2023年1月7日午後に発生した「病院内音声がスマートフォンのアプリから配信されていた件」についてご報告させていただきます。
先日ご報告させていただいた通り、本件は当院医師がプライベートで使用するスマートフォンのアプリを介して、当院での救急外来診察や発熱外来等の診察時の音声(会話)の一部が配信され、不特定多数の同アプリの利用者において聴取可能な状態下に置かれてしまったというものです。
実際に配信されていた音声データを確認したところ、配信時間は同日13時19分から14時56分までの計1時間37分間でした。音声の内容は、当院での救急外来診察や発熱外来の診察時の会話等であり、計8名の患者様の氏名(うち1名は生年月日含む)などの個人情報が含まれておりました。
音声データを流出させた医師は、聞き取り調査に対し、「休憩時間中に私用のスマートフォンの動画配信アプリを起動したまま眠ってしまった。救急車の受け入れ要請の病院内線電話で目が覚めたが、アプリが起動中であることに気づかず、そのスマートフォンをポケットに入れた状態で診察を行ったため、誤って診察時の会話音声が配信されてしまった。」と説明し、また、「個人情報の流出という重大な結果を生じさせたことを深く反省している。」と述べております。
調査結果によれば、当該医師が意図的に音声情報を流出させたと断定することは困難ではあるものの、患者様の個人情報の流出という極めて深刻な結果が生じている以上、当該医師の過失責任は重大であるというほかありません。そのため、当該医師に対して昨日2023年1月15日付で出勤停止2か月間の懲戒処分と致しました。なお、当該医師は、本件の責任をとりたいとして同日付けで依願退職しました。
本件で個人情報が流出してしまった計8名の方々には、当法人から個別に謝罪させていただきましたが、この場を借りて改めて深くお詫び申し上げます。
また日頃から当院をご利用される患者様、ご家族様、また関係者の方々、そして地域住民の方々に対して、多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを重ねて深くお詫び申し上げます。
改めて院内の就業規則を周知し、再発防止策を共有し徹底させていただきます。
どうぞ今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
医療法人社団鴻愛会 こうのす共生病院
病院長 織田徹也