
「最近、膝に違和感や痛みを感じるけど、自分の膝はどのくらい悪いの?」と気になったことはありませんか?
膝の調子を知るために病院でよく使われているのが、「Kellgren-Lawrence分類(KL分類)」という診断基準です。
これは膝のレントゲン(X線)写真を使って、膝関節の状態を0~4の5段階で評価する方法です。
KL分類とは?
膝の関節は骨同士が直接ぶつからないよう、軟骨というクッションがあります。
しかし、年齢や負担によって軟骨がすり減ると、関節の隙間(すきま)が狭くなり、骨の端にトゲのような骨棘(こつきょく)ができることがあります。
レントゲン画像では、軟骨そのものは写りませんが、骨と骨の間の「関節の隙間の広さ」や「骨棘の有無」で膝の状態を判断します。
KL分類のグレード
グレード0 | 特に異常が見られない正常な状態。 | ![]() |
グレード1 | 膝に異常が疑われる軽度の状態。わずかな骨棘が見られることもあります。 | ![]() |
グレード2 | 変形性膝関節症の診断基準。骨棘がはっきりし、関節の隙間が狭くなっています。 | ![]() |
グレード3 | 中程度の進行。骨棘が増え、関節の隙間もさらに狭まっています。 | ![]() |
グレード4 | 重度。関節の隙間がほぼなくなり、骨の変形や大きな骨棘が確認されます。 | ![]() |
なぜ知ることが大切?
膝の痛みや違和感は、放っておくと進行し、歩くのがつらくなることもあります。
KL分類で膝の状態を知れば、「今、どのくらい膝が悪くなっているのか」「どんな治療が適しているか」がわかります。
早めに診断を受けることで、悪化を防ぎ、痛みを和らげるための適切なケアを受けられます。
膝の違和感や痛みでお悩みの方へ
「膝が痛い」「階段の昇り降りがつらい」「正座ができない」などのお悩みがあれば、ぜひ一度『ひざのお悩み外来』をご利用ください。
専門の医師が詳しい検査を行い、あなたの膝の状態を正しく診断し、治療プランを提案します。
早い段階での受診が、痛みの軽減や日常生活の質の向上につながります。 どうぞお気軽にご相談ください。
ひざのお悩み外来:毎月第4木曜日
当院では、患者様一人ひとりの症状や生活背景に合わせて、最適な治療方法を重視しています。
最近では、膝関節の新しい治療選択肢として「再生医療」も注目されています。
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