を行います。
経鼻のカメラと比較すると径が太く、カメラ先端に内蔵されているライト(照明)も明るいため、病変部分をよりよく観察することに適しています。 口から挿入するため舌の奥を刺激することで、咽頭反射(『おえっ』となること)による吐き気や苦しいなど、不快感を生じるおそれがあります。
ただし検査前に、咽頭反射を最小限に抑えられるよう喉に麻酔を行い、適切な準備のもと検査しますのでご安心ください。
経鼻内視鏡とは
直径5mmのカメラを鼻から挿入し、検査を行います。
カメラの径が細いため、咽頭反射を軽減することができ、検査中に会話も可能です。
ただし、カメラの挿入時、鼻の粘膜を損傷するおそれがあるため、鼻の疾患や鼻腔の狭い方には、経鼻カメラは適さないとされています。
下部消化管内視鏡検査
肛門から内視鏡を挿入し、大腸などの検査を行います。 大腸内を直接観察し、大腸がんやポリープ、炎症性疾患などの病変を発見し、診断することができます。 以下の症状に該当する方は、当該検査を受けることをおすすめいたします。
- 便に血が混じる
- 便秘と下痢を繰り返す
- 便が細い
- 健康診断で便潜血反応が陽性と診断を受けた
- 血縁者に大腸がんに罹患された方がいる
- 大腸ポリープを切除したことがある
嚥下内視鏡検査
経鼻内視鏡を使用し、咽頭の動きや形状を検査します。実際に食べ物や着色した水分を嚥下(口に含んで飲み込むまでの一連の動作)していただき、飲食物がどのように咽頭を通過するのか観察します。これにより気管に入ることや喉でのたまりやすさなどを検査します。以下の症状に該当する方は、当該検査を受けることをおすすめいたします。
- 日頃から喉に痰がたまりやすい
- 飲み込みづらさを感じている
- 食事中にむせこみやすい
当院では、主に飲み込みが上手にできない方に対し検査を行っています。 咽頭の観察を行い、できる限り口からお食事が摂れるよう、適切な食事形態を考慮・ご提案いたします。
私たちは、患者様や御家族の「食べたい」というご希望をかなえることを目的としています。患者様が好きなものを自身の口で味わい、楽しく食事ができ、「おいしい」と喜んで食事ができるよう、主治医をはじめとした職員一丸となりサポートいたします。