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2025.04.18造影剤について ――CT編―― 

こんにちは!放射線科です🦴 

今回は造影剤について紹介します!

造影剤とは? 

造影剤とは、血管や臓器に白黒のコントラスト(強弱)をつけて病変をわかりやすくする薬剤です。 

CT、MRI、バリウム検査などにはそれぞれ専用の造影剤があり成分が全く異なります。

今回はCT検査で使う造影剤の注意事項について、皆さんに知っておいていただきたいポイントをご紹介します。

からだに起こる反応

CTの造影剤を注射すると、体が熱く感じることがあります。
これは浸透圧の影響によるもので、ほとんどの方に起こる正常な反応ですので、心配いりません。

ただし、他の症状(かゆみ・息苦しさ・気分が悪いなど)が出た場合は、アレルギー反応の可能性があります。
すぐに申告するようにお願いします。

造影剤を使えない、または注意が必要な方

以下の病気がある方は、造影剤が使えない場合があります。
問診の際に、必ず医師にお伝えください。

*造影剤を使えない方(禁忌)

重い甲状腺の病気がある方

CTの造影剤(ヨード造影剤)は甲状腺に集まりやすい性質を持っています。
そのため、重い甲状腺の病気がある方は、造影剤を使用できません。

*注意が必要な方(原則禁忌) 

以下の病気がある方は、造影剤による副作用のリスクが高くなるため、事前に医師と相談する必要があります。

  1. 気管支ぜんそく

    ぜんそくの方はアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす確率が、ぜんそくを持っていない方と比べて約10倍高くなるといわれてます。
  1. 糖尿病
    服用している糖尿病薬の種類によっては、検査の前後2日間、休薬が必要になることがあります。
    副作用(乳酸アシドーシス)を起こす可能性があるため、検査前に必ず医師にご相談ください。
  1. 腎臓の機能が低下している方

    ヨード造影剤は尿として排泄されます。
    腎臓の働きが悪い方は、造影剤の影響で急性腎障害(造影剤腎症)を起こす可能性があるため、医師の判断で造影剤を調整することがあります。 

検査前後のポイント

造影剤は尿と一緒に排泄されるため、検査の前後はしっかり水分を摂るようにしましょう!
脱水を防ぐことで、副作用のリスクも下げられます。

まとめ

  • 造影剤を使うと、体が熱くなることがありますが、心配ありません! 
  • 持病がある方(特に甲状腺・ぜんそく・糖尿病・腎臓病)は、事前に申告を! 
  • 検査前後は水分補給をしっかりすることが大切! 

検査について不安がある場合は、事前に医師や看護師にご相談くださいね☺️ 

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