日本の皆さんこんにちは。
こちらカンボジアよりアンコール共生病院(AKH)の西本です。
前回のブログより2ヶ月以上空いてしまいましたが、みなさん元気にお過ごしでしょうか、本当にお久しぶりです。
西本、元気に生きています!!笑
気が付けばもう10月が終わろうとしていますが、日本はだんだん寒くなっていることでしょう。
カンボジアの状況もこの2ヶ月間でガラリと大きく変化しました。
8月中旬から9月上旬にかけてCOVID-19陽性者がピークに達し、日本では絶対にあり得ない厳しさのロックダウンを1ヶ月経験しました。
スーパー、銀行、郵便局など公的機関と商業施設が全て封鎖。
市民は外出禁止、移動禁止。守らなければ鞭打たれ網で捕獲されて逮捕です。怖
そんなロックダウンの中、西本は何をしていたかと言いますと、いつも通り病院と家を往復する毎日・・・(平常運転)
自宅に買い溜めしていたウイスキーも早々に底がつき、禁酒によりむしろ健康的なロックダウン生活を送れたような気がします。笑
通勤時は病院スタッフの許可証を見せることで検問を通過できましたが、警察や軍関係者に毎回ジロジロ見られるのはとても緊張した覚えがあります。
ロックダウンにより病院への来院患者数は減っていましたが、毎日変わるカンボジアの状況や規制に病院側も速やかに対応しなければなりません。
正しい情報を整理して、方針を決めてスタッフに伝達する。
管理者としてその日暮しの対応が続くのはあまりよろしくないですが、それでも院内感染が予防できていることは何にも変えられない良いことかと思います。
(↑仕事の時はいつも病院のシェフにご飯を作ってもらっています)
そんなカンボジアですが、10月に入った途端に超急展開を迎えました。
2021年10月1日「今からロックダウン辞めます!!」
※今日からではなく“今”から※
大統領の一声で全てが終了。本当にすごい。
朝までガチガチ警備で固められていた道路からはポリスが消え、閉鎖していたマーケットには水を得た魚のように人が溢れました。
日本で看護師をしていた時にも考えたことがありましたが、感染対策に完璧というものはないんですよね。
上限が無い分、理想を求めるほど時間もお金も人も必要になります。
だから誰かが決めた大枠の中で一般常識とのバランスを取りながら、できる限りの方法でやるしかないのだと思います。
そこは日本もカンボジアも同じですね。
国の政策と感染対策は時に相反するものとなってしまうので、本当に試されるのはロックダウンが解除された後のこれからです。
規制や規則、縛りが緩くなるということは、それだけ個人個人の自制心が試されるということ。
そう考えると国民の自制心と法律は関係があるし、職員の自制心と職員規約は関係があるのだな、なんて。
いつも通り全然関係ない話にはなってしまいましたが、カンボジアのコロナ政策から人材管理のヒントを見つけた気がします。
それはそうと兎にも角にもこれでカンボジアは一気に開国ムード。
旅行者の受け入れを2022年1月に定めているようですが、まだまだ世界もコロナ禍でどのような状況になるのか想像ができません。
しかしながら最近は他国からの入国者の隔離制限が緩和され、カンボジアは観光業復活に向けて確実に進んでいると言えます。
住民の夜間外出禁止令も解かれ、街には明るさと賑わいが戻りつつあります。
開国に向けてワクワクする反面、確実に水面下で広がる感染。
開国と感染対策。
両方の未来に向けて準備をしていかなければならない点に困難さは感じますが、
私らしく楽しみつつも、スタッフ皆と協力して前向きに頑張っていきたいと思います。
(↑観光客のいない静かなアンコールワットもそろそろ見納めでしょうか)
今回はここ2ヶ月のカンボジアの変化を、コロナ事情を中心にお伝えしてみました。
日本も治療法がある程度確立されつつあり、徐々にコロナの恐怖が和らいでいるのでしょう。
カンボジアの観光が復活して良い意味で忙しくなる前に、私も一度日本に帰って美味しいご飯を食べたいな、なんて思います。笑
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
次回のブログはカンボジアの「ワクチンカード」をテーマに書きたいと思います。
もう既に首都プノンペンではこのワクチンカードがないと、ホテルやマーケットに入れてもらえない状況です。
そして西本、まだワクチンうってません。汗
Withコロナ生活は国々によってまだまだ違いが大きそうですね。
これからもカンボジアのリアルな様子や私の感情の変化を、日本のみなさんに知ってもらえたら嬉しいです。それではまた次回お会いしましょう!!
ありがとうございました。