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2024.08.01カンボジア研修でロコモ健診!!

カンボジア研修でロコモ健診!!

はじめまして。こうのす共生病院の理学療法士として勤務している船戸と申します。この度、じゃんけん大会にて勝ち抜き、カンボジア研修に行かせていただくこととなりました。勉強になったことや様々な体験をすることができたため、報告させていただきます。

今回の研修はフォレストデンタルクリニックと鴻愛会のメンバーでカンボジアの病院見学や小中学校や孤児院などで歯科検診・耳鼻科検診・ロコモ健診を実施することが目的となっています。

カンボジアのリハビリセンターの見学

カンボジアのリハビリセンターを見学させていただきました。リハビリセンターには、フィジオセラピストがいました。この方々のお仕事は、生活するために装具を使用するか、車椅子を使用するかなどどんな装具が適しているのか判断しています。リハビリセンターの中に装具を作る場所があり、採寸した装具をその場で作れるとのことでした。ここでは国の支援のもと義足を無料で提供しています。以前は地雷が原因で義足が必要な方が多くいましたが、現在は糖尿病などで切断が必要となった患者さまが多いとのことです。リハビリセンターに当日の朝、義足を作成した患者さまがおり、その場で自転車を漕いでいたり、独歩、不整地歩行ができていて「スーパーおじいちゃんだ」と思いました。装具がすごいのか、おじいちゃんがすごいのか、義足は何日も練習するものだと思っていた自分はとても衝撃を受けました。

小中学校でロコモ健診

クロバイリエル小中学校・クヴィアン小中学校で合計460名のロコモ健診を実施しました。ロコモ健診では、運動歴・睡眠時間・ゲーム時間についての問診といくつかの動作ができるかどうかを実施しました。私は、子どもたちの前で動作のお手本をする仕事を主にしていました。事前準備として、カンボジアの言語の説明表やクメール語を少し覚えて説明できるようにしていましたが、英語でもある程度の年齢の子供達には伝わり、小さい子供達はアンコール共生病院の方の協力のもと、なんとかボディランゲージ等で伝えることができました。子供たちの年齢は、3歳~16歳と幅広く、年齢が低い子は裸足やサンダルの子が多く、年齢が高くなるにつれて靴の子が多い印象でした。ロコモ健診を実施して、日本の子供達はしゃがみこみができない子が多いですが、カンボジアの子供達はしゃがみこみは問題なく行えていました。しかし身体を前屈させたときに床に指がつかない子は意外にも多く50.7%もいました。また、問診結果から、携帯やゲームを持っていない子が多くいました。起床時間として朝5.6時に起きている子が多く、日本と比べて早起きな傾向がありました。携帯・ゲーム持っていない子やテレビが家にない子が意外と多く、小中学校での子供達の様子をみていると「サイ」という道具を使った遊びやゴム飛び、縄跳び、サッカーなどで遊んでいる子が多く、外でみんなと遊べるものが多いと感じました。ロコモ健診を実施して、皆上手に真似をしてくれたり、お礼をいってくれたり、カメラを向けるとポージングしてくれたり、皆明るい笑顔でとても元気をもらいました。

アンコール共生病院の見学

カンボジアでは日本のように症状が治るまで通院するという考え方ではなく、病院にきたので一度で治してほしい、治らないなら来ませんというような考えが一般的でした。カンボジアでは全員が医療を受けられるわけではないため、アンコール共生病院では、地域の方に対して無料検診を実施しており、一人でも多くの人が医療を受けられる環境づくりをしていました。

病院見学、ロコモ健診を実施して

州立病院、アンコール共生病院の見学をして、カンボジアの病院を退院したあとはそれっきりとなる方が多いと聞きました。カンボジアで理学療法士として関われることはなんだろうと考え、退院後の動作指導や注意点、継続してほしい運動を伝えることができると思いました。それよりも前に、一人でも多くの人が医療と関われるということが大事と思いました。ロコモ健診では、前屈ができない子どもたちに対して運動前、運動後のストレッチの重要性や怪我の予防のためのストレッチ指導をその場で分かりやすく説明できたらより良かったと思います。

最後に

日本の医療しか知らなかった私が、今回の研修で海外の医療を知ることができ、カンボジアでも日本でも自分だったら何ができるのかを深く考えるとても良い機会となりました。

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