日本の皆さんこんにちは。
こちらカンボジアより、アンコール共生病院の西本です。
前回の初投稿ブログを読んで下さりありがとうございました。
現地ではまだまだ分からないことが多いですが、カンボジアのリアルな現状をこれからも皆さんにお伝えしていけたらと思います。
そんな西本の「カンボジア王国滞在記」をこれからもよろしくお願いします!!
第2回目の今回は、本当に今まさにカンボジアが直面している新型コロナウイルス感染症の現状についてです。
まず2021.2.20カンボジアの首都プノンペンで、カンボジア国内初となる
新型コロナウイルスの市中感染および32名の新規クラスター感染が確認されました。
それまでのカンボジアのコロナ状況はというと、隣国や航空機を経由した輸入感染は見られたものの、
国境や空港での検問、厳しい入国制限や強制隔離等により感染拡大が抑えられてきました。
しかしここにきて今まさに市中感染とクラスターが発生したということは、
カンボジア国内にとって更なる危機と大きなターニングポイントを迎えたと感じます。
簡単に言うと今まで以上に「抑えが効かなくなる」ということですね。
この市中感染発生によりカンボジア保健省は、3日後の時点で合計47箇所の施設を封鎖しました。
封鎖施設に居住する人は一歩も外出が許されず、また封鎖期間等についても今のところ発表はありません。
首都プノンペンのカンダール州にある学校は全て2週間の休校となり、
結婚式等の中止や飲食店等の完全閉鎖もあり得る状況です。
ここから感じたカンボジアと日本の大きな違いは、
「中止といったら中止」「閉鎖といったら閉鎖」という点です。
日本であればまず取りざたされる生活補償や休業補償、学業補填などの話は耳にすることがありません。
これにはきっと様々なお国事情が関わるので見識のない私は発言を控えますが、
私が思うのは“今のカンボジアは日本のちょうど1年前くらいの状況かな”ということです。
そういえば私は2020.4に長野県から埼玉県鴻巣市にやってきました。
比較的感染拡大がなかった長野県から、私はなぜわざわざあの時期に
より感染リスクの高い埼玉県に来たのだろうと今振り返ると懐かしく思います。笑
そこから8ヶ月間、日本における新型コロナウイルス感染症の変遷みたいなものを、私なりに見てカンボジアに来たという感じですね。
そんな思い出や経験もありながら私が今一番に考えていることは、
私たちの病院は「今何をすべきか」と「今何ができるか」です。
私の働く病院があるシェムリアップは首都から車で5〜6時間の場所にありますが、
ライフラインの点からも首都プノンペンとの交通は不可欠で頻繁です。
もう既に新型コロナウイルスの市中感染がシェムリアップで起こっていてもおかしくありません。
こうしてより一層当事者意識や危機感に晒されると、
案外人間はパニックになるんだなと改めて自分に対して思います。
そう、西本パニック。笑
ただ感染対策でやるべきことはある程度明確になっていますし、
カンボジアでもできることから一つ一つ取り組むほかありません。
コロナ対応の経験で先をゆく日本から学べることや、真似できることもたくさんあります。
こんな状況だからこそ病院スタッフ全員で知恵を出し合い、
力を合わせて一つの事に取り組む機会はある意味大きなチャンスです。
「ピンチはチャンス」
コロナ禍に限らず皆さんの日常にも、色々な困難がたくさんあると思います。
ただそんな困難もチャンスと捉え、乗り越えた先に得られるものを目指して頑張れたらと思います。
西本もここカンボジアで毎日ぐちゃぐちゃになりながら頑張っていますので、
どうか日本の皆さんも自分の健康を第一に日々前向きに過ごされてください。
今回はカンボジアのコロナ状況をお伝えするつもりでしたが、
最終的には私のリアルお悩み相談になってしまいました。笑
コロナが晴れたその後に、一日も早くカンボジアでお会いできる日を楽しみにしています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。