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2025.03.24健康診断の結果を正しく理解しましょう!

健康診断の結果を理解することは、健康管理の第一歩です。

ここでは、主な検査項目とその見方について詳しく解説します。

参考値も記載していますので、ご自身の結果と照らし合わせてみてください。

計測

  1. 身長・体重・BMI
    50代以降に3センチ以上身長が縮む場合は骨粗しょう症の可能性があり、肥満度や栄養状態の評価と合わせて注意が必要です。
    BMI(体格指数)は次の計算式で求められます。BMI=体重(kg)÷身長(m)²
    正常範囲は「18.5~24.9」
  2. 視力
    近視・遠視・乱視かどうかを評価します。
    正常範囲は「裸眼視力0.7以上」
  3. 聴力
    難聴の有無や程度を評価します。
    正常範囲は「1,000Hz・4,000Hz以上、いずれも所見なし」
  4. 腹囲
    内臓脂肪の蓄積度を示し、メタボリックシンドロームのリスク判断に使用されます。
    正常範囲は「男性85cm未満、女性90cm未満」

血圧

心臓が収縮または拡張した時に血管壁にあたる血流の強さを表しています。循環器(心臓・血管)の以上のほか腎臓・内分泌・代謝系の異常を評価します。
正常値は「最高血圧(収縮期血圧)130mmHg未満かつ最低血圧(拡張期血圧)85mmHg未満」
※診察室血圧は、家庭血圧よりも高めに出ることがあります。
※血圧の正常範囲は、年齢や基礎疾患によって異なる場合があります。

血液検査

  1. 肝機能
    ALT(GPT):30 U/L以下(高い場合は肝炎や脂肪肝の可能性)
    AST(GOT): 30 U/L以下(ALTとともに肝障害を評価、また心筋梗塞も評価)
    ●γ-GTP(r-GT):男性79 U/L以下、女性 50 U/L以下(アルコール摂取や脂肪肝と関連)
    ●ALP(IFCC法):38~113U(高い場合は胆道系の病変または骨の病気の可能性)
  2. 腎機能
    ●血清クレアチニン:男性1.00mg/dL以下、女性0.70mg/dL以下(高い場合は腎機能低下、前立腺肥大の可能性)
    ●eGFR:60 mL/min/1.73m²以上が理想(腎臓の濾過能力を示す指標で、低い場合は腎機能障害の可能性)
  3. 代謝
    ●尿酸:2.1~7.0 mg/dL(高いと痛風や腎臓結石のリスク増加)
    ●尿糖(半定量):糖尿病を調べます。正常値は「陰性」。
    ●空腹時血糖:100mg/dL未満(高い場合は糖尿病リスクあり)
    ●ヘモグロビンA1c(NGSP値):5.5%以下(高い場合は糖尿病のリスクあり)
  4. 脂質
    ●総コレステロール:140~199mg/dL(高いと動脈硬化リスク上昇)
    ●LDLコレステロール:60~119 mg/dL(「悪玉」コレステロール、高いと動脈硬化リスク増加)
    ●HDLコレステロール:40 mg/dL以上(「善玉」コレステロール、高いほど良い)
    ●中性脂肪:30~149 mg/dL(高い場合は膵炎や動脈硬化リスクあり)
  5. 貧血
    ●ヘモグロビン(Hb):男性13.1~16.3 g/dL、女性12.1~14.5 g/dL(低い場合は酸欠乏性貧血の可能性)
    ●ヘマトクリット(Ht):男性38.5~48.9%、女性35.5~43.9%(高い場合は肥満や脱水の可能性)
    ●赤血球数:男性400~539㎣、女性360~489㎣(高い場合は多血症、低い場合は貧血の可能性)
    ●白血球数:3100~8400/μL(高い場合は感染症、非常に高いまたは低い場合は血液の病気の可能性)

尿検査

蛋白尿(判定量):CKD・ネフローゼ症候群・尿路感染症を調べます。正常値は「陰性」。
尿潜血:腎臓・尿管・膀胱などの出血が考えられます。正常値は「陰性」。

便潜血検査

大腸がんなど消化管出血の早期発見に役立ちます。正常値は「陰性」。

心電図

不整脈や心肥大など心臓の状態を確認します。異常がある場合は追加検査が必要です。

画像診断

胸部X線:肺の病気の有無や心臓の大きさ・大血管の大きさを確認します。異常な影がないことが正常です。
腹部超音波:肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓など内臓器官の形態異常や腫瘍を調べます。
胃部X線:食道・胃・十二指腸などの消化器官の形態異常や腫瘍を調べます。

その他の検査

胃・大腸内視鏡検査:胃がん、大腸がんなど消化器疾患を早期発見します。
骨密度検査:骨粗しょう症リスクを評価します。
眼底検査:目の病気のほか、高血圧・動脈硬化・糖尿病による病変がないか調べます。

結果を見る際の注意点

  • 基準値との比較だけでなく、過去との変化も確認しましょう。
  • 基準値は目安であり、異常値が出た場合でも必ずしも病気とは限りません。医師と相談して総合的に判断してください。
  • 健康診断はあくまでスクリーニング検査です。異常があれば精密検査を受けましょう。

健康診断の結果についてのお問い合わせ

048-541-7737(健診センター直通)

受付時間 平日:9:00~17:00 / 土曜:9:00~12:00

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