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2024.11.15台湾視察のご報告

こんにちは。

当院はAIやICTを積極的に導入するスマートホスピタルを目指しており、様々な取り組みを行っておりますが、
台湾の病院の医療DXがかなり進んでいるということで、先日視察するために台湾へ行ってきました。

高雄秀傳記念病院へ訪問

まず私達が訪れた病院は、これからオープンする高雄秀傳記念病院でした。

高雄秀傳記念病院を運営する秀傳医療は台湾に本部を置く病院グループであり、台湾全域に8病院、3600床を有している大きなグループになります。

11月にオープン(開院)するということもあり、院内はとてもきれいでした。

受付周辺には、日本の病院にある再来受付機、呼び出しモニタなどは当たり前のようにありました。

検査装置は日本のメーカーが沢山設置されていました。

日本の病院は、検査を受ける際各検査の受付に案内カードを提出し番号で呼び出される運用ですが、
台湾では各検査室の前にこのようなモニタが設置されており、患者様がマイナンバーカードのようなカードを装置に読み込ませると検査のチェックインができる仕組みが一般的だそうです。なかなか日本では見られないシステムでした。

薬局では、処方された薬剤がどこに保管されているか、また引き出しの中のどこにあるのか赤いランプで教えてくれるシステムもありました。このシステムにより、探す時間や間違って違う薬剤を渡ししてしまうリスクも防げるということで、医療安全面でもかなり進んでいました。

秀傳南平病院へ訪問

台南から対中へ移動し、秀傳南平病院へ見学いたしました。

病棟には、日本では見ないくらいの大きなナースカートがあり、電子カルテ、配薬BOX、ラベル印刷、バーコードリーダーなど一式がナースカートに乗っておりました。

看護師が作業するナースステーションのスペースは限られており、セル看護が実施されておりました。見学した際にはナースコールが一切鳴らず、看護師が近くにいて看護するという習慣があるようです。

病院の前には大きな公園があり、地域と一体感があり、地域の方々の健康と安心を与える存在である病院と感じました。

新光病院へ訪問

訪問すると、まずデジタルサイネージに私達を迎え入れる表示がされていました。先の秀傳南平病院でも同じように表示されており、台湾ではこのようにおもてなしの習慣があるようです。

新光病院での受付には、患者様を案内するボランティアスタッフがたくさんいるようです。このボランディアスタッフは新光病院の患者で、病院への恩返しでボランティアをしているとのこと。

健診では患者様一人ひとりにタブレットを渡し、測定したデータが即座にタブレットに表示されるシステムがありました。そのため、フロアには用紙が一切なく、このシステムにより当日検査説明まで出来る1日完結型の健診がなされていました。すぐに結果がわかり、患者の健康をしっかりと支援しているとのことです。

まとめ

今回台湾にて3個所の病院を視察してきました。

日本にはまだ展開されていないシステムが多数あり、そのシステムを日本に輸入するとさらに医療DXが進むであると感じました。

しかし当院は積極的に患者様の病院滞在時間を少なくするサービスや、AIなどを活用した医療支援、職員が働きやすくなるシステムがたくさんあり、
今度台湾の方が当院に来られた際には、日本の医療DXを紹介し、驚かせることができればと思っています。

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